東京オリンピックの競技を解説【競泳②】佐藤翔馬、瀬戸大也、本多灯が金メダルを狙う! 入江陵介はリオの雪辱を期す2021/07/21
競泳の中でも、4泳法最古の泳法とされる平泳ぎは、4泳法のうちで唯一、水をかいた腕を水中で前へ戻す動きがあり、その時生じる水の抵抗をいかに減らし、効率的に前に進むかが記録短縮の鍵になる。そうした工夫と技術の追求は日本人が得意とするところであり、鶴田義行が日本人初の競泳金メダルを獲得したのも、北島康介が日本人初の2大会連続2冠を成し遂げたのも平泳ぎだった。今大会、そうした“伝統”の後継者として期待されるのが男子の佐藤翔馬。今季は200mの好記録を連発し、4月には世界歴代3位の記録をマーク。金メダルに狙いを定めている。ライバルは今季世界歴代2位の記録を出したアイザック・スタブルティ-クック(オーストラリア)、世界記録保持者のアントン・チュプコフ(ROC)ら。100mは2019年世界選手権優勝のアダム・ピーティー(イギリス)が抜け出しそう。女子100mはリリー・キング(アメリカ)、200mはタチアナ・ショーエンメーカー (南アフリカ)が一歩リードか(競泳の概要はこちら)。
平泳ぎから発展して生まれたのがバタフライ。平泳ぎの規定は当初、「うつぶせで、左右の手足の動きが対称的な泳法」というものだった。そこで現在のバタフライに似た手のかき、つまり手を空中に出して前に戻すことで水の抵抗を受けない動きと、平泳ぎの蹴りの動きを組み合わせた泳法を考案、実行した選手が好成績を残した。その後、この泳法を取り入れる選手が増えたため、「バタフライ」として独立種目になり、1956年メルボルン大会からオリンピック種目に加わることに。これに両足を上下に動かす蹴り=ドルフィンキックが組み合わさり、現在のバタフライの泳法が完成した。
今大会、期待を集めるのは、2019年世界選手権男子200m・2位の瀬戸大也と、今季の記録では瀬戸を上回っている本多灯。2019年世界選手権を制したクリストフ・ミラーク (ハンガリー)をはじめ、今季好記録を出している選手がめじろ押しだが、メダルに手が届くか。男子100mはバタフライでも金メダルを狙うケレブ・ドレセル(アメリカ)が金メダル候補。女子はトーリ・フスケ(アメリカ)、張雨霏(中国)、エマ・マキーオン(オーストラリア)らに注目。
背泳ぎは近代オリンピックが始まった直後に開発され、自由形で背泳ぎを選択する選手が増えた。このため1900年パリ大会で独立種目として採用され、自由形3種目と背泳ぎ1種目が実施された。男子は2019年世界選手権100m・2位、200m優勝のエフゲニー・リロフ(ROC)をはじめ、ライアン・マーフィー(アメリカ)、100mに強いクリメント・コレスニコフ(ROC)ら、女子は100m、200mとも今季世界1位の記録をマークしているケーリー・マキオン(オーストラリア)、2019年世界選手権100m優勝のカイリー・マス(カナダ)、同200m優勝のレーガン・スミス(アメリカ)らがメダル候補。日本勢の期待は入江陵介だ。オリンピック4大会連続出場。2012年ロンドン大会では100m銅メダル、200m銀メダルと、400mメドレーリレーの銀メダルを首にかけたが、前回2016年リオデジャネイロ大会は表彰台に立つことができなかった。今大会はリオの雪辱を期す。
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