東京オリンピックの競技を解説【カヌー/ スラローム 】羽根田卓也、連続メダルへ視界は良好!2021/07/16

前を向いて舟艇に乗り、パドルを使ってコースを進むのがカヌー競技。種目はスラロームとスプリントに大別される。カヌーは、もともとカリブ海周辺で使われた小型舟艇の名称だったが、現在では古くから人類が海や河川などでの移動手段や狩猟、輸送の道具として活用してきた伝統的な舟艇の総称になっている。
スポーツとしては19世紀半ばにイギリスで発祥し、まずスプリントが競技として確立。その後スラロームが行われるようになったといわれている。オリンピックでは1924年パリ大会で公開競技として行われた後、スプリント男子が1936年ベルリン大会から正式競技になり、1948年ロンドン大会から女子が加わった。スラロームは1972年ミュンヘン大会で初めて正式競技に。それ以降は実施されなかったが、1992年バルセロナ大会からは各大会で行われている。
スラロームは自然の川や人工のコースで20前後のゲート(旗門)を通過しながら、ゴールまでの速さを競う。ゲートに体や船体、パドルが触れると2秒、通過しない旗門があれば一つにつき50秒のペナルティータイムが加算される。ゲートによって、上流側と下流側のどちらから通過しなければならないか決められており、方向を間違えると通過しなかったと見なされる。今大会は初めて国内に設置された人工のスラロームコースで行われる。人工的に作り出された水流は強く、その中で舟艇を自在に操るテクニックとパワーは見応え十分。人工コースであっても水流の方向や波の高さは変化するため、それを見極めていかにタイムを短縮するか、戦略と判断力も重要だ。
舟艇の種類は、立て膝か正座の姿勢で片側にブレード(水かき)が付いたパドルで漕ぐカナディアンと、足を伸ばして座り、両側にブレードが付いたパドルで漕ぐカヤックがある。今大会はそれぞれの男女シングル、計4種目でメダルが争われる。4種目とも各選手が2回ずつ予選を行い、そのうち速い方のタイムで順位を決めて、準決勝進出者を決める。各種目とも決勝に進むのは10人。
注目はやはり、男子カナディアンシングルの羽根田卓也だ。前回2016年リオデジャネイロ大会で銅メダルを獲得し、日本カヌー界に初めてのメダルをもたらした。2019年にオリンピック会場のカヌー・スラロームセンターでNHK杯国際スラローム大会が開催され、羽根田は3位。世界の強豪も参加したレースであらためて実力をアピールした。羽根田はカヌー・スラロームセンターで精力的にトレーニングしており、これは大きなアドバンテージになる。連続メダルへ視界は良好だ。男子カヤックシングルの足立和也、女子カヤックシングルの矢沢亜季、女子カナディアンシングルの佐藤彩乃にも期待したい。
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