東京オリンピックの競技を解説【ボート】日本は6位が過去最高成績。荒川龍太、大石綾美、冨田千愛が上位進出を目指す2021/07/20
ボート競技は、水上の直線コースでオールで水面を漕いで舟艇を前進させ、順位を競う。舟艇に乗り、手に持った道具で漕いで進むという意味ではカヌーと同じだが、カヌーは進行方向を向いてパドルで漕ぎ、ボートは進行方向に背中を向けてオールで漕ぐのが大きな違いだ。オリンピックでは1900年パリ大会から欠かさず実施されている伝統競技で、女子は1976年モントリオール大会から行われている。
種目は大きく分けて、スカルとスウィープがある。スカルは各選手がオールを右手と左手に1本ずつ持って漕ぐ種目。漕手が1人の種目は「シングルスカル」、2人なら「ダブルスカル」、4人は「クオドプルスカル」となり、これに体重制限が設けられた「軽量級ダブルスカル」を加えた4種目が男女それぞれ行われる。一方、スウィープで1人の選手が手にするのは長いオール1本のみ。今大会は男女の「舵なしペア」(漕手2人)、「舵なしフォア」(4人)、「エイト」(8人)が行われる。舵なしとは舵とり役=舵手(コックス)がいないことで、エイトは漕手8人と舵手でチームを組む。舵手は男女どちらでも起用可能だ。前回2016年リオデジャネイロ大会に比較すると、男子軽量級舵なしフォアが削減され、女子舵なしフォアが追加。男女各7種目と均等になった。
2000mの距離で争われ、先に船首がゴールラインに達したボートが勝利する。単純明快で分かりやすいため、なじみのない人でも十分楽しめる競技だ。漕手が2人以上の種目は、選手たちのシンクロした動き、チームワークも見もの。エイトでは唯一前を向いている舵手がどう漕手に指示を出すかにも注目したい。欧米諸国が強く、なかでもイギリス勢、ニュージーランド勢、ドイツ勢、オーストラリア勢などがメダル候補。イギリス勢が5連覇中の男子舵なしフォア、アメリカ勢が3連覇中の女子エイトなどは、連覇記録が伸びるかが注目される。
日本からは男子シングルスカルに荒川龍太、女子軽量級ダブルスカルに大石綾美、冨田千愛が出場する。荒川は体重制限のない同種目の男子選手として25年ぶりにオリンピック出場権を勝ち取った。大石・冨田組は2015年のユニバーシアードで日本ボート界初の優勝を成し遂げ、一躍名を知られるように。その翌年のリオ大会でオリンピックに初出場して12位。その後、冨田は2019年世界選手権で非オリンピック種目の女子軽量級シングルスカルで優勝を飾っている。日本のボートは2000年シドニー大会と2004年アテネ大会の男子軽量級ダブルスカルで6位に入ったのが過去最高成績。今大会の代表3人が地元開催の大会でそれを上回り、さらに表彰台に立つことを期待したい。
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