東京オリンピックの競技を解説【テコンドー】3大会連続出場の濱田真由、長い脚を生かした蹴りを武器に悲願のメダルを狙う2021/07/20

韓国で成立、発展した競技であるテコンドーは、ヘッドギアなど各種防具を装着した上で対戦を行う。胴体への手による突き、胴体と頭部への蹴りが得点になり、ノックアウトまたは合計得点で勝敗を決定。各種回し蹴り、かかと落としなど多彩な蹴り技が特徴で、得点も突きの1点に対して、蹴りは種類に応じて2~5点と高い。選手は蹴りを主体に攻撃を組み立てるため、“足のボクシング”とも呼ばれる。オリンピックでは公開競技を経て、2000年シドニー大会から正式競技になり、男女各4階級が実施されている。2012年ロンドン大会からは、打撃の有効性、強さを正確に判定するため、頭と胴の防具に有効打を感知するセンサーが内蔵されるように。また今大会からビデオ判定が導入される。
各階級16人が出場。一辺が約3.3mの八角形のマットでトーナメント方式で戦う。試合は1ラウンド2分の3ラウンド制で、第2ラウンド終了時点、または第3ラウンド中に一方が12点以上の差をつけた場合、その時点で優勢勝ち。3ラウンド終了時点で同点の場合はゴールデンスコア方式の延長戦を行い、それでも決着がつかなければ主審の判定で勝敗を決める。反則すると相手にポイントが与えられ、反則が累積10点になると失格になる。
本家の韓国勢はさすがに強く、2年に一度の世界選手権では常に最多メダル獲得国の座を守っているが、オリンピックでの成績はそれほど突出したものではない。これはオリンピックは世界選手権より階級数が少ない上、ロンドン大会まで1カ国・地域から男女2階級ずつしか出場できなかったことが大きい。また、競技が世界に普及し、各国のレべルが上がっているのも確かで、前回2016年リオデジャネイロ大会からランキングポイントで出場権を獲得した選手は出場が制限されないことになったが、男子韓国は初めて決勝に進むことができなかった(銅メダル3個獲得)。今大会も群雄割拠の混戦模様となりそうだ。リオ大会の男子ではヨルダンとコートジボワーの選手が優勝、それぞれの国で初めてのオリンピック金メダリストになった。今大会でもそうした歴史的シーンが見られるかもしれない。
日本男子は58kg級の鈴木セルヒオ、その弟で68kg級の鈴木リカルド、女子は49kg級の山田美諭、57kg級の濱田真由が出場。3大会連続出場の濱田には、特に大きな期待がかかる。ロンドン大会は5位、リオ大会は前年の世界選手権で優勝し、世界チャンピオンとして臨んだが、準々決勝で敗退。今大会は長い脚を生かした蹴りを武器に、悲願のメダルを狙う。
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