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【トピックス】「ZIP!」と「めざましテレビ」の“視聴支持層”を調査!2025/02/07

今回のトピックス

年齢・性別でこんなに違う~「ZIP!」VS「めざましテレビ」編~

1月20日~26日の最も大きなトピックは、各企業からフジテレビへのCM出稿見合わせが相次いだことだろう。1月17日の社長会見を受けて動きは加速、23日の社員説明会および中居正広氏引退を経て、流れは決定的なものとなった。リアルタイム視聴の傾向でも、ニュース、報道、情報、ワイドショー番組への注目が高まっていることが分かる。

そこで今回は、早朝の人気番組「ZIP!」と「めざましテレビ」に注目。その視聴傾向を年齢・性別によるターゲット別に分析する。なお、数字は、ニュース・報道・情報・ワイドショーに限定した1週間のリアルタイム視聴ランキングの順位の中で、最もポイントが高い日のみをカウントしている。

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※対象期間:2025年1月20日~1月26日
視聴者層 番組名(放送日) 順位 ポイント
総合(男女) ZIP! 中居引退・元メンバーらコメント/長野3人死傷男逃走中(1/24) 6位 81.0
めざましテレビ 板垣李光人&中島裕翔が生出演!(1/20) 9位 75.7
T
男女・13~19歳
ZIP! 3人組緊縛強盗現金奪う/スギ花粉過去最速で飛散(1/20) 1位 100.0
めざましテレビ 板垣李光人&中島裕翔が生出演!(1/20) 4位 74.1
M1
男性・20~34歳
ZIP! 3人組緊縛強盗現金奪う/スギ花粉過去最速で飛散(1/20) 1位 100.0
めざましテレビ(1/21) 9位 63.2
M2
男性・35~49歳
ZIP! 3人組緊縛強盗現金奪う/スギ花粉過去最速で飛散(1/20) 4位 92.3
めざましテレビ 板垣李光人&中島裕翔が生出演!(1/20) 1位 100.0
M3
男性・50~64歳
ZIP! 佐々木朗希ドジャース入団会見/Snow Man史上初の快挙(1/23) 9位 65.0
めざましテレビ 板垣李光人&中島裕翔が生出演!(1/20) 6位 89.0
M4
男性・65歳~
ZIP! 米トランプ大統領就任/悪質点検商法急増の手口解説(1/21) 48位 31.0
めざましテレビ(1/21) 50位 28.2
F1
女性・20~34歳
ZIP! 中居引退・元メンバーらコメント/長野3人死傷男逃走中(1/24) 1位 100.0
めざましテレビ 板垣李光人&中島裕翔が生出演!(1/20) 6位 52.0
F2
女性・35~49歳
ZIP! 中居引退・元メンバーらコメント/長野3人死傷男逃走中(1/24) 1位 100.0
めざましテレビ 板垣李光人&中島裕翔が生出演!(1/20) 3位 83.8
F3
女性・50~64歳
ZIP! 中居引退・元メンバーらコメント/長野3人死傷男逃走中(1/24) 3位 100.0
めざましテレビ 板垣李光人&中島裕翔が生出演!(1/20) 4位 99.6
F4
女性・65歳~
ZIP! 佐々木朗希ドジャース入団会見/Snow Manが快挙(1/23) 34位 43.7
めざましテレビ 板垣李光人&中島裕翔が生出演!(1/20) 42位 41.4

全世代では「ZIP!」が6位で、「めざましテレビ」が9位(平日朝の報道・情報番組では、両番組が1、2位を占めている)。ターゲットごとに見てみると、13~19歳のT層とM1(男性・20~34歳)、F1(女性・20~34歳)、F2(女性・35~49歳)の各層では「ZIP!」が全報道・情報番組中のトップと、大きな支持を得ている。

そして、M2層(男性・35~49歳)では「めざましテレビ」がトップに立っているものの、「ZIP!」も4位につけている。いわゆる「U49」(49歳以下)の層では「ZIP!」が広く見られており、中でも女性層の人気が高いことが分かる。これは、2021年から水卜麻美アナウンサーがメインMCを務めていることによる効果もあるかもしれない。

一方M3、F3層(男性、女性の50~64歳)になるとポイントは下がるが、順位はどちらも拮抗(きっこう)している。M3では「めざましテレビ」が上位に立ち、F3ではわずかに「ZIP!」が勝った。

「めざましテレビ」は放送開始から30年を超える長寿番組で、11年スタートの「ZIP!」に比べて、50代以上の視聴者には「めざまし」の方が相対的になじみ深い存在であるということは間違いなさそうだ。

そして。M4、F4層(男性、女性の65歳~)になると、両番組とも急速に存在感を失う。報道・情報番組だけでこの順位ということは、同時間帯ではほとんど選ばれていないということ。具体的にはNHKやテレビ朝日に大きく負けているということである。

日本テレビとフジテレビのシンボル的番組である「ZIP!」と「めざましテレビ」へのターゲットによる支持の差は、同時に両局の支持層の違いでもある。フジテレビの黄金期を知る世代は既に50代を超えている。再建へのカギはこうした数字からも読みとれるのかもしれない。

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文/武内朗(たけうちあきら)

TVアナリスト。東京ニュース通信社にて「TVガイド」「TV Bros.」編集長ほかを歴任。TVガイドアーカイブチーム代表。好きな言葉は博覧強記。3大フェイバリットコンテンツは、ビートルズ・ナイアガラ・魔法少女まどか☆マギカ。

 【ランキングデータについて】

ランキングデータは、関東142万台(公開日現在)を超えるREGZAの視聴データを基に、テレビの利用状況(家族での視聴や個人の視聴など)やユーザーの性別・年齢などの属性に、政府統計による世代別人口やテレビ保有率を加味した番組ごとの「推計視聴人数」を算出し、TVガイドWebが独自にランキング化したものです。
※各ランキングデータは、地上波放送番組とBS放送番組を合わせて集計したものです。
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※録画視聴は、放送日当日を含めた7日間のうちに再生視聴されたデータです。
※数値は1位を100とした場合の比率となります。

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・リアルタイム視聴ランキングベスト20 → 放送時刻に視聴した推計視聴人数が多い番組の上位20位分を掲載。
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出典元:TVS REGZA株式会社 テレビ視聴データ“TimeOn Analytics”

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