井ノ原快彦主演「特捜9 season4」がクランクアップ! キャスト陣が笑顔と涙で感謝2021/06/23
テレビ朝日系連続ドラマ「特捜9 season4」(水曜午後9:00)の撮影現場がクランクアップを迎えた。全13話、約4カ月に及ぶ撮影を駆け抜けたキャスト陣が、笑顔と涙をあふれさせながら、仲間たちへの感謝の言葉を口にした。
本シリーズは2018年4月にスタートし、難事件に挑む刑事たちの活躍と事件のみならず、その背景にある人生模様など“人間”を真摯(しんし)に描く物語が支持を集めてきた。その魅力として挙げられるのが、“個性強すぎ”な特捜班のキャラクター。リーダーの直樹を中心に、直樹×新藤亮(山田裕貴)、小宮山志保(羽田美智子)×村瀬健吾(津田寛治)、青柳靖(吹越満)×矢沢英明(田口浩正)という三様のコンビが捜査で見つけてきた情報を持ち合い、意見をぶつけ合って事件解決の糸口を探していく。
今シーズン最後の撮影となったのは、6月30日放送・最終回のクライマックスシーン。回想場面を含め12ページ半にも及ぶ緊迫感あふれる長尺シーンで、キャストたちはそれぞれ緊張感を保ちながら撮影に集中。最後のカットで監督から「OK!」の声がかかった瞬間は、スタジオ中が安堵の空気に包まれ、一瞬の静寂の後、大きな拍手が湧き起こった。
“座長”として今シーズンも現場を引っ張ってきた井ノ原は「今シーズンは、笑っていたら撮影が終わっちゃった…そんな感じの毎日でした。もちろん日々大変なこともありましたが、こんなにも笑顔が絶えない現場は、唯一無二。『特捜9』は本当に大切にしていきたい作品だなと、強く思いました」と、支えてくれたスタッフやキャストへの思いとともに、作品への愛をにじませた。
そして「キャストの皆さんと『まるでドキュメンタリーみたいだね』と話すようなシーンもあり、それぞれ“芝居を超えた芝居”ができたのは、皆さんが歩んできた道が、役柄ときちんと重なったからだと思っています。『特捜9』は流行などを超えた場所に存在する、時代を見つめ続けるドラマでありたい。その一員でいられるよう、どんなこともやっていきたいとあらためて思っています」とコロナ禍での撮影を振り返った。
続いて、キャストたちの多くが目をうるませながらあいさつ。羽田は「クランクイン前、イノッチ(井ノ原)とみんなで『何が起きるか分からない時代だからこそ、できることは全部やろう、持てる力はすべて出し切ろう』と話し合いましたが、今シーズン、特に村瀬さんが刺された後のシーンでは志保という役を超えて、イノッチが言うような“芝居を超えた芝居”ができたなと自分でも感じています。そんなお芝居をさせていただけたこと、役者として最高に幸せに思っています」と感無量の面持ちで語った。
第3話で何者かに刺されて負傷するという衝撃の展開が話題を呼んだ、その村瀬役の津田は「俳優生活30年弱になりますが、こんな芝居が撮れる現場はほかにないなと思いました。それはやはり15年間、これだけの人数、これだけの年齢の俳優たちが誰一人欠けずにやってきたからこそできた絆であり、ほかのどんなメンバーでも無理だったなと思います。そういう偶然のような、運命のような集まりだったからこそ、今シーズンも撮ることができたんだなと実感しました。ありがとうございました!」と、共演陣への信頼と感謝を述べた。
吹越が「僕はいつも“段取り”から『こう動いたらどうか』などとワーワー注文をつけるのですが、考えてみたら、これまであまり感謝を口に出したことがなかったかもしれない…。皆さん、いつもごめん、そして本当にありがとう! こんな僕ですが、願わくばこれからもずっとこの作品に関わらせてください」と声を詰まらせながら語ると、田口が「吹越さんはいつも『現場でこう言っちゃったけどよかったのかな』って、人知れず車の中で反省してるんですよ!」と、パートナーの真面目な一面を暴露。ファンから“あおやざ(青柳&矢沢)”の愛称でよばれる名コンビらしく、優しいフォローを見せていた。
山田も「夢と希望を胸にこの仕事を頑張ってきましたが、苦しいことも逃げたくなることもたくさんありました。でもこんなすてきなスタッフ、キャストの皆さんに会うことができて、本当に諦めなくてよかった、逃げなくてよかったと感じました。この現場はいつも助けてくださる先輩ばかりで、皆さんみたいな俳優、皆さんみたいな大人になりたいなと思いながら撮影してきました」と涙をぬぐいながらコメント。
特捜班メンバーより一足先にクランクアップを迎えた佐久間朗役の宮近海斗、浅輪倫子役の中越典子、早瀬川真澄役の原沙知絵も、撮影を完遂した心境を告白。
宮近は「今シーズンの最後、とてもすてきなシーンに参加させていただき、いつか佐久間にも新展開を作っていただけたらなと思いました」と、役柄の進化を熱望。中越は「『特捜9』はこれからも精進していきたいなと思わせてくれる熱い現場。今シーズンは特にジーンときちゃうシーンがあり、大きなご褒美をもらったような気持ちです」、原も「なんていい作品なのでしょうか! 一生分の幸せをいただいたようなシーンも経験させていただき、『特捜9』の皆さんと出会えたことに幸せを感じています」と、それぞれ作品への思いを打ち明けた。
さらに、登場から2年目で班長として特捜班と向き合うようになった国木田役の中村梅雀は「日々さまざまなアクシデントがあっても、それを乗り越えてこられたのは15年間培ってきた絆があるからこそ。最高のバランスの配役であることを、つくづく感じました。この素晴らしいチームに参加できたことを誇りに思いますし、できることならこの充実した撮影現場をいろいろな人に見てもらいたいと思うぐらいです。そんな作品の中で僕がどれほどの役割を果たしているのか分からないですが、ようやく少しは認知されてきたかなと思って、喜びを感じています」と「特捜9」チームの“現場力”を称えた。
なお、6月23日放送・第12話は、直樹が妻・倫子とのデート中、海に浮かんだ資産家男性の遺体に遭遇するという衝撃の場面からスタートする。当初は事故死と思われたものの、次第に男性の妻に対する疑惑が浮上。彼女が出してくれたコーヒーの味に違和感を覚えた直樹は、“殺意がこめられた水の真実”にたどり着く。
加えて、村瀬が刺された事件にも新たな動きが。今シーズン、誰もが気になっていた一連の事件の謎に近づく第一歩が描かれ、最終回へとつながる怒濤(どとう)のストーリーが展開する。
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