上白石萌歌が「ソロモンの偽証」で連ドラ初主演2021/05/07
上白石萌歌が、2021年秋にWOWOWで放送・配信される、WOWOW開局30周年記念「連続ドラマW 宮部みゆき ソロモンの偽証」(日時未定)に主演する。
本作は、宮部みゆき氏が構想に15年、執筆に9年もの歳月をかけて完成させたミステリーの金字塔と謳われる同名小説をドラマ化。2015年には成島出監督による前・後編の映画版も公開されたが、今回のドラマ版では、舞台を原作の1990年代の公立中学校からSNSが普及する現代の私立高校に置き換え、全8話で宮部ワールドの世界観を再現する。
前代未聞の学校内裁判を主導する主人公の高校生・藤野涼子を演じる上白石は、これが連ドラマ初主演となる。同級生の転落死に疑問を感じ、大人たちのさまざまな思惑に翻弄(ほんろう)されながらも、涼子は“学校内裁判”で真実に迫る。動揺する生徒、困惑する保護者、体裁を気にする教師、騒ぎ立てるマスコミやSNS。一体、誰が真実を話し、誰がうそをついているのか。謎に満ちた衝撃の真相とは?
上白石は「脚本に並ぶ言葉がどれもとてつもない熱と力を帯びていて、発することで自分が負けてしまわないかと不安になるほどでした。藤野涼子は誰よりも責任感が強く、1人で多くのことを背負って生きる女の子です。彼女自身をどうにか救ってあげたいという一心で藤野涼子を生きようとしました」と作品や役柄の印象を明かす。
すでに撮影は終えており「今作はオリジナルとは異なり、高校生という年齢設定で物語が進んでいきます。高校生ならではの心の機微や葛藤を繊細に表現することを意識しました。私なりの藤野涼子としてのまなざしを感じていただけたらと思います。苦しい題材ではありますが、現場は常に明るく、活気にあふれていました。素晴らしいチームでものづくりができたことを心から幸せに思います」と充実した撮影を報告している。そして、「さまざまなものが多く錯綜する中で、真実とは何か、偽りとは何か、正義とは何かを必死に問う物語です。真実にたどり着いた時、どんな光景が彼⼥たちを待っているのか、ぜひ⾒届けてください」とメッセージを寄せている。
そんな上白石について、作品を手掛ける権野元監督は「初めて会う前に、主演舞台『ゲルニカ』を観劇していたこともあって、期待しかありませんでした。実際に会ってみてなおさら、主⼈公・藤野涼⼦を演じられるのは上⽩⽯萌歌しかいないと確信に変わりました。年齢を聞くと、思わず『え?』と⾔いたくなるような強い意志を持ったたたずまい。何かこちらをたじろがせてしまうような強い意志を感じさせる瞳。そんな彼⼥から放たれる⾔葉はまた独特な説得⼒を持ってどこか空間を⽀配するような強さも持っているのですが、半面、年相応なかわいさやもろさ、危うさも感じられたりして。そんなエナジーゾーン萌歌さんの、いろんな面をもっともっと⾒たい、掘り出して⾏きたいと、毎日毎日楽しませてもらいました」とその魅力に言及。
さらに「コロナ禍でさまざまな制約がある中、キャスト、スタッフには普段の撮影より⼿間もストレスもかかり⼤変だったと思います。ですが、結果としてはその押さえつけられたものへの反動で、これまでの作品では感じなかったタイプの熱のようなものが産み出され、画に映し出されています。今作は中心⼈物である⾼校⽣たちとそれを取り巻く⼤⼈たち、という近くて遠い世界を描かなければなりません。萌歌さんを始め出演者が、即興にも近い、今この場で感じたものを出し尽くせる現場を作ろうとしていましたが、考えていたより多くのものを逃すことなく捉えられたのではないかな、と⾃負しています」と手応えを語っている。
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