東京オリンピックの競技を解説【ホッケー】着実に力をつける日本女子。永井友理・葉月姉妹らの活躍で上位進出を狙う2021/07/18
縦91.4m、横55mのフィールドで2チームが対戦し、直径7.5cmのボールをスティックで運び、相手ゴールへ入れて得点を競うホッケー。1チームは11人、そのうちゴールキーパーが1人。近代ホッケーの起源は19世紀のイギリスにあり、クリケット選手が試合のできない冬場に始めたとされる。それがインド、パキスタンなど旧大英帝国領に広まり、オリンピックでは男子が1908年ロンドン大会、女子が1980年モスクワ大会から正式競技になった。ちなみにホッケーは、日本が初めてメダルを獲得したオリンピック団体球技。1932年のロサンゼルス大会でのことで、参加国が日本、インドと開催国アメリカだけだったため総当たり戦を行い、1勝1敗の日本が銀メダルを獲得した。
試合は各15分の4クオーター制 (計60分)で行われ、より多く得点したチームが勝利。同点の場合は攻撃側の選手とゴールキーパーが1対1の8秒間の攻防を行うシュートアウト戦が行われ、5人ずつのシューターによって勝敗が決まる。ゴールキーパー以外は手足でボールに触ることができず、スティックの片面のみでボールをコントロールし、パスやドルブルで攻撃を組み立てる。試合が行われるのは人工芝のフィールドで、試合前に全体に散水する。転倒した際、摩擦でやけどすることを防ぐためだが、球速とプレースピードを上げる効果もある。「サークル」と呼ばれるゴール前の半円のゾーンから打ったシュートだけが得点になるため、サークル内で激しい攻防が繰り広げられる。その迫力、プレーの読み合いと駆け引きが見もの。また、選手交代を何度でも行えるため、交代のタイミングも試合の流れを左右する。各チームの戦術、試合運びも注目だ。
男女各12チームが出場し、6チームずつ2組に分かれて総当たり戦を行い、各組上位4チームが決勝トーナメントに進む。大会前の世界ランキングは、男子1位がオーストラリア、2位ベルギー、3位オランダ。女子は1位オランダ、2位アルゼンチン、3位ドイツ。これらのチームに、男子はイギリス、女子はアイルランドなどが加わってメダル争いが展開されそうだ。
日本女子“さくらジャパン”は、2004年アテネ大会から5大会連続の出場。アテネでは8位に入賞した。開催国として出場する今大会は上位入賞、さらにその上を狙う。2018年アジア大会で初優勝するなど着実に力をつけており、姉妹で代表に選出された永井友理、永井葉月らの活躍が期待される。男子“サムライジャパン”は1968年メキシコシティー大会以来13大会ぶりに出場。こちらも2018年アジア大会でシュートアウト戦の末に初優勝し、強化の成果を示した。攻守の要となる田中世蓮を軸に、まずは決勝トーナメント進出を目指す。
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