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松坂桃李主演「あのときキスしておけば」の劇中漫画「SEIKAの空」がまさかの実写ドラマ化2021/05/26

松坂桃李主演「あのときキスしておけば」の劇中漫画「SEIKAの空」がまさかの実写ドラマ化

 テレビ朝日系連続ドラマ「あのときキスしておけば」(金曜午後11:15。一部地域で放送時間が異なる)で、劇中に登場する人気漫画「SEIKAの空」が実写化、5月28日の本編放送終了後にTELASA(テラサ)で配信されることが分かった。

 壊滅的にポンコツなスーパーマーケットの従業員・桃地のぞむ(松坂桃李)がある日、大好きな漫画「SEIKAの空」の作者・蟹釜ジョーこと唯月巴(麻生久美子)と出会いお近づきになり、友だち以上恋人未満な関係になるも、巴は不慮の事故で帰らぬ人に…。悲しみに暮れる桃地の前に現れたのは、巴の魂だけが乗り移ってしまった見知らぬおじさん・田中マサオ(井浦新)。半信半疑のまま始まった桃地とおじさん(=オジ巴)の生活は、さまざまな人を巻き込みながら思いもかけない方向へと展開していく。

 そのスピンオフ作品として実写ドラマ化される「SEIKAの空」で主人公・浪流キャベ次郎役を演じるのは、本編で蟹釜ジョーの担当編集者・木之崎眞を演じる藤枝喜輝。ヒロイン・紅リコピン役には、マサオの息子・優太郎を演じて注目を集めている窪塚愛流が人生初のヒロインに挑む。さらに松坂、井浦、三浦翔平らメインキャストも続々登場。キャベ次郎と共に旅を続ける勇者として、無愛想なイケメン勇者・鬼龍院ピーメンには本編で「SEIKAの空」を連載している漫画雑誌「週刊少年マキシマム」の副編集長・高見沢春斗を演じている三浦が、マッチョなイケオジ勇者・不知火コン乃介に井浦、そして超絶ヘタレな勇者・豆田モヤオに松坂が扮(ふん)する。

松坂桃李主演「あのときキスしておけば」の劇中漫画「SEIKAの空」がまさかの実写ドラマ化

 物語の舞台は美しき野菜の国・セイカ王国。しかし、その平和はある日、魔王・ヤオーヤによって奪われた。捨てられた野菜の恨みから生まれた“怪人”たちの恐怖支配から民衆を守るべく立ち上がった、野菜に選ばれし“勇者”たちの戦いの記録が描かれる。本編ドラマに出演するキャストたちが、このスピンオフでもメインキャストを務め、劇中に登場するイラストをコスプレ再現し、披露する。ドラマ本編でも、桃地はモヤオファンを公言しており、スピンオフでは桃地も大好きなキャラを松坂が演じるというキャスティングが実現した。

 このスピンオフ作品の脚本を手掛けるのは、劇団ヨーロッパ企画の角田貴志。本編には「週刊少年マキシマム」の編集長・生馬忠士役で出演している角田が、今作では脚本を担当し、さらに敵役であるナスの怪人・ナスッテとして顔を紫色に染めて熱演する。

 藤枝は「ドラマ本編で出てくる漫画を見ていて『SEIKAの空』が実写化したら面白いだろうな、どんなストーリーになるんだろうな、と思っていました。実写化が決まり、しかも主人公のキャベ次郎を演じると聞いた時には『僕が主人公!?」と一気に不安になりました。松坂桃李さんに『とにかく楽しむことだよ』とアドバイスいただいて、皆さんに助けていただきながら、全力で楽しみました!」とコメント。

 窪塚は「最初に『SEIKAの空』が実写化すると聞いた時は、『そうなんだ! 誰が出るんだろう」と思っていて、まさか自分がヒロインをやることになるなんて思ってもいませんでした(笑)。“ヒロイン”と聞いて、その言葉の意味をあらためて調べちゃったくらいびっくりしました。リコピンは自分のことをかわいいと思っている、絵に書いたようなすごくあざとい女の子。演じるのがとても楽しそうだなとワクワクしています」と気合十分。

 三浦は「『SEIKAの空』の台本を読んだ最初の感想は『ふざけてるなー(笑)』でした(笑)。どんなふうに撮るのか、どんなふうにつながっていくのか、出来上がりを見てみないと分からない部分も多くて、ちょっと不安なところもあるんですけど、楽しみでもあります。監督から言われた通りに、一生懸命やっています! ドラマ本編に出てくる『SEIKAの空』とはちょっと違ったお話だけど、その中でもなかなかにぶっ飛んだピーメンを楽しんでもらえると思います」と期待感をあおる。

 井浦も「台本を読んだ時は『だいぶムチャするなー』と驚きました(笑)。ドラマ本編の台本の一番後ろにも、『SEIKAの空』のストーリーや設定などがちょこっとだけ書かれていて、たまにそれを読みながら面白そうだなとは思っていたので、だいぶぶっ飛んだ内容ではありますが、実写化のお話を聞いた時はうれしかったです。子どもの頃から憧れていたヒーローアクションものに染まれる!と期待していたのですが、ちょっと憧れていたものとは違う、大人なテイストのヒーローものでした(笑)」とうれしそうに語った。

 そして、松坂は「最初に『SEIKAの空』実写化を聞いた時は、『これ、実写化できるの!?』という衝撃がありました。モヤオ目線でありながらも桃地目線でもある『SEIKAの空』――なので、モヤオを演じることには違和感はなかったです。桃地とモヤオには通ずるものがあると思いますし、僕にはちょうどよかったと思います(笑)」と納得の笑顔。

 続けて「文字だけではなかなか想像するのが難しいと感じた部分もありましたが、資料用に漫画で描かれた『SEIKAの空』を読んでいたので、モヤオの役を作る上ではかなり助けられました。あとは、某作品の世界観に類似している気がしたので(笑)、そのイメージが演じていく上でも助けになっています。何よりも本編に出てくる漫画部分は僕が全キャラクターのアフレコをしているので、実写にあたり、ほかのキャストの方々が演じるのを撮影前から楽しみにしていました。特に気になっているのは、キャベ次郎が神様と契約を交わし復活するシーン。どんな映像になっているのかが気になります」と、自身も期待に胸を膨らませている。

 美しき野菜の国・セイカ王国の端っこの方にあるモーヤ村――そこに住む豆田モヤオは、今日も安定の自宅警備員としてニート生活を送っていた。魔王を倒すべく戦う“伝説の勇者”たちの活躍をネットニュースでダラダラ見ていると、突如自宅に襲撃が。なんと旅の途中だった勇者・浪流キャベ次郎、紅リコピン、鬼龍院ピーメン、そして不知火コン乃介が、トイレを借りに来たのだった。

 村の長老から、伝説の長ネギソードのある洞窟まで案内を頼まれたモヤオは、半ばいやいや彼らを誘導するのだが、うっかり5人目の勇者としてパーティーに加わる羽目に。しかし誰もが憧れる“伝説の勇者”の生活は、金もない、プライベートもない、福利厚生も非充実、案外ブラックな職場だと知り、秒で辞めたいと思い始めるモヤオ。こうして始まってしまったモヤオの冒険の物語だが、果たして勇者たちはヤオーヤからセイカ王国を守ることができるのか?

 なお、本編ドラマ第5話もいよいよ佳境に。「今からでも間に合う! 3分で『だいたい』分かる特別ダイジェスト」もテレ朝YouTube、テラサ、TVer内で配信中だ。ダイジェストでは、入れ替わりの謎にまつわる四つのキーワードを紹介。おじさんの“器”の正体は? そして消えた田中マサオの魂はどこに? 隠された夫婦の秘密と謎の遺書の意味は? これを見ればより一層楽しめること間違いなしだ。


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