【トピックス】1年間に放送されたBS番組から人気番組を大調査！2024/12/27

今回のトピックス

2024年間ランキングベスト30～BS番組～

今回は、2024年のBS放送の年間視聴ランキングに注目したい。BS各局で放送された番組でもっとも見られている番組は何なのか。期間は昨年12月16日から今年の12月15日までの1年間。リアルタイム視聴と録画視聴を合わせた総合ポイントによる集計である。なお、広い意味での視聴傾向をつかむため、多少乱暴だが、スポーツに関しては各競技においての最高位のみをカウントしている。

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■BS放送番組／年間ランキング［リアルタイム＋録画視聴］ベスト30

※集計期間：2023年12月16日～2024年の12月15日／4K放送含む

順位	番組タイトル	放送局	ポイント (％)
1	MLBワールドシリーズ第2戦「ヤンキース×ドジャース」（10/27）	NHK BS	100.0
2	連続テレビ小説「虎に翼」（64）女房は掃きだめから拾え？（6/27）	NHK BS	68.5
3	連続テレビ小説「ブギウギ」（91）東京ブギウギ（2/9）	NHK BS	60.9
4	［新］連続テレビ小説「おむすび」（1）おむすびとギャル（9/30）	NHK BS	56.8
5	バレーボールネーションズリーグ2024・男子「日本vsアメリカ」（6/23）	BS-TBS	50.5
6	クライマックスシリーズファイナルステージ　第5戦「巨人×DeNA」（10/20）	BS日テレ	42.0
7	どうする家康（48）［終］神の君へ（12/17）	NHK BS	40.5
8	連続テレビ小説「まんぷく」（124）きれいごとは通りませんか（2/28）	NHK BS	39.4
9	光る君へ（48）［終］物語の先に（12/15）	NHK BS	38.7
10	団地のふたり（7）（10/13）	NHK BS	37.4
11	連続テレビ小説「カーネーション」（44）果報者（11/12）	NHK BS	34.9
12	パリオリンピック2024「ゴルフ女子」最終ラウンド（8/10）	NHK BS	30.3
13	連続テレビ小説「オードリー」（34）（5/9）	NHK BS	30.1
14	第74回NHK紅白歌合戦（12/31）	NHK BSプレミアム4K	29.6
15	にっぽん縦断こころ旅朝版 1239日目鹿児島県・最終日（4/19）	NHK BS	25.9
16	BS時代劇「あきない世傳金と銀」（8）［終］店主の器（2/2）	NHK BS	25.4
17	ビバ！ショッピング（6/23）	BS-TBS	24.1
17	野球・侍ジャパン強化試合「日本×欧州代表」（3/7）	BS朝日	23.9
18	街角ピアノ「ニューヨーク vol.1」（6/10）	NHK BS	23.4
19	空港ピアノ「仙台 vol.2」（3/11）	NHK BS	22.6
20	パリオリンピック2024「卓球女子シングルス」3位決定戦（8/3）	NHK BS	22.6
21	絶景！ヨーロッパの山小屋めぐり「アーティストが集まる山小屋」（10/26）	NHK BS	21.9
22	地球（アース）トラベラー幻の剱大滝撮影日誌「黒部の激流を渡れ！」（7/22）	NHK BS	21.4
23	岩合光昭の世界ネコ歩きmini「ネコのベッド／大きなほっぺ、何のため？」（9/17）	NHK BS	21.3
24	にっぽん百名山ミニ 15min「夏関東周辺の山々」（5/24）	NHK BS	21.0
25	［新］BS時代劇「おいち不思議がたり」（1）医者見習い（9/1）	NHK BS	21.0
26	［新］舟を編む～私、辞書つくります～（1）（2/18）	NHK BS	20.9
27	パクス・ヒュマーナ～平和という“奇跡”～パクス・マンジャーレ食べる平和の物語（6/13）	NHK BS	20.5
28	犬のおしごと「農場警備犬」（3/7）	NHK BS	20.3
29	家族になろうよ　犬と猫と私たちの未来野犬を救う（9/24）	NHK BS	20.1

トップはMLB（メジャーリーグベースボール）。ここでは最高位の「ワールドシリーズ第2戦ヤンキース×ドジャース」のみカウントしているが、MLBの各試合、特にドジャース戦の中継は年間通して高い人気を保ち続けた。その最大の要因はもちろん今年からドジャースに移籍した大谷翔平選手の活躍である。山本由伸投手とのコンビネーションも大きな話題だった。BS放送における今年最大のヒットコンテンツであった（今季MLBの試合ランキングも公開中）。

スポーツではほかに、5位の「バレーボールネーションズリーグ」（BS-TBS）も、地上波放送での盛り上がりがBS引き継がれた形で注目を集めた。6位は日本のプロ野球「クライマックスシリーズファイナルステージ第5戦巨人×DeNA」（BS日テレ）。試合開始から地上波が始まるまでの60分の中継であった（クライマックスシリーズに注目したトピックスも公開中）。パリオリンピックの中継も、12位と21位にランクインしている

とはいえ、BSにおけるスポーツはMLBやオリンピックを除くと近年存在感が薄まっている。サッカーW杯やフィギュアスケート、駅伝などの人気競技は、地上波で放送される一方、各競技のディープなファンは各配信チャンネルでの視聴がスタンダードになった。今後新しい人気スポーツ中継がBS放送からなされていくか注視していきたい。

そして、BSの人気コンテンツとして欠かせないのがドラマである。2位「虎に翼」、3位「ブギウギ」、4位「おむすび」の朝ドラ群、そして、集計期間の関係で2作品がランクインした7位「どうする家康」と9位「光る君へ」の大河ドラマは地上波でも放送されているが、先行して放送されるBSでも一定の人気を保っている。最近注目されているのは、過去作品のリバイバル放送で、8位「まんぷく」、11位「カーネーション」、13位「オードリー」と3作品がランクイン。ひそかな人気となっている。

オリジナルドラマでは10位に小泉今日子、小林聡美主演の「団地のふたり」、26位には池田エライザ主演の「舟を編む～私、辞書つくります～」と、話題を呼んだ2作がともにランクイン。BS時代劇も「あきない世傳金と銀」「おいち不思議がたり」が入って気を吐いた。

14位の「第74回NHK紅白歌合戦」は、NHK BSプレミアム4Kチャンネルのみでの放送でこの順位なのでかなりスゴイ。そして17位には珍しく、BS放送の大きなコンテンツであるショッピング番組がランクインしているが、これは直前に放送していた「バレーボールネーションズリーグ」の影響だろう。19位以降には、「街角ピアノ」など、NHK BSのドキュメンタリー番組が多くランクインしているが、すべて朝ドラの放送直後に放送されているものである。

こうしてみると今年のBSは特に、MLBが席巻した1年だったと言えるだろう。もともとスポーツとドラマが強い印象のBS波だが、今後も、地上波とも配信メディアとも違うオリジナルな視点で楽しみを提供してほしいと思う。

※2025年1月3日（金）のトピックス配信はお休みです。

過去のランキングのアーカイブはこちらから▼
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文／武内朗（たけうちあきら）

TVアナリスト。東京ニュース通信社にて「TVガイド」「TV Bros.」編集長ほかを歴任。TVガイドアーカイブチーム代表。好きな言葉は博覧強記。3大フェイバリットコンテンツは、ビートルズ・ナイアガラ・魔法少女まどか☆マギカ。

　【ランキングデータについて】

ランキングデータは、関東142万台（公開日現在）を超えるREGZAの視聴データを基に、テレビの利用状況（家族での視聴や個人の視聴など）やユーザーの性別・年齢などの属性に、政府統計による世代別人口やテレビ保有率を加味した番組ごとの「推計視聴人数」を算出し、TVガイドWebが独自にランキング化したものです。
※各ランキングデータは、地上波放送番組とBS放送番組を合わせて集計したものです。
※ランキング集計期間には、集計日当日の翌日AM5:00までの番組を含みます。
※録画視聴は、放送日当日を含めた7日間のうちに再生視聴されたデータです。
※数値は1位を100とした場合の比率となります。

■テレビ視聴ランキング
・リアルタイム視聴ランキングベスト20 → 放送時刻に視聴した推計視聴人数が多い番組の上位20位分を掲載。
・録画再視聴ランキングベスト20 → 録画された番組を視聴した推計視聴人数が多い番組の上位20位分を掲載。

■ドラマ＆バラエティー視聴ランキング
・ドラマ番組ベスト20（リアルタイム視聴＋録画視聴の合算）
・バラエティー番組ベスト20（リアルタイム視聴＋録画視聴の合算）
※「リアルタイム視聴」と「録画視聴」を合わせた、合計推計視聴人数の多い番組をジャンル別に20位分を掲載。多様な視聴形態を加味したうえで、本当に多くの人に見られている番組が分かるランキング。

■トピックス
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出典元：TVS REGZA株式会社テレビ視聴データ“TimeOn Analytics”