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石原さとみ主演「人生最高の贈りもの」で寺尾聰、向井理、勝地涼、キムラ緑子、角野卓造が共演2020/12/08

石原さとみ主演「人生最高の贈りもの」で寺尾聰、向井理、勝地涼、キムラ緑子、角野卓造が共演

 テレビ東京系で2021年1月4日に放送する、石原さとみ主演の新春ドラマスペシャル「人生最高の贈りもの」(午後8:00)で、寺尾聰、向井理、勝地涼、キムラ緑子、角野卓造が共演することが分かった。

 本作は、余命宣告を受けた女性と、彼女を取り巻く家族の絆を描いた愛と感動の物語。脚本を岡田惠和氏が手掛け、監督を石橋冠氏が務める。テレビドラマ界の名手が石原と初めてタッグを組み、相手を思いやる心、ひたむきに生きる姿勢を切なくも温かく描く。

 自身の余命がわずかであることを知った田渕ゆり子(石原)が、突然実家の父・笹井亮介(寺尾)のもとに帰省するところから物語が始まる。これまで父と娘の会話をろくにしてこなかった2人の、ぎこちないながらも久しぶりの水入らずの暮らし。温かく穏やかな生活を送る中で、娘の運命を知った父は、その運命をどう受け入れ、どう向き合い、どんな時を過ごすのか? 余命わずかな娘が胸に秘めていたある決断とは――。

 日本を代表する名優である寺尾が扮(ふん)する亮介は、元大学講師の翻訳家。妻に先立たれ小さな洋館に1人で暮らす亮介は、家事も料理も完璧にこなすが、仕事は自由奔放で締切もほとんど守らない。そんな中、突如娘と久しぶりに2人で暮らすことになり、戸惑いながらも不器用な愛情を持ってゆり子と接する亮介を、寺尾がユーモアたっぷりに演じる。

 そして、亮介の元教え子で、英語教師であるゆり子の夫・田渕繁行を演じるのが、今年役者生活15年目を迎えた向井。長野県安曇野ののどかな町で暮らす中、余命を知った妻のある思いを受け止め、優しく支える夫を熱演する。

 さらに、亮介の担当編集者で締切を守らない亮介に頭を抱える野村を勝地、亮介の亡き妻から「主人をよろしく」と頼まれたのを口実に毎日のように笹井家に上がり込んでいるご近所さん・原口光代をキムラ、亮介が本音を吐露できる古くからの友人・田辺正一を角野が演じ、物語を盛り上げる。

 本作について、寺尾は「台本を読んでみて、俳優という仕事をしていてもそうしょっちゅう出合えるわけじゃない、10年に1本出合えたらラッキーだというくらいいいシナリオで、久しぶりに鼻をすすったし、読み応えを感じました。今日本で本当にトップ中のトップの岡田惠和さんという作家と仕事ができるのがうれしいです。そして、石橋冠という、日本のテレビドラマ界で特質すべき素晴らしい監督とこの作品で再会できたことも非常にうれしく、この作家(岡田)とこの監督(石橋)のタッグと考えた時に、どんな役でもこのドラマに出たいなと思ったし、僕にとっていろんな意味で、ほかの作品とはちょっと違う思いが込められています」とスタッフの手腕を絶賛しつつ、出演を喜ぶ。

 また、石原との共演について「石原さんは以前から、『どんな女優さんかな?』と注目していたので、今回初共演で親子役と聞いて、一緒に芝居をできることを楽しみにしていました。実際にやってみると、とてもよかった。表情も豊かで、演技も自然だった。やってるうちに『本当の父娘』のような気がしてくるほどでしたね」と語った。

 続けて「特番ドラマという限られた時間や制約がある環境下で、『余命幾ばくもない娘とその父親』という、胸をわしづかみにされるような状況や『親子』の絆をどう表現したらよいか難しくもありましたが、見てくれる人の胸をギュッとつかむ演出をしてくれる石橋監督に応えるように、私たち俳優陣も精いっぱい演じたので、お客さんの期待に応えられるだけのものが出来上がるというふうに確信しています。このドラマを見たドラマファンのお客さんに、作品のタイトル通り『これが最高の贈りものですよ』って渡したいな、そんなふうに思えるドラマです」とアピールしている。

 向井は「視聴者の皆さんに、お芝居を通して親子の関係や夫婦の関係、それぞれの関係を伝え、この作品の何か不思議な温かさを感じてもらえたらいいなと思います。僕は見るのもお芝居するのも今回のようなヒューマンドラマが好きなので、その分難しかったです。ただ台本を読んでいけば成立するものじゃなくて、いろんなシーンの積み重ねで出来上がるものなので、本当にチームプレーだなと思いました。石原さんとご一緒するのは初めてだったんですが、本読みの時から話しやすいと感じていましたし、不安はあまりなかったです。とても説得力のあるお芝居を自然にされていて、僕自身も自然と田渕繁行を演じることができました」と明かし、自信をのぞかせた。

 勝地は「脚本・岡田さんの書くセリフ、設定も含め、全キャラクターが愛すべきキャラクターで、こういうことって忘れてはいけないなと感じるものが詰まってる作品です。石橋冠監督という伝説の監督とご一緒できることもそうですし、この作品に関わることができてうれしく思います。野村を演じるにあたっては、面白いセリフもいっぱいあるけれど、笑わせるのではなくて、ほっこりするような、箸休め的な存在になれればと心がけたつもりです。笑いのバランスは難しかったですが、野村と緑子さん演じる光代さんとの掛け合いを楽しんでほしいです。この懐かしいホームドラマ感を多くの方に届けたいと思います。ドラマでは描かれていない部分のいろんなエピソードを知りたくなるような、2時間だけではもったいない、本当にぜいたくなドラマです!」と作品の魅力を強調した。

 キムラは「初めて台本を読んだ時、こんな優しさってあるのかなってくらいの『超がつく』優しさを感じて、本当にいいお話だなと思いました。ちょっと胸が痛いけどいい痛さというか。ご覧くださる方が大切な誰かのことを考えたり、思い出したりする時間になればいいなと思います。(出演者が)少人数のドラマで、さとみちゃん、勝地くん、寺尾さんとたっぷり共に居られたことがうれしかったし、寺尾さんのお宝体験談を聞かせてもらえることも幸せな時間でした」とうれしそうに振り返った。

 ベテランの角野は「最近、心温まるというか、本当に心に染みてくるドラマがあんまりないような気がするので、こうした作品に参加させていただくのはとってもうれしいことです。出演者はそんなに多くないし、割と語らない、本音をすぐに言ってしまわないところにこのドラマのよさがあるなと思います。そこが大好きなので、そういったところを楽しんでいただければと思います。私はそういうタイプの人間ではありませんが…(笑)」とユーモアを交えて、喜びを表した。


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