【トピックス】「24時間テレビ47 愛は地球を救うのか?」を深掘り検証!2024/09/13
今回のトピックス
放送前からSNSなどでさまざまな意見が飛び交い、注目されていた日本テレビの「24時間テレビ47 愛は地球を救うのか?」。例年「愛は地球を救う」と銘打ってきたタイトルにあえて「?(クエスチョンマーク)」を付けて、相応の覚悟で臨んだ放送だったと察するが、結果的には多くのライブ視聴者数を集めた。台風10号の接近で関東地区の在宅率が高かったことも、要因の一つとされる。今回は時間軸に沿った局別の視聴者数を示すグラフを見ながら、視聴傾向に迫っていこうと思う。
こちらもオススメ▼
今回のリアルタイム視聴&録画視聴ランキング | 今回のドラマ&バラエティーランキング | 最新エンタメ情報
まずは、番組スタートの8月31日(土曜)午後6:30~深夜2:20までの「Part1」。
番組開始時の注目は高く、注目されたやす子のマラソンが日産スタジアムの周回という形でスタートした午後7:00頃にはライブ視聴の推計人数は約300万人に迫っている。台風10号が接近しているということで、NHK総合の「ニュース7」もポイントが高い。また、スペシャルドラマ「欽ちゃんのスミちゃん」が始まった午後9:46以降も高い水準を保ち、ドラマのライブ視聴としては「虎に翼」と同程度のポイントを獲得しているが、午後10時を過ぎるとTBSの「情報7daysニュースキャスター」に数字が流れている。
続いて、日曜の9月1日の午前中からお昼にかけて。
日曜の午前中に番組開始時を上回る視聴者を集めている。話題となった水卜麻美アナウンサーの大移動や相葉雅紀のトリミング企画など、石川・能登の企画が中心の時間帯で、やす子も国技館に向けてマラソンを開始している。「サンデーモーニング」と同じ曲線を描いているのが「日曜朝のテレビの見られ具合」を示していて面白い。また午前11:40過ぎになると、NHK BSのMLBドジャース戦がライブ視聴2位に上がってきているというのがスゴい。
そしてフィナーレ時、午後5:00から番組終了までの「Part7」。
午後帯は250万人前後で推移していた推計視聴者はぐんぐん上がり、裏番組を寄せ付けることなく上位をキープ。午後8:40過ぎ、やす子がゴールテープを切った直後には、推計視聴者数は約500万人に迫った。児童養護施設支援のために、というやす子の思いを反映して募金額も4億を超えた。率直に言ってコンテンツとしての強さはさすがだったと言えると思うが、今回に限ってはやす子の貢献度が高かったことは間違いないだろう。
過去のランキングのアーカイブはこちらから▼
週間テレビランキング | テレビ視聴率ランキング | 地上波録画視聴ランキング | BS録画視聴ランキング | スターランキング
【ランキングデータについて】
ランキングデータは、関東135万台を超えるREGZAの視聴データを基に、テレビの利用状況(家族での視聴や個人で視聴しているかなど)やユーザーの性別・年齢などの属性に、政府統計による世代別人口やテレビ保有率を加味した番組ごとの「推計視聴人数」を算出し、TVガイドWebが独自にランキング化したものです。
※各ランキングデータは、地上波放送とBS放送を合わせて集計したものです。
※ランキング集計期間には、集計日当日の翌日AM5:00までの番組を含みます。
※数値は1位を100とした場合の比率となります。
■掲載ランキング
・リアルタイム視聴ランキングベスト20 → 放送時刻に視聴した推計視聴人数が多い番組の20位分を掲載。
・録画再生視聴ランキングベスト20 → 録画された番組を視聴した推計視聴人数が多い番組の20位分を掲載。
・ドラマ番組ベスト10(リアルタイム+録画再生)
・バラエティー番組ベスト10(リアルタイム+録画再生)
→「リアルタイム視聴」と「録画視聴」を合わせた、合計推計視聴人数の多い番組をジャンル別に10位分を掲載。
多様な視聴形態を加味したうえで、本当に多くの人に見られている番組が分かるランキングに。
■トピックス
注目のトピックを取り上げた特集記事を掲載。より詳細でディープな分析を行います。
出典元:TVS REGZA株式会社 テレビ視聴データ“TimeOn Analytics”
文/武内朗(たけうちあきら)
TVアナリスト。東京ニュース通信社にて「TVガイド」「TV Bros.」編集長ほかを歴任。TVガイドアーカイブチーム代表。好きな言葉は博覧強記。3大フェイバリットコンテンツは、ビートルズ・ナイアガラ・魔法少女まどか☆マギカ。
この記事をシェアする