「孤独のグルメ」原作・久住昌之の新感覚グルメ漫画「こどものグルメ」がドラマ化2020/10/13
テレビ東京系では10月25日に、特番ドラマ「こどものグルメ」（午後4：00）を放送する。
本作は「孤独のグルメ」で知られる、原作・久住昌之氏と作画・安倍𠮷俊氏による、会員数600万人の電子書籍レンタルサイト「Renta!」で連載されている同名の新感覚グルメ漫画が原作。小学4年生で、食べることが一番の楽しみである主人公・蓬野杏（石井心咲）は共働き家庭の長女で、平日の家はいつも弟の栗（千葉新）とお留守番。そこで、自分にしかできないおいしいものを作って食べようと思い立ち、普段は大人の聖域であるキッチンに足を踏み入れる。
ある日、友達との学校帰りの途中、ふとした会話の中から、焼きおにぎりの話になった杏は、また思いついてしまう。「もっと大好きなおこげがいっぱい食べられる理想の焼きおにぎりが作れるのではないか」と。衝動が抑えきれない杏は、一目散に家に帰り、早速、弟の栗と一緒に料理に取りかかる。試行錯誤を繰り返す中、杏は意外な解決策を見つけ出す。果たして杏は理想とする焼きおにぎりを作り出せるのか!?
自由すぎる奇抜な発想で繰り広げられる予測不可能な料理の数々は、子どもはもちろん、大人でも恐る恐る再現したくなるようなメニューばかり。大人にとっては、親に隠れてこっそりと食べていた子ども時代の懐かさがじわじわとよみがえり、子どもたちにとっては、すぐに作ってみたくなるグルメドラマだ。
主役に抜てきされた石井は「オーディションに合格したと連絡があった時は、びっくりして一瞬時間が止まったようでした。でもだんだんと実感が湧いてきて、『どんな撮影になるのかな？ どんな物が食べられるのかな？』とワクワクは増すばかりでした！ 杏は明るくて元気で自由です。そして食べることが大好きです。杏と自分がとても似ていて、すーっと役に入れました。たくさんの方に見ていただき、笑顔になってもらえて『こどものグルメ』をまねしてみたいって思っていただけるように頑張ります!!」と元気いっぱいのコメント。
原作者の久住氏は「まだ単行本にもなっていないのにドラマ化。ちょっと戸惑いましたが、ありがたく、うれしいです。この漫画は、今までの、いわゆるグルメからハミ出した『大人がちょっと顔をしかめるおいしさ』を描いています。牛乳にストローを入れて泡を立てて飲むの、大人は嫌がります。冷めて伸びたうどんをおいしいというと嫌がります。食パンを指でつぶして食べると、怒られます。ウズラの卵をいつまでもかまないで口に入れていると、早く食べろと言われます。でも子どもはおいしかったし、面白かった。そして大人も、実はそのおいしさや楽しさを、知っています。僕はこのドラマが、大人の理屈や常識を吹っ飛ばし、子どもが笑って、大人もついつい笑っちゃうものになればいいなぁと思います。『孤独のグルメ』（同系）と同じく、テーマ曲と劇中音楽を作って、応援したいと思います。どうぞよろしく」と本作に込めた思いを明かし、ドラマに期待を寄せた。
作画の安倍氏は「今まで、自分の絵がアニメになったことはあったのですが、実写は初めての経験で、オーディションの映像で自分の描いた漫画の場面が再現されているのを見て、新鮮な衝撃を受けました。きっと素晴らしいドラマになると思います。とても楽しみです。原作をいただくたびに『こんな料理（？）は自分では絶対思いつかないなあ』と驚きながら作画していると、時々、“杏と同じことを自分も子どもの頃やっていた”と忘れていた記憶がよみがえって不思議な気持ちになったりして、この驚きや不思議さを、ぜひドラマと、できたら漫画でも味わってみてください」と喜びとともにアピールしている。
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