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吉田羊&國村隼主演「生きるとか死ぬとか父親とか」。ジェーン・スーによる父娘のリアルストーリーをドラマ化2021/02/16

吉田羊&國村隼主演「生きるとか死ぬとか父親とか」。ジェーン・スーによる父娘のリアルストーリーをドラマ化

 テレビ東京ほかでは4月9日から、吉田羊と國村隼がダブル主演を務める、ドラマ24「生きるとか死ぬとか父親とか」(金曜深夜0:12)がスタートすることが分かった。

 ドラマは、ラジオパーソナリティー、コラムニストや作詞家と多彩な顔を持ち、女性からの圧倒的な支持を集める“独身のカリスマ”ことジェーン・スーが、自身の家族の出来事と思い出を描いた同名のリアルストーリーを原作に実写化。主人公のジェーン・スー自身をモデルとしたトッキーさんこと蒲原トキコを吉田が演じ、昔は破天荒な人生を歩み今ではすっかり丸くなったが、どこか自由奔放な愛嬌(あいきょう)のある父・蒲原哲也に國村が扮(ふん)する。また、本作のメイン監督を「溺れるナイフ」(2016年)、「21世紀の女の子」「ホットギミック ガールミーツボーイ」(ともに19年)などの映画作品を手掛け、今回が連続ドラマでは初監督となる山戸結希氏が務める。

 トキコは20年前に母を亡くし、今では父の哲也がたった1人の肉親。愛嬌はあるが破天荒な70代の父、独身で勝気な40代半ばの娘。ひとたび顔を合わせればギクシャクし一度は絶縁寸前までいった2人だが、今では時々外食しながら話をする関係になっている。そんなある日、トキコは父についてのエッセーを連載することに。ネタ集めのため、父に会うたびいろいろな家族の思い出を聞く。しかしそれは楽しい記憶ばかりではない。母との出会い、全財産の喪失、そしてほかの女性の影…。父への愛憎と家族の表裏を描く、普遍にして特別な家族の物語だ。さらに、ドラマでは、ジェーン・スーのラジオ番組で長年大人気の「お悩み相談コーナー」も完全再現され、あらゆる人生相談をキレのいい言葉でスパッと解決する。

 本作への出演について、吉田は「言葉豊かで聡明なジェーン・スーさんを、私のようなものが演じさせていただいていいものかと、正直尻込みしました。けれど、読ませていただいた原作と脚本がとてもすてきで、何より、スーさんとお父さまがとってもかわいくて、この親子の魅力を、私を通じて皆さまにお伝えできたらと、願うような気持ちでお引き受けいたしました」と経緯を伝える。

 そして、國村との共演について「お父さん役の國村さんとは、9年ぶりの共演です。穏やかで軽やかで、よく通る口笛を吹きながら現場入りされ、関西人ならではの話術でおもしろ話をいつも聞かせてくださいます。尻尾をつかませない飄々(ひょうひょう)としたたたずまいは、どこか今回の『お父さん』にも通じていて、『してやられた!』と最後は笑って許してしまう、そんな人間力をお持ちの方です。不思議なもので、親子を演じていると似てきて、同じタイミングで空を見上げたり、ため息をついたり、口元をぬぐったり…今回、密度の濃い撮影のため、日一日と互いの円が重なっていくのが面白いです。その重なりを求めたスーさんの思いを、われわれ親子が演じることですてきに表現できたらいいなと願っています」と期待を込めている。

 國村は「企画を拝見して、まさに今を捉えた内容だと思いました。家族の形もさまざまになり、昔のように二十何歳かで娘は嫁にいき、また親は息子やその嫁と同居なんてちょっとしたファンタジーになりつつあります。ジェーン・スーさんの原作は親の世代も子どもの世代もそれぞれの暮らしやすさを追い求めながら、またそれゆえの衝突もあり、少しの苦みとゆるやかな愉しみのなかで人生は過ぎて行く、そんな面白さをまざまざと描き出していきます」と原作の魅力を語った。

 吉田との親子役には「共演する吉田羊さんは、軽やかに過酷な現場を楽しんでおられて、私もそのおすそ分けをいただいている気分になってしまいます。台本を読みながら、そして演じながら、したいことはするしかない。しかしそのしっぺ返しは甘んじて受けるんだぞ。肝(はら)はくくっておくもんだ。という人生の教訓・三カ条をいただいたと思っております」と役づくりに触れ、「そんなわけで、私にとってこの父親役は10年ほど先の年齢になりますが、今のうちに、自分自身がどんな年の重ね方をしたいのか?と、考えてみるきっかけにもなりました。ま、そうそう答えは出ませんけれど。ドラマをご覧いただいた皆さまのご感想をお聞かせください。大人になってからの親子の物語、ほんわか甘苦いです」と役への思いとともにメッセージを送っている。

吉田羊&國村隼主演「生きるとか死ぬとか父親とか」。ジェーン・スーによる父娘のリアルストーリーをドラマ化

 原作者のスー氏は「父と私の、ごく私的な日常が映像になるなんて! 父にとっても私にとっても、身に余る光栄です。ドラマ化にあたり、創作していただいたフィクション部分も大変気に入っています。そして、まさか吉田羊さんにジェーン・スーを演じていただけるとは。『ジェーン・スーを美しく修正すると吉田羊さんになる』と友人から言われたことがあり、恐縮ながらうれしい気持ちでいっぱいです。國村隼さんに父を演じていただけること、天国の母も喜んでいると思います。大人になり、親との関係の紡ぎ直しを考え始めた皆さんに楽しんでいただけたら光栄です」と喜びのコメントを寄せている。


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