東京オリンピックの競技を解説【柔道①】阿部一二三・詩が史上初の兄妹同時金メダルを狙う!2021/07/18

柔道は、嘉納治五郎がさまざまな流派の柔術の長所を取り入れ、自らの創意と工夫を加えて技術体系を確立した武道。1882年に創始され、世界に広まっていった。オリンピックでは1964年東京大会で初めて正式競技に採用され、男子4階級が行われた。次の1968年メキシコシティー大会で正式競技から外されたものの、1972年ミュンヘン大会で復活し、以降は常に実施。女子は1988年ソウル大会で公開競技として行われ、1992年バルセロナ大会から正式種目に。今大会では男女各7階級と新種目の混合団体を合わせ、計15種目でメダルが争われる。
競技形式は敗者復活戦ありのトーナメント戦。10m四方の畳の上で1対1で戦い、お互いが投げ技と固め技を繰り出し、どちらかの選手が「一本」をとれば、その時点で試合は終了し勝敗が決まる。投げ技は、強く、速く、相手の背中をしっかり畳につける形で投げると一本に。技が決まっても一本になる要件を満たさないと「技あり」となる。試合時間は男女とも4分間。どちらの選手も一本を取れずに4分が経過した場合、技ありを決めていた選手の優勢勝ちに。優劣がつかない場合は、時間無制限のゴールデンスコア方式による延長戦を行い、一方にポイントが与えられるか、反則負けとなった時点で試合が終わる。
世界中に広まり競技べルが高まった現在でも、競技発祥国である日本の選手は、常にメダルを期待される。今大会は地元開催でよりプレッシャーがかかるが、日本代表はそれをはねのけ、期待に応えられる力を持った選手ばかりだ。競技初日から第3日までに行われる軽量級3階級で特に注目されているのは、一二三、詩の阿部兄妹。同日に行われる男子66kgと女子52kg級に出場し、史上初めの兄妹同時金メダルを狙う。2人は2018年世界選手権で兄妹同時世界チャンピオンに輝き、その時から「目標はオリンピックでの兄妹金メダル」と公言してきた。地元開催のオリンピックで、快挙を実現させるか。一二三は前回2016年リオデジャネイロ大会銀メダリストのアン・バウル(韓国)、今季世界ランク1位のマヌエル・ロンバルド(イタリア)ら、詩はアマンディーヌ・ブシャール(フランス)らがライバルになる。
男子78kg級の大野将平も大きな期待を集める。前回2016年リオデジャネイロ大会では、内股、巴投げ、小内巻き込みなど多彩な技で次々と一本勝ちしただけでなく、金メダルが決まった後も感情を表に出さず畳を降り、心技体で柔道の理想を体現した。連覇を果たし、再び柔道の神髄を世界に見せつけるか。男子60kg級の髙藤直寿、女子48kgの渡名喜風南、女子57kg級の芳田司らもメダル候補。開会式翌日から行われる柔道の成績は、日本選手団全体のムードに関わる。メダルラッシュを期待したい。
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