九星隊が「実感ドドド!」で再現ドラマに初挑戦。“ジェンダーバイアス”とは何か?2020/11/13
「日本は世界153カ国中121位」。これは世界経済フォーラムが毎年公表している“男女格差を測るジェンダー・ギャップ指数”の最新順位。性別による格差の問題は世界的にも注目の話題で、11月25日は国連が「女性に対する暴力撤廃の国際デー」と定めている。NHK福岡放送局も11月は“ジェンダーを考える”キャンペーンとして、さまざまな番組でこの問題を取り上げる。
11月13日放送の「実感ドドド!@福岡」(午後7:30)では、「徹底ギロン!“ジェンダーバイアス”」と題し、身の回りにある社会的性差(ジェンダー)における偏見(バイアス)を取り払って、“自由”に生きるためにはどうしたらいいのかを考える。
番組ではレギュラー出演の九星隊(山口託矢、大池瑞樹、中村昌樹、藪佑介)が再現ドラマに初挑戦。さまざまな“ジェンダーバイアスを感じる瞬間”を演じた。昨年歴史コントドラマ「幕末☆STARS」(TNC)で演技を経験しているが、それ以来久々の挑戦となる。TVガイドwebは、その収録の模様を取材し、4人に話を聞いた。
――まず、今回番組で取り扱うテーマについてお聞きします。皆さんは今まで“ジェンダーバイアス”というものを感じたことはありましたか?
藪 「僕は“男らしい”っていうキャラクターではなかったので、小さい頃からそういうことを言われた経験はありますし、それで嫌な思いをしたこともありますね。でも最近は多様な考えの方が増えてきたかな?と、個人的には感じています。でもしっかりと考えなきゃいけない問題だなと思いました」
中村 「“ジェンダーバイアス”っていう言葉を今回初めて知りました。どういうことを“ジェンダーバイアス”っていうのかっていうところからスタートで。あらためて難しい問題だなぁと感じました」
山口 「僕はずっと和太鼓をやってきたんですが、世間的に、和太鼓=“男がガツガツ打つ”っていうイメージがあるみたいで。でも実際、女性めちゃめちゃ多いんですよ。和太鼓をあまり知らない方から『女性なのに和太鼓やってるの?』って言われるって聞いたことがあって。それって“ジェンダーバイアス”に当てはまるのかなって」
大池 「甲子園とか伝統あるスポーツにも、女性は出ちゃだめ、入っちゃだめっていうのがあるじゃないですか。そういうの、嫌だなって思います。なんか変えられたらいいのになって」
中村 「難しい問題だなとは思うんですけど、とても身近な問題だと分かりました。皆さんと一緒に考えていけたらなと思います」
――そんな難しいテーマの再現ドラマは、久々の演技のお仕事となりましたね。今日半日終えて、感想をお聞かせください。
藪 「再現ドラマって結構オーバーな演技をするっていうイメージがあったんです。でも僕と大池はどちらかというとリアクション中心の演技で。“空気を醸し出す”っていう演技が難しかったですね」
大池 「本当に! 人が話している時に、うなずいて聞くかそうじゃないかとか…。難しかったです」
中村 「僕はセリフをいかにかまずにナチュラルに言えるかっていうのを、何回も練習しました。今回『引き継ぐ』っていうワードが僕の中で滑舌的に本当に難しくて(笑)」
山口 「昨日めっちゃ聞きました(笑)。『引き継ぐ引き継ぐ…』って(笑)」
中村 「でもそのかいあって、今日は見事NGなしでいけました!」
山口 「僕はドラマの収録はこれからなんですけど、ナレーション部分も担当してるんです。ただ…なまりが…(笑)。出身が筑後の方(福岡県南部)なんですけど、初読みする時に絶対『なまってる』って指摘されるんです(笑)。なので、メンバーに聞いてもらってます」
中村 「『違うんじゃない?』って一応言うんですけど、僕も福岡出身で博多弁だから、なまってますし(笑)。正解が分からないという…(笑)」
――ご自身に割り振られた役に関して、準備などはされましたか?
藪 「今回僕の役は、“女性軽視”をしてしまう人に苦笑いしつつも『そうですよね~』って言っちゃうような役なんですよ。ちょっと僕と近いところがあって。ゴマすっちゃうというか(笑)。なので、割とすんなり入ってきました」
大池 「僕は藪とは逆で、演じる役柄が自分とは違った性格なんですよね。僕は愛想笑いが苦手で顔に出ちゃうタイプなので…。少し大変でした」
中村 「僕は、女性の先輩と一緒に取引先にあいさつしに行くっていうシーンの撮影だったんですが、収録前からすごく緊張してて。取引先に行く緊張と、僕自身の緊張がリンクしていい緊張感のある顔ができたと思ってます(笑)。なので、役作りっていう点では不要だったかもしれません(笑)」
山口 「僕はパパ役なんですけど。同い年で子どもがいる友人もいますが、どんな感じなんだろうってちょっとピンときてなくて…。とにかく形から入ろうということで、今日は派手なものは着て来ないようにしました(笑)。肌色のヒートテックで、靴下も真っ黒で…(笑)」
――最近各局で“地域発”のドラマが増えています。今後演技のお仕事にも挑戦していきたいですか?
全員 「やりたいです!」
――「こんな役に挑戦したい!」というのがありましたら、ぜひ教えてください。
大池 「僕は…“ヤンキーもの”に出たいです(笑)。ちょっとヤンチャでかっこいい感じ。友達思いで…友達のために体張るってやつです(笑)」
藪 「僕は、恋愛系のドラマですかね。ヒロインと結ばれるような役がやってみたいです。かわいい博多弁のラブストーリーみたいな(笑)」
山口 「僕は、小さい田舎町からどんどん成り上がっていく…みたいなそういうストーリーの主人公してみたいです! 会社の社長とか…」
中村 「僕は高校生ですね(笑)」
藪 「いけるかな~?(笑)」
中村 「まだ諦めちゃだめ(笑)。男女6人組の青春ストーリーみたいな。絶対楽しいと思う! その中で恋愛もあり、けんかもあり…って展開していくんです」
藪 「全部やん(笑)」
中村 「そう。みんなが思い描く理想のすべてを注ぎ込んだもの!」
大池 「あ~! でもそれ分かるかも。青春したくない? 僕、男子校だったんですよ。なので、共学ならではの楽しさみたいなのを味わってみたいです!」
――各局へ“アピール”ですね!(笑)。では、最後に読者の皆さんにメッセージをお願いします。
山口 「じゃあ、代表して僕から。今回初めて再現ドラマっていう新たな挑戦だったんですけど、今後もいろんな役柄に挑戦できたらいいなと思っています。今回番組で取り扱う“ジェンダーバイアス”は僕らも初めて知った言葉だったんですが、今回の再現ドラマを通して、身近な問題なんだなということを実感しました。僕たちもこれをきっかけにもっと考えていかなければと思ったので、皆さんも僕らと一緒に考えていきましょう!」
――ありがとうございました。
なお、11月20日の「実感ドドド!」(午後7:30、九州・沖縄ブロック)では、「“女性リーダー”が組織を変える!」をテーマに放送予定。
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