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吉岡秀隆が、本格社会派ミステリー「連続ドラマW 夜の道標」で逃亡中の殺人犯を追う刑事役2025/04/17

吉岡秀隆が、本格社会派ミステリー「連続ドラマW 夜の道標」で逃亡中の殺人犯を追う刑事役

 吉岡秀隆が、WOWOWで芦沢央氏の小説「夜の道標」を映像化、放送配信する、「連続ドラマW 夜の道標 -ある容疑者を巡る記録-」(9月スタート、日時未定)で主演を務めることが分かった。

 「夜の道標」(中公文庫)は、2021年度直木賞ノミネート、実力派ミステリー作家・芦沢氏が作家生活10周年記念として手がけ、第76回日本推理作家協会賞・長編および連作短編集部門を受賞した慟哭(どうこく)のミステリー。ドラマ「PICU」シリーズ(22年~、フジテレビ系)、「バニラな毎日」(25年/NHK総合)の倉光泰子氏がメインで脚本を手がけ、共同脚本・監督は、映画「見えない目撃者」(19年公開)、「重力ピエロ」(09年公開)の森淳一氏が担う。

 そして本作は、1996年に起こった殺人事件の担当刑事・平良正太郎(吉岡)が、2年間逃亡し続けている容疑者・阿久津弦の足取りと殺人の理由を捜査しながら事件の“真実”に迫っていく、本格社会派ミステリー。各登場人物のバラバラに思えた点と点が“ある容疑者”を巡ってつながった時、思いもよらぬ“社会の闇”が浮き彫りとなっていく。

 「連続ドラマW トクソウ」以来、11年ぶりにWOWOWドラマの主演を務める吉岡が演じる平良は自身も家庭に問題を抱える窓際刑事。部下の大矢啓吾とともに捜査の行き詰まった“戸川殺人事件”の捜査を担当することになり、事件の容疑者・阿久津が犯した殺人の動機について地道な捜査を続け、やがて一つの真実にたどり着く。

 WOWOWのドラマ作品において、「役を演じるというより、その人間を体現させてもらっている感覚がある」と語る吉岡。真実をシビアに追い求めながら、奥底に温かみを持って事件に寄り添い続ける刑事役を演じる吉岡のまなざしが、本作に強い印象を残し、引き込まれる作品となっている。

 音楽はイノセントで透明感のある歌声と声のレイヤーを重ねて構築する、独自の作曲スタイルで唯一無二の音世界を表現するアーティスト・Jun Futamataが担当。フィクションながら現実にあった社会問題にも丁寧に切り込み、90年代の時代表現をはじめ、リアルを追求して描写していく。最後にたどり着く“たった一つの真実”に、何を思うのか。今後、解禁される実力派キャスト陣にも期待が高まる。

 1996年、横浜市内で学習塾を経営する講師・戸川勝弘が殺害された。被害者の元教え子で軽度の精神障害を持つ阿久津が早々に容疑者として捜査線上に浮かぶが、事件発生から2年たった今も足取りはつかめていない。捜査が縮小する中、窓際刑事の平良が、課長・井筒勲の指示で、若手刑事・大矢と共に戸川殺しの専従捜査を担当することに。

 悪いうわさ一つない人格者である戸川がなぜ殺されたのか。戸川を知る塾関係者、容疑者・阿久津の母親や元妻、知人に、日々聴き込みを続ける平良らだが謎は深まるばかり。一方、殺人犯をかくまうことになる阿久津の同級生・長尾豊子、阿久津にあるきっかけで出会う小学生・橋本波留。関係ないように見えた者たちが、阿久津という逃亡中の容疑者を中心に動き出した時、バラバラに思えた点と点がつながり、やがて思いもよらぬ展開を見せていく。

 阿久津の殺人と逃亡の理由、平良たちがたどり着く“真実”、そして浮き彫りになる、ある社会問題とは。自らも家庭に問題を抱える刑事・平良正太郎を軸に、たった一つの真実に近づいていく本格社会派ミステリー。

 そんな平良刑事に扮(ふん)する吉岡は「WOWOWのドラマでは、作品とその役を通して、いつも勉強させていただいております。『CO移植コーディネーター』『トクソウ』『コールドケース』などもそうでしたが役を演じるというより、作品作りにおいてその人間を体現させてもらっている感覚があります。社会派ヒューマンミステリーと言ってしまえばそれまでですが、見ていただく方にも、僕自身にも心に問い続けることができるような作品であることを祈っております」とコメント。

 脚本&監督を担う森氏は「今作は社会派ドラマですが、単に問題を提示するだけでなく、そこに希望の光を見いだせるような構成を心がけました。また、登場人物には複雑な背景や動機があり、単なる善悪で区別されることがないよう注意を払いました。吉岡秀隆さんが演じる平良正太郎は、強い正義感を抱く一方で、社会の不正とどう向き合うべきか苦悩します。しかし、その姿勢が子どもに精神的な負担を与え、親子の関係にひずみが生じてしまいます。吉岡さんは“刑事”と“父親”という2つの役割を繊細に演じ分け、物語に深みと説得力を加えてくださいました。余韻の残る表情をモニターで見ながら、何度もうなったのを覚えています。本作の登場人物たちは、それぞれに複雑な背景や事情を抱えています。人生に翻弄(ほんろう)されながらも、自らの道を探していく。そんな人間ドラマの行方を、見届けていただければ幸いです」と呼びかけている。

吉岡秀隆が、本格社会派ミステリー「連続ドラマW 夜の道標」で逃亡中の殺人犯を追う刑事役

 また、原作の芦沢氏は「撮影見学をさせていただいた際、主演の吉岡秀隆さんから(本作の容疑者である)阿久津への思いを語っていただき、ああ、こういうまなざしで阿久津と向き合ってくださる方がこの事件を担当する刑事さんで本当によかった、と胸が熱くなりました。原作は、一人一人の切実な人生の断片が絡み合うことで浮かび上がる光景、奇跡的な化学反応のようなものを私自身が見たくて書いた物語ですが、その物語に、こうしてたくさんの方が人生の大事な時間を懸けて向き合ってくださることを、とてもうれしく、ありがたく感じています。このドラマの制作に関わる皆さんの化学反応の結果、どんな光景に出合えるのか、心から楽しみにしております」と期待を寄せている。

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