高岡早紀、水樹奈々、高橋英樹らが「べらぼう」で蔦重(横浜流星)と時代を動かすキーパーソン役2025/04/15 10:00

NHK総合ほかで放送中の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(日曜午後8:00ほか)に、高岡早紀、水樹奈々、ジェームス小野田、ひょうろく、中川翼、えなりかずき、高橋英樹が新たに出演することが発表された。
横浜流星が主演を務める「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」は、親なし、金なし、画才なし…ないない尽くしの生まれから、喜多川歌麿や葛飾北斎などを見いだし、“江戸の出版王”として時代の寵児(ちょうじ)になった“蔦重”こと蔦屋重三郎(横浜)の生涯を笑いと涙と謎に満ちた物語として描いたもの。脚本は、大河ドラマ「おんな城主 直虎」(2017年)や連続テレビ小説「ごちそうさん」(13年)、ドラマ10「大奥」(23年)など数多くのヒット作を手がけてきた森下佳子氏が担当している。
今回発表された7名は、蔦重(横浜)の過去や仲間、政治の舞台に関わるキーパーソン役を担当。多彩な人間模様が交錯する中、物語はさらに深みを増していく。
蔦重の実の母親・つよ/高岡早紀

高岡が演じるのは、幼い蔦重を残して去った母・つよ。ある日突然戻ってきた彼女は、かつて髪結いとして働いていた経験と、人をひきつける話術を武器に、蔦重が営む耕書堂の商売にも影響を与えていく。
高岡は、「大河ドラマに出演させていただくのは、3回目となります。毎回毎回身が引き締まる思いと共に、私が出来る限りの思いを込めて撮影に臨むつもりです。今回は、今をトキメク俳優の横浜流星さんの母親という、なんとも光栄な役です!“この親にして、この子あり”と納得していただけるように、流星さんが作り上げた蔦重を、更に深みが増すように演じられたらと思います。皆さま、どうぞお楽しみに」と、息子の物語に寄り添う役柄への思いを語る。
元木網の妻で女性狂歌師・智恵内子/水樹奈々

水樹が扮(ふん)するのは、湯屋の主人・元木網(ジェームス小野田)の妻・すめ。狂名“智恵内子”としての顔を持ち、夫とともに天明狂歌をけん引する女性狂歌師だ。蔦重とは、大田南畝(桐谷健太)や夫らが参加する狂歌の会で出会い、やがて親交を深めていく。
水樹は、「まさか私が大河ドラマに!? と、お声掛けいただいた時は本当にビックリしました。智恵内子は数少ない女性狂歌師で、キレがあり、ユーモアのセンスあふれる歌を詠むことで身分を超えてさまざまな人々とつながり、娯楽の少ない時代に笑顔になれる楽しみを夫や仲間と共に生み出していました。言葉を伝える、歌でつながり笑顔を届けることは、声優・歌手としての私の活動とつながる部分が多々あり、とてもご縁のある役をいただき光栄に思っています。初めて尽くしで緊張の連続ですが、全力で演じさせていただきます!」と、表現者としての自分と役柄との共通点に喜びをにじませた。
狂歌師・元木網/ジェームス小野田

大河ドラマ初出演となるジェームス小野田は、湯屋の主人で狂歌師・元木網役を担当。第3回にすでに登場しており、早くから狂歌の世界に身を置き、狂名“元木網”として大田南畝や朱楽管江(浜中文一)らとともに江戸の狂歌界をけん引する存在だ。女性狂歌師の第一人者・智恵内子は妻であり、蔦重とは南畝主催の狂歌の会を通じて親睦が深まる。
小野田は、「約40年前、米米CLUBとして奇抜なメークと扮装で歌手デビューした当時の私に、まさか大河ドラマのオファーをいただけるとは思いもよらなかったでしょう! 素顔のままでの出演です。ダジャレや皮肉といった遊び心満載の歌を詠む、狂歌師『元木網』として再び登場します。エンタメ革命を起こす蔦重や、多様なキャラの狂歌師たち。米米CLUBにも通じる要素に時代を超え親近感を抱いています。これからも、『べらぼう』ご期待ください」と、役と自身の共通点に自然なつながりを見いだしている。
松前藩の江戸家老・松前廣年/ひょうろく

ひょうろくが演じるのは、松前道廣(えなりかずき)の弟で、松前藩の江戸家老・松前廣年。幼い頃から絵に親しみ、“蠣崎波響”の画名も持つ才人だ。ある出来事をきっかけに、吉原の大文字屋で花魁・誰袖(福原遥)と出会い、人生が大きく動き始める。藩の繁栄を願って尽力するものの、自由奔放な兄とは対照的に、誠実で優しい性格が皮肉にも波乱を招き、やがて松前藩の行方を左右していくことに。
「初めまして、松前廣年役のひょうろくです。今回初めて大河ドラマに出演させていただきました」とあいさつするひょうろくは、「初めてのカツラや久しぶりの髪の毛にドキドキで臨ませていただきました。廣年さんは江戸家老という身分が高い方で凛としてる部分がちゃんと出せたのか今でも不安です。吉原の女性に翻弄(ほんろう)される一面もあり、撮影中“分かるなぁ…”と他人事とは思えない切なさがありました。周りの演者さんやスタッフさんのすごさに圧倒されてしまいましたが、いろんなアドバイスをいただきながら自分なりに一生懸命演技させていただいてますのでぜひご覧になってください」と、役と重ねた等身大の思いを口にする。
丸屋の手代・みの吉/中川翼

中川が演じるのは、地本問屋・丸屋の手代・みの吉。幼い頃から丸屋に奉公に出され、誠実に働き続けてきた。丸屋の一人娘・てい(橋本愛)が蔦重の妻となった後も、耕書堂の手代として2人を陰ながら支え続ける存在だ。
中川は、「『べらぼう』の一筋縄ではいかない時世だからこそ生まれる人間の葛藤が繊細に描かれているところが大好きです。そして蔦重の果敢に挑戦し続ける姿に毎週勇気をもらっています。そんなすてきな作品に参加出来る喜びで胸がいっぱいです。今回で大河ドラマには3度目、森下さんの作品には4度目の参加になります。再会できることを幸せに思うのと同時に成長した姿を見せていきたいと強く思います。森下さんの描く実直で純粋なみの吉という青年が皆さまの心に留め置かれるよう、今出せる全力を出し切ります」と、作品への共感とキャストとしての責任を語る。
松前藩第八代藩主・松前道廣/えなりかずき

大河ドラマ初出演のえなりが担うのは、松前藩第八代藩主・松前道廣。ド派手で奔放な性格の持ち主で、時に常識外れの行動にも臆さず、藩内外に強い存在感を放つ。御三卿の一橋治済(生田斗真)とも親交があり、蝦夷の上知を進めようとする田沼意次(渡辺謙)に対して、政治的な駆け引きを仕掛けていく。
えなりは、「10歳で初めてNHKに仕事でうかがった際、大河ドラマ(おそらく『八代将軍吉宗』?)を撮影中のスタジオを発見し『いつかあのスタジオでも仕事をしたい!』と心に誓いました。“30年後に達成できるよ!”と、あの時の自分に言ってあげたいです。松前道廣は、名家の重圧もあったのでしょう、生まれもっての権力を最大限に行使しますが、本人にとっては“正義”であり、ちょっときつめの“指導”なのです。一生懸命演じます」と、少年時代の夢と節目の挑戦を重ねる。
紀州藩第九代藩主・徳川治貞/高橋英樹

そして高橋は、紀州徳川家の当主・徳川治貞役で登場。八代将軍・吉宗の方針を継ぎ、質素倹約を重んじた藩政改革で財政再建に尽力した人物だ。浅間山の噴火による天明の大飢きんで民が苦しむ中、米価は下がらず、幕府の財政も悪化。そんな状況に憤りを募らせ、幕政への関与を強めていく。やがて、田沼意次ら幕府中枢を鋭く追い詰めていく存在となる。
高橋は、「1968年『竜馬がゆく』で初大河ドラマ出演、その後9本の大河ドラマに出演をさせていただき、さまざまな歴史上の人物を演じさせていただきました。2015年『花燃ゆ』にて井伊直弼を演じ、早いもので10年がたち、今回の『べらぼう』で記念すべき10本目の大河ドラマ出演ということになります。今回私が演じさせていただく徳川治貞という人物は、紀州徳川の殿様です。八代将軍吉宗にならい、倹約政策などを行い、和歌山藩の財政再建に尽力しました。本人は自ら綿服と粗食を望んだそうです。その為倹約殿様と言われています。今回の大河ドラマでは、どのような人物に描かれるのか、大いに楽しみです」と、大河との歩みを振り返りながら、今回も真摯(しんし)に向き合う構えだ。
関連リンク
この記事をシェアする
ドラマガイド(最新シーズン)Drama Guide Season
【2025年春】TVドラマガイド

2025年の春(4月・5月・6月)にスタートする連続ドラマを曜日別の一覧で見やすく紹介!
今田美桜&北村匠海共演の朝ドラ「あんぱん」、小泉今日子&中井貴一W主演「続・続・最後から二番目の恋」、北川景子主演「あなたを奪ったその日から」や桐谷健太主演「いつか、ヒーロー」、小芝風花主演「あきない世傳 金と銀2」のほか、深夜ドラマやBS放送の新ドラマを含め、出演者、主題歌、あらすじ、記者会見リポートなど、最新情報を随時更新☆
【2025年冬】TVドラマガイド

2025年の冬(1月~3月)に放送された連続ドラマを曜日別で分かりやすく紹介☆
松坂桃李主演「御上先生」、板垣李光人&中島裕翔W主演「秘密」、永瀬廉&山下美月初共演「御曹司に恋はムズすぎる」、月9「119 エマージェンシーコール」、川口春奈&松村北斗共演の「アンサンブル」など、深夜ドラマやBSドラマを含め、出演者、主題歌、記者会見リポート情報なども各ドラマページに掲載!