坂本龍一がTBS「戦後76年プロジェクト つなぐ、つながる」に楽曲提供2021/07/19
TBSでは、「戦後76年プロジェクト つなぐ、つながる」と題し、戦争体験者の「孫世代」に焦点を当て、8月9日から、終戦の日の8月15日までの1週間、「孫世代」と一緒に「つなぐ、つながる」をテーマにさまざまな取り組みを行っていく。
76年前の戦争の記憶が確実に薄れてきている現在。当時10代だった人が、いま80代後半から90代に。語れる時間は限られている。戦争の記憶をこれから先どう「つないで」いくか、二度と戦争を起こすことなく、未来の平和にどう「つなげて」いくかは大きな課題といえる。
8月9~13日の間、「JNNニュース」(月~金曜午前11:30「ひるおび!」内 )、「Nスタ」(月~金曜午後3:49)、「NEWS23」(月~木曜午後11:00、金曜午後11:30)では、連日76年前の戦争、そして現代の戦争を扱う特集企画を放送。それぞれの特集に「孫世代」が登場し、教訓を次世代につないでいく。また14日の「報道特集」(土曜午後5:30)、15日「サンデーモーニング」(日曜午前8:00)、「Nスタ(日曜版)」(日曜午後5:30)でも特集コーナーを放送予定だ。
さらに、15日には、特別番組「戦後76年『つなぐ、つながる』SPへいわとせんそう ~戦場からのメッセージ~」(午後3:30)を届ける。この番組では、日本を代表する詩人の谷川俊太郎氏と、イラストレーター・Noritake氏による絵本「へいわとせんそう」(ブロンズ新社)からも着想を得て、今に「つながる」戦場からのメッセージを伝える。
プロジェクトの取り組みは放送のみでなく、「孫世代」になじみの深いSNSを使って新たな試みを行う。まず、全国の「孫世代」に「自ら祖父母に、戦争の記憶を(リモートなども使って)直接聞こう」と呼びかける。そしてその様子を、TikTokをはじめとするSNSで、共通のハッシュタグ「#きおくをつなごう」をつけて投稿してもらう。このハッシュタグキャンペーンを通じて、「孫世代」が戦争を“自分事”として捉えること、貴重な証言を未来につないでいくことの両方が期待される。印象的な投稿については、地上波の番組でも取り上げられる予定だ。
さらに、今回のプロジェクトのテーマ曲は、坂本龍一の永遠の名曲「戦場のメリークリスマス」の最新バージョン、「Merry Christmas Mr. Lawrence – version 2020」。昨年12月12日のオンラインコンサートで、坂本がピアノ演奏した音源を、このプロジェクトのため特別にミックスした。そして、ロゴを含めたメインビジュアルは、Noritake氏が描き下ろしている。
坂本は「戦争が起きてほしくない。戦争は、自国、敵国の差なく、ただ若い兵士と無辜(むこ)の民を傷つけ殺す。なぜ戦争がなくならないのか。なぜ戦争を起こそうとする人間がいるのか。戦争で利益を得ることに倫理的に耐えられる人間がいるのか。今も世界のあちらこちらで子どもの上に爆弾が落とされている。なぜ私たちは止められないのか」と問いかける。
Noritake氏は「それぞれのまなざしで、それぞれの考えで、未来のために進んでいけたらいいのではないかと思い、今回のTBS『戦後76年プロジェクト つなぐ、つながる』のメインビジュアルを制作しました。放送されるさまざまな番組を見て、家族で話す時間を作ってもらえるといいなと思います」と呼び掛けている。
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