【トピックス】高校サッカーと「御上先生」で比較分析! 年齢&男女別“注目度”の違い2025/01/31 18:30
今回のトピックス
年齢・性別でこんなに違う~ターゲット分析・高校サッカー編~
今回のトピックスでは、年齢と性別によるターゲット別の視聴傾向の違いを「全国高校サッカー選手権・決勝 前橋育英×流通経済大柏」を基に分析する。
1月13日の成人の日に国立競技場で行われた「第103回全国高校サッカー選手権大会・決勝」は、1対1の同点で延長でも決着がつかずPK戦に突入。両チーム10人のPKの末、前橋育英高校が優勝するという大激戦となった。予想外の熱戦に、日本テレビの生中継も当初の延長時間枠では収まらず、7人目までのPKが成功したところでいったん中継が終了。次の「news every.」の時間までPKが続いていたので、なんとか決着の瞬間は放送された。
祝日だったこともあり、この試合はリアルタイム視聴でも総合13位を記録する好成績を収めたが、実はターゲット別(年齢・性別)で視聴状況に著しい差が見られた。
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■視聴層別リアルタイム視聴順位[全国高校サッカー選手権大会・決勝]
視聴者層 | 順位 | ポイント (%) |
---|---|---|
T (男女・13~19歳) | 2 | 89.1 |
M1 (男性・20~34歳) | 2 | 93.4 |
M2 (男性・35~49歳) | 6 | 77.7 |
M3 (男性・50~64歳) | 8 | 74.3 |
M4 (男性・65歳~) | 8 | 75.8 |
F1 (女性・20~34歳) | 45 | 40.6 |
F2 (女性・35~49歳) | 68 | 36.4 |
F3 (女性・50~64歳) | 99 | 35.4 |
F4 (女性・65歳~) | 132 | 34.8 |
T層(13~19歳)とM1~M4の男性層では軒並み上位にランクイン、すべてベスト10に入る大きな注目を集めているものの、F1~F4の女性層では大きく順位を落としている。F3(女性・50~64歳)、F4(女性・65歳~)あたりでは週間ランキングが100位前後で、これだけの好試合にいくら何でも低過ぎないかと思うが、これが現実なのだろう。もともとスポーツは男性の人気が高いが、昨年のMLBやパリオリンピックではここまでの差はなかったので、興味深い結果となった。
参考として、同週にランクインしている番組の中で、逆に女性層に人気の高い番組を探してみた。以下はリアルタイム視聴総合14位の「御上先生」のターゲット別順位一覧である。
■視聴層別リアルタイム視聴順位[御上先生(初回放送)]
視聴者層 | 順位 | ポイント (%) |
---|---|---|
T (男女・13~19歳) | 36 | 40.1 |
M1 (男性・20~34歳) | 49 | 41.8 |
M2 (男性・35~49歳) | 30 | 51.4 |
M3 (男性・50~64歳) | 18 | 65.6 |
M4 (男性・65歳~) | 54 | 45.5 |
F1 (女性・20~34歳) | 39 | 43.4 |
F2 (女性・35~49歳) | 24 | 56.9 |
F3 (女性・50~64歳) | 4 | 79.7 |
F4 (女性・65歳~) | 17 | 66 |
F3の4位、F4の17位といった高ポジションが全体の数字を引っ張っていることは分かるが、M3(男性・50~64歳)でも18位と好順位を占めているし、ドラマ自体がもともと女性層に支持されているジャンルなので、やはり「高校サッカー・決勝」のターゲット分布が特別なものであることが分かる。
REGZAの視聴データは、こうした年齢・性別のターゲット属性によるデータも随時チェックすることが可能なので、今後も折に触れて分析を試みていきたいと思う。
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文/武内朗(たけうちあきら)
TVアナリスト。東京ニュース通信社にて「TVガイド」「TV Bros.」編集長ほかを歴任。TVガイドアーカイブチーム代表。好きな言葉は博覧強記。3大フェイバリットコンテンツは、ビートルズ・ナイアガラ・魔法少女まどか☆マギカ。
【ランキングデータについて】
ランキングデータは、関東142万台(公開日現在)を超えるREGZAの視聴データを基に、テレビの利用状況(家族での視聴や個人の視聴など)やユーザーの性別・年齢などの属性に、政府統計による世代別人口やテレビ保有率を加味した番組ごとの「推計視聴人数」を算出し、TVガイドWebが独自にランキング化したものです。
※各ランキングデータは、地上波放送番組とBS放送番組を合わせて集計したものです。
※ランキング集計期間には、集計日当日の翌日AM5:00までの番組を含みます。
※録画視聴は、放送日当日を含めた7日間のうちに再生視聴されたデータです。
※数値は1位を100とした場合の比率となります。
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・リアルタイム視聴ランキングベスト20 → 放送時刻に視聴した推計視聴人数が多い番組の上位20位分を掲載。
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※「リアルタイム視聴」と「録画視聴」を合わせた、合計推計視聴人数の多い番組をジャンル別に20位分を掲載。 多様な視聴形態を加味したうえで、本当に多くの人に見られている番組が分かるランキング。
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出典元:TVS REGZA株式会社 テレビ視聴データ“TimeOn Analytics”
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