東京オリンピックの競技を解説【飛込】日本男子最年少選手の14歳・玉井陸斗に注目2021/07/17
飛込は、一定の高さの飛び込み台から空中に飛び出し、入水までの一連の動作の技術、美しさを競う採点競技。わずか2秒弱の演技で得点が決まる。高さ3mの弾力のある板を使って演技を行う「飛板飛込」、高さ10mの台から飛び込む「高飛込」があり、それぞれの男女個人と、2人1組で同じ技を演技する男女シンクロナイズドダイビングの計8種目が実施される。オリンピックでは1904年セントルイス大会で男子の高飛込と距離飛込が初採用された。距離飛込は次の1908年ロンドン大会で正式競技から外され、代わって、飛板飛込が正式種目に。女子の高飛込は1912年ストックホルム大会から、飛板飛込は1920年アントワープ大会から行われ、2000年シドニー大会でシンクロの男女各2種目が加わり、現在に至る。
前飛込(前を向いて踏み切り、前方に回転)、前後飛込(前を向いて踏み切り、後方に回転)など5種類の踏み切り方法、伸型、えび型、抱型の3種類の回転の型と、回転とひねりの数を組み合わせて演技を行い、技ごとに決められている難易率に、10点満点の出来栄え点をかけた値が得点になる。空中姿勢の美しさと入水時の水しぶきをどれだけ抑えるかが採点のポイントであり、水しぶきを上げない入水は高く評価される。男子は6回、女子は5回の演技の合計点で競い、同じ技を繰り返すことはできない。シンクロ種目の得点は、演技40%、同調性60%の割り合いで決まり、2人のタイミングが合っていなければ高い得点を得ることはできない。
現在、世界に君臨しているのは中国。1984年ロサンゼルス大会で女子が初の金メダル、男子も銀、銅各1個のメダルを獲得し、1988年ソウル大会からは金メダル数、総メダル数とも常にトップ。前回2016年リオデジャネイロ大会では女子は全4種目、男子も3種目で金メダルに輝き、2019年世界選手権では13種目中・12種目を制した。今大会も中国勢が全種目制覇を狙い、アメリカ勢、オーストラリア勢などがその阻止に挑むという図式になりそうだ。
日本男子は、今大会の日本男子最年少選手である14歳の玉井陸斗が注目と期待を集めている。シニアデビュー戦だった2019年日本室内選手権で史上最年少優勝を果たし、一躍名を知られるようになった。まだまだ伸びしろがある年齢だけに、大舞台でより完成度を増した演技を披露してくれそう。40歳で6回目の大会を迎える寺内健にも期待。個人飛板飛込、坂井丞と組むシンクロ飛板飛込に出場する。飛込界のレジェンドは、競技生活の集大成となる大会で輝きを放つか。女子は荒井祭里、板橋美波が上位入賞を目指す。
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