「子宮恋愛」松井愛莉、大貫勇輔のサプライズプレゼントに驚き「本当に山手さんだなと」2025/04/09
読売テレビのドラマDiVE枠にて、松井愛莉が主演を務める「子宮恋愛」（木曜深夜0：59、関西ローカル）が4月10日に放送スタート。それに先駆け、4月9日に制作発表会が開催され、松井、大貫勇輔、沢村玲（ONE N’ ONLY）、吉本実憂が登壇した。
本作は、インパクト大なタイトルとは裏腹に、2人の男性の間で揺れる主人公・苫田まき（松井）の繊細な感情描写がSNSで大反響を呼んだ漫画のドラマ化。まきは結婚して6年がたつにも関わらず、夫の恭一（沢村）にすら本音が言えない日々に悩み…。そんなまきは、ある日“子宮が恋をする”男性・山手旭（大貫）に出会ってしまう。描かれるのは、ホルモンバランスも理想の夫婦像も崩れた女性の“切ない大人のラブストーリー”。自分の気持ちを主張できないまきが、葛藤しながらも変わっていく様子にも注目だ。
本作のオファーを受けた際の心境を振り返り、松井は「私は正直すごく悩みました。でも台本を読んでみたら、確かにドロドロしている部分もあるのですが、それよりも私たち4人の感情が細かく描かれている“人間ドラマ”という印象を受けて」と告白。自身が演じる役柄についても、「まきは自分の言いたいことを人に伝えられず、人の顔色を伺って生きている女性でなの、人のちょっとした感情や表情の変化にすぐ気付けるんです。なので、そういう皆さんの変化を見逃さないように、演じる時は気を付けていました」と語った。
一方、大貫は「僕は普段、突然踊ったり歌ったりする、ちょっと変わった役をやることが多いのですが、今回は本当に普通のサラリーマンということで（笑）。ブラジル育ちで、人たらし女たらしという設定こそありましたが、ある意味普通のお芝居を1話から12話まで通してやって、純粋にお芝居って楽しいなって思いました。旭としては、本当に最初から最後までまきに恋をできた撮影期間で、充実した楽しい時間を過ごせました」と満足感を浮かべる。
沢村は「お話をいただいた際は、本当に複雑な心情を抱えている役だったので、“自分にこの役ができるのかな”と思ったのですが、撮影を経て得られたものがたくさんありました。恭一というキャラクターをだんだん完成させていく、すごく充実した日々になったので、演じさせていただけて良かったです。恭一は表情がはっきりと分かるタイプではなく、何を考えているか分からないところがあって、そこは僕の中で大事にしていました」と、手応えを明かした。
そして、まきの憧れの先輩・寄島みゆみ役を演じる吉本は「私は正直まずタイトルにびっくりして、『子宮恋愛』という言葉を聞いたことがなかったので、『どういう恋愛？』っていうのが初めての印象でした。それから原作と脚本を読ませていただいて、寄島を深掘りしていくと、すごく大人っぽくて色っぽくて…。私にはない部分なのでそこは不安だったのですが、自立していながら未熟さも持ち合わせている、その両極端が交わっている性格に魅力を感じて、挑戦してみたいなと思いました。ただ、私はいつもこの役を誰よりも愛そうと決めてどの作品もやっているのですが、寄島は初めて“愛せないかもしれない”と思ったんです。それも演じていく中ですごく自分に向き合って戦っている女性なのだと気付いて、そこから愛せるようになりました」と、思いを語った。
劇中にはシリアスなシーンも多々登場するが、撮影現場は和気あいあいとしていたそうで、松井から「撮影で、大貫さんと一緒に横浜・八景島シーパラダイスに行った日があって。待ち時間も結構あったので、アトラクションに乗ったり、みんなでクレープを食べたりしました。しかも、そこでチンアナゴの話をするシーンを撮ったのですが、その後に大貫さんがトイレに行ったと思ったら、なんとチンアナゴのキーホルダーを買ってきてくださったんです！ “本当に山手さんじゃん！”と思ってうれしかったです」というエピソードが。それに対し、大貫は「いまだに僕、かばんに付けています。ドラマが終わるまでは付けておこうと思って。撮影という名のデートでしたよね（笑）」とうれしそうに笑った。
なお、放送スタートが明日ということで新年度を思い出を問われると、松井は「私は高校の時に上京して、親と別れる時は寂しくなかったのですが、いざ一人で暮らし始めたらホームシックになって…。寮で暮らしていたのですが、壁が真っ白でそこまで広くもなかったので、なおさら寂しくて、よく母親と電話していました」と。大貫は「僕はもともとダンサーをやっていて、舞台のリハーサルで高校の卒業式に出られなかったんです。『出てもいいよ』とは言われていたのですが、ダンスにのめり込んでいたので、卒業式に出ずに稽古をしていて。でも、いざ卒業式が終わって4～5月になった時に『出ておけば良かった』とすごく後悔しましたね。プロのダンサーとしてやれている喜びを感じつつ、学生としての終わりをきちんと迎えられなかった、それは今も少し悔やんでいます」と苦い思い出を明かす。
沢村も上京時は松井同様ホームシックになったと話しつつ、「僕は野球観戦とか格闘技観戦とか趣味が多くて、そういうのを全部自由にやれるようになったのですぐに忘れちゃいました（笑）。自分でできる趣味を増やすのがいいかも」と、新生活を始める人へのアドバイスを。吉本も「私は高校2年生の時に北九州から上京したのですが、当時は東京＝戦いの場みたいな印象があって。外に一歩出たら戦闘モードで、誰にも助けを求めてはいけないと思っていたんです。でも、信頼できる人には時に助けを求めるのも大事なのだと気付いて。なので、皆さんももし悩むことがあったら、勇気を出して頼ってみてください」とエールを贈った。
続けて、本作の物語にちなんで「ハマってしまってやめられないこと」が話題に上がると、沢村は「プロ野球速報というアプリがあるのですが、それだけ通知音をほかのアプリとは別にしていて、その音が鳴った時には一瞬気が散ってしまうくらいのめり込んでいます」と即答。大貫は「僕はワイン・エキスパートの資格を持っているくらいワインが好きなのですが、ワインに合う食事を探すのが好きで。家でしょっちゅう料理しています。最近感動したのは、ニバリウスという甘口のワインとチョコレートの組み合わせ。単体で食べるよりもおいしくいただけます」とのこと。
吉本からは「私はお芝居です。お芝居を始めて20年以上たつのですが、これ以上に好きなことが見つからなくて」と俳優らしい回答が飛び出し、松井は「最近キャラクターものがすごく好きになってしまって。かわいいガチャガチャがあったらつい回してしまいます。でも、ガチャガチャって200円くらいのイメージだったので、最近500円くらいするのでびっくりしました。いつもほしい物が当たらないんです…」と意外な一面を披露した。
最後は、松井は「このドラマは、異なる考え方や価値観を持っているキャラクターたちの機微を描く人間ドラマです。この4人はそれぞれに悩みを抱えていて、その末に何が待っているのか、どう絡んで成長していくのか、その姿を一緒にそれを見守っていただけたらうれしく思います」とあいさつし、イベントを締めくくった。
撮影/東京ニュース通信社
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