東京オリンピックの競技を解説【サーフィン】世界上位の実力を示す五十嵐カノアに期待。会場地出身の大原洋人は地の利を生かす2021/07/19
サーフィンは今大会で初めて実施される五つの追加競技の一つで、サーフボードという板に乗って波に乗り、さまざまな技を披露する採点競技。サーフボードには長さ9フィート(約274cm)以上のロングボード、6フィート(約183cm)前後のショートボードなどがあり、今大会の競技はショートボードで実施される。同じ場所でも気象条件によって波の状態は異なり、風の強さや風向き、潮の干満などによって刻々と変化していく。選手たちはそれを見極め、自然と一体化してライディングテクニックを競い合う。実施種目は各20人が出場する男女の個人戦。選手たちは制限時間の中で技を競い合う。各ヒート(試合)を2~5人の選手で競い、1~3位の選手が次のラウンドへ進むトーナメント方式で行われる。
1ヒートはその日のコンディションによって変わるが、通常20~35分程度。各選手は時間内に何度も波に乗り、そのうち点数が高かった2本の合計で順位を決める。なお、自然のコンディションが大きく影響する競技だけに、日程も独特。競技が行われるのは4日間だが、開催日程は8日間が設定されている。8日の中で波の状況を見ながら、競技にふさわしい条件がそろった日を選んで開催されるのだ。
採点は5~7人の審判が行い、うまく波に乗れたかどうかを基本に、技の積極性や難易度、革新性と進歩性、スピード、パワー、演技の流れなどを、総合的にジャッジする。波のトップから回転して降りる「360(スリーシックティ)」、波を駆け上がって空に飛び出す「エアリアル」、波が作るトンネルの中を選手がくぐり抜ける「チューブライド」などは大きな見どころ。世界最高峰のプロサーフィンツアー・チャンピオンシップツアー(CT)で活躍し、今大会のメダル候補にも挙げられている男子のガブリエル・メディナ、イタロ・フェレイラ(ともにブラジル)、ジョン・ジョン・フローレンス(アメリカ)、女子のカリッサ・ムーア(アメリカ)、ステファニー・ギルモア(オーストラリア)らのライディングは特に見逃せない。
日本男子は、日本人の両親の下、アメリカ・カリフォルニア州で生まれ育った五十嵐カノアにメダル獲得の期待がかかる。CTに本格参戦し、2018年は年間ランキング10位。2019年はCT初優勝を飾り、年間6位と世界上位の実力を示した。会場となる千葉県一宮町の出身である大原洋人にも注目だ。海の状況を知り尽くしているのが強みだ。女子は、CTに日本人女子として初めて参戦した都筑有夢路、アメリカ・ハワイ州出身の前田マヒナが出場。上位進出を狙う。
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