竹野内豊、「さまよう刃」撮影で「私生活で苦しい時もありました」。心の救いは15年ぶり共演の石田ゆり子2021/05/14
WOWOWで5月15日にスタートする、竹野内豊主演の「連続ドラマW 東野圭吾 さまよう刃」(土曜午後10:00)の完成報告会が開かれ、主演の竹野内豊、共演の石田ゆり子、三浦貴大、片山慎三監督が登壇した。
本作は、東野圭吾による同名小説のドラマ化。娘を残虐な手段で殺害されてしまった主人公・⾧峰重樹(竹野内)が、良心と罪の意識、法律の壁の間でもがき苦しみながらも復讐(ふくしゅう)に突き進んでいくさまを描く。竹野内は、寺尾聰主演で2009年に公開された映画版で警視庁捜査一課の若き刑事・織部孝史を演じたが、今回は法を犯して追われる父親を演じる。そんな⾧峰の正体を知りながらも、ただひたすらに家族を思う彼の姿に心を揺さぶられて手を差し伸べてしまうペンション従業員・木島和佳子役に石田、映画版で竹野内が扮(ふん)した織部役に三浦が配されている。
被害者家族という苦悩する役どころに、竹野内は「僕は役を引きずらずオン・オフの切り替えができるタイプだと思っていましたが、今回の作品では重たいシーンを撮った時は、家に帰っても2日間くらいヘビーな気持ちが抜けなくて。私生活で苦しい時もありました」と告白。そんななか、竹野内は15年ぶりとなる石田との共演に「重い内容の作品だったので、重たく緊迫した撮影の日もありましたが、石田さんが現場にいると現場が和みました。場の雰囲気を明るくしてくださる方なので、石田さんには心救われるものがありました」と感謝した。
その石田は「映画版を拝見していて、その時に竹野内さんは刑事の織部孝史役でした。その竹野内さんが長峰重樹さんをやると聞いて、そう来たのか!と思いました。エンタメとしてとてもワクワクしましたし、竹野内さんからは映画版とはまた違う、繊細な痛みが伝わってきました」と称賛。そして「もし⾃分が和佳⼦だったらとも思いますが、それよりも先にもし⾃分が⻑峰さんだったらどうするんだろうと撮影中考えていました。この作品を⾒ている全員がきっとその思いで⾒てしまうのではないかと思います」とコメント。
また、三浦が「竹野内さんが演じていらした役なので緊張はしました。映画公開当時に拝見はしているのですが、この話をいただいた時には怖くて見返せませんでした。それはたぶん芝居も引っ張られて緊張するだろうし」と胸の内を明かしつつ、捜査⼀課チームの撮影に関しては「僕が⼀番若⼿で周りはベテランの⽅々ばかりでしたが仲良くしていただいて、本番の瞬間の切り替わりが役者としても勉強になりました」と振り返った。そんな三浦の演技について、竹野内は「三浦さんは顔には出さないが、心の揺れ動きと繊細さを見事に体現されていたので素晴らしいと思いました」とねぎらった。
さらに、竹野内は「ドラマは難しい規制の中で作らないといけない。今回の作品は、今までのドラマの概念をくつがえしてしまうのではないかと思います。衝撃的なシーンもありますが、酷いシーンだけを⾒せつけるために作ったのではなく、難しい問題やたくさんの⽅の思いを乗せた作品。本当に素晴らしいのでぜひ見てほしいです」とアピールするとともに、「04年に東野圭吾さんが原作を描いてから17年経った今でも、同じような問題が世の中に起こることがとても感慨深いです。少年法に守られて、犯した罪に対して⾒合わない判決が下されるのは、現実にもたびたび起こっているはず。全編通してその問題提起をしていると思います」と作品の意義を語った。
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