Ranking ランキング

【週間テレビ番組ランキング】
2024年7月29日(月)~8月4日(日)2024/08/16

週間総合ランキング

パリオリンピックが上位を独占。録画再生では「海のはじまり」が堂々の首位

今回から新しい指標による「週間テレビランキング」となる。どうぞよろしく。まずリアルタイム視聴のベスト20。この期間に開催中の「パリ2024オリンピック」中継が上位を占めた。1位と2位には、日本が辛くも勝利した7月31日水曜の「バレーボール・男子予選 日本×アルゼンチン」がランクイン。午後7:50~8:55までがNHK総合で2位、8:55~10:00までがEテレで放送されてトップに立った。Eテレ番組の総合首位は極めて珍しい。

3位もバレーボールで8月1日の「女子予選 日本×ブラジル」、4位はテレビ朝日の「サッカー 女子準々決勝 日本×アメリカ」と、球技が上位に入っている。ほかにも、スケートボード(6、9、20位)、柔道(8位)、卓球(10位)、ゴルフ(12位)など、日本選手の活躍が注目された競技が続々ランクインして、オリンピック番組がベスト20中の過半数を占めた。オリンピック以外では、5位に「虎に翼」が入り貫録を見せたほか、「シューイチ」や「めざましテレビ」などの情報番組も存在感を放っている。

録画再生視聴では一転してドラマが上位を独占、ベスト20のうち16番組を占めた。目黒蓮主演「海のはじまり」が堂々の首位をゲットしたほか、フジテレビのドラマは全6作品がベスト20にランクイン。2~4位には、TBSのプライムタイムドラマが並び、強さを見せた。

今回のランキング▼
リアルタイム視聴率録画視聴率ジャンル分析▶ ドラマ バラエティー★トピックス

順位 番組タイトル 放送局 ポイント (%)
1 パリオリンピック2024 バレーボール男子・予選リーグ「日本×アルゼンチン」(7/31 20:55~) NHK Eテレ 100.0
2 パリオリンピック2024 バレーボール 男子・予選「日本×アルゼンチン」(7/31 19:50~) NHK総合 92.0
3 パリオリンピック2024 バレーボール 女子・予選リーグ「日本×ブラジル」(8/1 19:50~) NHK総合 87.3
4 パリオリンピック サッカー 女子準々決勝「日本×アメリカ「(8/3 21:30~) テレビ朝日 65.5
5 連続テレビ小説「虎に翼」(88)(7/31) NHK総合 63.0
6 パリオリンピック2024 スケートボード(7/29 22:00~) NHK総合 63.0
7 シューイチ パリ五輪日本勢メダルラッシュ中山が現地生中継…柔道団体&競泳最新速報(8/4) 日本テレビ 61.1
8 パリオリンピック2024 柔道(7/31 19:33~) NHK総合 57.2
9 パリオリンピック2024 スケートボード(7/29 20:00~) NHK総合 56.7
10 パリオリンピック 卓球女子シングルス3位決定戦「早田ひなVSシン・ユビン(韓国)」(8/3 20:00~) TBS 53.8
11 めざましテレビ(7/30) フジテレビ 53.2
12 パリオリンピック2024 ゴルフ 男子・最終ラウンド(8/4 21:00~) NHK総合 53.2
13 パリオリンピック バスケットボール男子第3戦「日本×ブラジル」(8/2 17:45~) フジテレビ 51.4
14 世界まる見え!大自然ミステリーSP 郷敦驚き最小ペンギン&仏最大の洞窟事故救出(7/29) 日本テレビ 49.6
15 NHKニュース7 日銀金融政策 追加の利上げを決定(7/31) NHK総合 49.3
16 世界の果てまでイッテQ! イモトWTに永尾柚乃が参戦&出川スカイダイビングで熱々おでん(8/4) 日本テレビ 49.2
17 パリオリンピック バレーボール女子第3戦「日本×ケニア」(8/3 19:52~) フジテレビ 49.1
18 バナナマンのせっかくグルメ 日村×眞栄田郷敦×板垣李光人が夏の人気観光地へ!(8/4) TBS 49.0
19 ZIP!「サッカー五輪超速報/柔道永瀬が二連覇金/馬術初老ジャパン生出演」(7/31) 日本テレビ 49.0
20 パリオリンピック2024 スケートボード(7/29 20:55~) NHK Eテレ 48.6
順位 番組タイトル 放送局 ポイント (%)
1 海のはじまり #05(7/29) フジテレビ 100.0
2 日曜劇場「ブラックペアン シーズン2」第5話(8/4) TBS 93.8
3 金曜ドラマ「笑うマトリョーシカ」第6話(8/2) TBS 72.6
4 火曜ドラマ「西園寺さんは家事をしない」#4(7/30) TBS 71.8
5 新宿野戦病院 #05(7/31) フジテレビ 66.3
6 連続テレビ小説「虎に翼」(86)(7/29) NHK総合 63.9
7 スカイキャッスル #2(8/1) テレビ朝日 60.0
8 マウンテンドクター #04(7/29) フジテレビ 56.2
9 〈木曜劇場〉ギークス~警察署の変人たち~ #05(8/1) フジテレビ 52.3
10 GO HOME 警視庁身元不明人相談室 #4(8/3) 日本テレビ 47.1
11 降り積もれ孤独な死よ #05(8/4) 日本テレビ 45.3
12 光る君へ(30)(8/4) NHK総合 43.3
13 水曜日のダウンタウン(7/31) TBS 43.2
14 ビリオン×スクール #05(8/2) フジテレビ 36.7
15 夫の家庭を壊すまで 4話(7/29) テレ東 35.2
16 マル秘の密子さん #4 密子(8/3) 日本テレビ 34.1
17 土曜プレミアム・映画「インサイド・ヘッド」(8/3) フジテレビ 33.2
18 月曜から夜ふかし「ガチャピンムックが日本テレビに登場!」(7/29) 日本テレビ 28.7
19 〈火ドラ★イレブン〉あの子の子ども #06(7/30) フジテレビ 25.3
20 世界の果てまでイッテQ! イモトWTに永尾柚乃が参戦&出川スカイダイビングで熱々おでん(8/4) 日本テレビ 24.3

過去のランキングのアーカイブはこちらから▼
テレビ視聴率ランキング地上波録画視聴ランキング | BS録画視聴ランキング | スターランキング

ジャンル分析

「虎に翼」と「イッテQ」が、最も見られたドラマとバラエティー

続いてこちらも今週から登場した新しいランキング。「ドラマ」「バラエティー」両ジャンルの作品を、リアルタイム視聴と録画再生を合わせた数値でランキング化したもの。すなわち総合的に最も見られた作品のランキングということになる。

ドラマ部門では、接戦の末「虎に翼」が首位。2位に「ブラックペアン シーズン2」が入り、3位の「海のはじまり」も90%超えと善戦。この3本がほかのドラマから頭一つ抜きんでていると言えるだろう。4位以降もTBSとフジテレビのドラマが複数ランクインして好調。日本テレビのドラマはベストテン入りを逃した。

バラエティーは、リアルタイム視聴と録画再生で支持される番組が大きく異なるのが特徴なので、総合ランキングが興味深いが、結果はベストテンを日本テレビとTBSが5本ずつ分け合うという驚きの結果となった。3位の「水曜日のダウンタウン」はともかく、6位と8位にTBSのバナナマンの番組が入ってくるというのは予想できなかった。この期間はオリンピック開催期でもあり、通常時の数字がどうなるかに注目したい。いずれにしても「世界の果てまでイッテQ!」「月曜から夜ふかし」「水曜日のダウンタウン」が、今のテレビバラエティーベスト3だというのは、納得できるところなのではなかろうか。

順位 番組タイトル 放送局 ポイント (%)
1 連続テレビ小説「虎に翼」(88)(7/31) NHK総合 100.0
2 日曜劇場「ブラックペアン シーズン2」第5話(8/4) TBS 97.1
3 海のはじまり #05(7/29) フジテレビ 90.8
4 火曜ドラマ「西園寺さんは家事をしない」#4(7/30) TBS 70.6
5 金曜ドラマ「笑うマトリョーシカ」第6話(8/2) TBS 61.3
6 新宿野戦病院 #05(7/31) フジテレビ 60.3
7 光る君へ(30)(8/4) NHK総合 58.9
8 マウンテンドクター #04(7/29) フジテレビ 53.2
9 スカイキャッスル #2(8/1) テレビ朝日 52.9
10 〈木曜劇場〉ギークス~警察署の変人たち~ #05(8/1) フジテレビ 45.9
順位 番組タイトル 放送局 ポイント (%)
1 世界の果てまでイッテQ! イモトWTに永尾柚乃が参戦&出川スカイダイビングで熱々おでん(8/4) 日本テレビ 100.0
2 月曜から夜ふかし「ガチャピンムックが日本テレビに登場!」(7/29) 日本テレビ 98.2
3 水曜日のダウンタウン(7/31) TBS 91.1
4 世界まる見え!大自然ミステリーSP 郷敦驚き最小ペンギン&仏最大の洞窟事故救出(7/29) 日本テレビ 89.1
5 マツコの知らない世界「デスクトップミュージック&ドローンの世界」(7/30) TBS 87.5
6 バナナマンのせっかくグルメ 日村×眞栄田郷敦×板垣李光人が夏の人気観光地へ!(8/4) TBS 85.8
7 しゃべくり007 祝20周年!!SUPER EIGHTの迷走メンバーお仕置きSP(7/29) 日本テレビ 84.6
8 バナナサンドSP 輝く!ハモリ我慢大賞2024上半期&ラウールとグルメ対決(7/30) TBS 80.6
9 突破ファイル サイバー交番vsクレカ詐欺(8/1) 日本テレビ 79.9
10 世界くらべてみたら×それって実際どうなの会 お土産総選挙&パスタ大検証(7/31) TBS 74.8

今回のトピックス

ドラマランキング~リアルタイム視聴と録画再生でどう変わる?

新しい「週間テレビランキング」は、テレビ1台1台のデータをダイレクトに集計しているので、あらかじめ登録されたユーザーの属性やそれぞれの利用状況を加味したさまざまな分析が可能だ。そこで、そうしたデータを使って今後いろいろなテーマについて語っていこうと思う。

まず今回は「ドラマの見られ方」。ドラマランキングでは「リアルタイム+再生」の総合人数で順位をつけているが、ではリアルタイム視聴と録画再生ではどんな違いがあるのか? それぞれのベスト20を表にしてみた。

クールによって差はあるが、少なくとも今週のデータを比べると、上位ドラマに大きな違いはない。両方のベスト20にランクインした作品は16作品にのぼり、主要なプライムタイムドラマはほとんどランクインしている(ちなみに、録画再生のみにランクインしたドラマの最上位は、14位の松本まりか主演のテレ東深夜ドラマ「夫の家庭を壊すまで」であった)。

順位 番組タイトル 放送局 ポイント (%)
1 連続テレビ小説「虎に翼」(88)(7/31) NHK総合 100.0
2 日曜劇場「ブラックペアン シーズン2」第5話(8/4) TBS 71.9
3 海のはじまり #05(7/29) フジテレビ 57.9
4 光る君へ(30)(8/4) NHK総合 54.0
5 火曜ドラマ「西園寺さんは家事をしない」#4(7/30) TBS 49.5
6 新宿野戦病院 #05(7/31) フジテレビ 38.5
7 マウンテンドクター #04(7/29) フジテレビ 35.7
8 金曜ドラマ「笑うマトリョーシカ」第6話(8/2) TBS 35.2
9 スカイキャッスル #2(8/1) テレビ朝日 32.3
10 GO HOME 警視庁身元不明人相談室 #4(8/3) 日本テレビ 31.2
11 連続テレビ小説「虎に翼」(90)(8/2) NHK BS 30.4
12 〈木曜劇場〉ギークス~警察署の変人たち~ #05(8/1) フジテレビ 28.0
13 マル秘の密子さん #4(8/3) 日本テレビ 26.9
14 ビリオン×スクール #05(8/2) フジテレビ 25.7
15 相棒18 #3[再](7/29) テレビ朝日 24.4
16 降り積もれ孤独な死よ #05(8/4) 日本テレビ 24.2
17 科捜研の女 #5(7/31) テレビ朝日 24.1
18 南くんが恋人!? #3(7/30) テレビ朝日 23.7
19 相棒14 #3[再](8/2) テレビ朝日 22.9
20 連続テレビ小説「虎に翼」(86)[再](7/29) NHK総合 22.9
順位 番組タイトル 放送局 ポイント (%)
1 海のはじまり #05(7/29) フジテレビ 100.0
2 日曜劇場「ブラックペアン シーズン2」第5話(8/4) TBS 93.8
3 金曜ドラマ「笑うマトリョーシカ」第6話(8/2) TBS 72.6
4 火曜ドラマ「西園寺さんは家事をしない」#4(7/30) TBS 71.8
5 新宿野戦病院 #05(7/31) フジテレビ 66.3
6 連続テレビ小説「虎に翼」(86)(7/29) NHK総合 63.9
7 スカイキャッスル #2(8/1) テレビ朝日 60.0
8 マウンテンドクター #04(7/29) フジテレビ 56.2
9 〈木曜劇場〉ギークス~警察署の変人たち~ #05(8/1) フジテレビ 52.3
10 GO HOME 警視庁身元不明人相談室#4(8/3) 日本テレビ 47.1
11 降り積もれ孤独な死よ #05(8/4) 日本テレビ 45.3
12 光る君へ(30)(8/4) NHK総合 43.3
13 ビリオン×スクール #05(8/2) フジテレビ 36.7
14 夫の家庭を壊すまで 4話(7/29) テレ東 35.2
15 マル秘の密子さん #4(8/3) 日本テレビ 34.1
16 〈火ドラ★イレブン〉あの子の子ども #06(7/30) フジテレビ 25.3
17 科捜研の女 #5(7/31) テレビ朝日 23.2
18 南くんが恋人!? #3(7/30) テレビ朝日 18.7
19 〈土ドラ〉嗤う淑女 #02(8/3) フジテレビ 18.0
20 伝説の頭 翔 #3(8/2) テレビ朝日 15.1

最も大きな違いはリアルタイム視聴における「虎に翼」の圧倒的な強さだろう。しかも11位にはNHK BSでの放送が、20位にはお昼の再放送もランクインしていて、もちろん同じ人が何度も見ているケースもあると思われるが、見ている人の総数という点では圧倒的といっていい。

そして逆に言えば、それ以外のプライムタイムのドラマの数値を比較すると、ほとんどはリアルタイムの視聴者より録画再生視聴者の数のほうが多い。TVer等の配信サービスを加味すればなおさらである。かつての「半沢直樹」や「VIVANT」などのようにイベント化するドラマが出てこないかぎりこの傾向は変わらないだろう。

もちろんこうしたタイムシフト視聴の広がりは、テレビにとっての大きな可能性の広がりであることは言うまでもない。スポーツや報道にあけるリアルタイム放送の強さとタイムシフトに強い番組との両輪が未来のテレビの軸となる。今後、録画再生で極端に強いドラマなどが現れてくるかもしれない。

 【ご注意】

ランキングデータは、関東135万台を超えるREGZAの視聴データを基に、テレビの利用状況(家族での視聴や個人で視聴しているかなど)やユーザーの性別・年齢などの属性に、政府統計による世代別人口やテレビ保有率を加味した番組ごとの「推計視聴人数」を算出し、TVガイドWebが独自にランキング化したものです。
※各ランキングデータは、地上波放送とBS放送を合わせた集計です。
※ランキング集計期間には、終了日の翌朝5:00(29:00)までの番組を含みます。
※視聴率(ポイント)の数値は1位を100とした場合の比率となります。

出典元:TVS REGZA株式会社 テレビ視聴データ“TimeOn Analytics”

文/武内朗(たけうちあきら)

TVアナリスト。東京ニュース通信社にて「TVガイド」「TV Bros.」編集長ほかを歴任。TVガイドアーカイブチーム代表。好きな言葉は博覧強記。3大フェイバリットコンテンツは、ビートルズ・ナイアガラ・魔法少女まどか☆マギカ。

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