東京オリンピックの競技を解説【ボクシング】日本から初めて女子選手が出場。メダル候補として大舞台に立つ!2021/07/15
四角いリング上で2人の選手がグローブをはめた左右の拳で、相手選手のトランクス上部の「ベルトライン」より上を打ち合い、勝敗を争うボクシング。攻撃手段、攻撃場所とも限定されており、だからこそ特化され、洗練された技術の応酬が見る者をひきつける。古代オリンピックでも行われていた競技であり、その当時の選手は雄牛の皮から作った“ヒマンテス”と呼ばれる革紐を巻き、拳を保護していたという。古代ボクシングは用具やルールが過激化したことで「残忍過ぎる」として禁止に。現代に連なる近代ボクシングの礎は18世紀に築かれ、19世紀後半にイギリスでグローブ着用ルールが制定。その後、1904年セントルイス大会で近代オリンピックの正式競技に採用された。以降、1912年ストックホルム大会を除いて実施され、2012年ロンドン大会からは女子も加わった。
各国・地域から各階級1人の選手が出場し、合計で男子186人、女子100人がトーナメント方式でメダルを争う。試合は3分×3ラウンド。プロの試合より時間が短いため、開始直後からアグレッシブなパンチの応酬が見られる。勝敗は、力量差が明らかで競技続行が不可能と思われる場合などにレフェリーが試合を止めて勝敗を告げるレフェリー・ストップ・コンテスト(RSC)、棄権などによるテクニカルノックアウト(TKO)、一方の選手がダウンして10秒以内に試合を続けることができないノックアウト(KO)などで決まり、3ラウンド終了時点で勝敗がつかなかった場合は、5人のジャッジの採点による判定で決める。
かつてはキューバが1強時代を築き、1992年バルセロナ大会からの4大会で計47階級中・20階級を制した。しかしその後、失速し、群雄割拠の時代に。また、前回2016年リオデジャネイロ大会からプロの出場が解禁され、男子のみ頭部を保護するヘッドギアが廃止。採点もプロと同じ10点からの減点方式に変更された。さらに、今大会は男子の階級が10から8、女子が3から5に再編。競技が変革期にあり、新興国が台頭するかもしれない。前回リオ大会はウズベキスタン勢が過去最多7階級でメダルを獲得し、レベルの高さ、選手層の厚さを示した。東京オリンピックでは、どの国・地域が存在感を示すか。
日本からは6人の選手が出場。初めて女子選手が出場するのが話題だ。並木月海(フライ級)は2018年世界選手権銅メダル、2019年8強の実績があり、メダル候補として大舞台に臨む。入江聖奈(フェザー級)も世界選手権8強の経験があり、メダルを視野におさめる。男子は成松大介(ライト級)、岡沢セオン(ウエルター級)らが出場。上位進出が期待される。
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