佳久創、松本怜生、濱田龍臣、井上和、菅井友香が「豊臣兄弟!」重要人物として出演決定!2025/04/08

佳久創、松本怜生、濱田龍臣、井上和(乃木坂46)、菅井友香が、2026年1月からNHK総合ほかで放送される大河ドラマ「豊臣兄弟!」(日時未定)に出演することが分かった。今回選ばれた5人が演じるのは、豊臣兄弟と共に乱世を生きる重要人物。全員が若手オーディションを通じて選ばれた。
仲野太賀が主演を務める大河ドラマ第65作「豊臣兄弟!」で描かれるのは、戦国時代のど真ん中。強い絆で天下統一という偉業を成し遂げた豊臣兄弟の奇跡、夢と希望の下剋上サクセスストーリーだ。天下人の弟・豊臣秀長(仲野)を主人公に、歴史に“もしも”はないものの「秀長が長生きしていれば豊臣家の天下は安泰だった」とまで言わしめた天下一の補佐役・秀長の目線で、戦国時代をダイナミックに描く波瀾(はらん)万丈のエンターテインメントを、連続テレビ小説「おちょやん」(NHK総合ほか)、「半沢直樹」「下町ロケット」「陸王」(ともにTBS系)、「家政夫のミタゾノ」シリーズ(テレビ朝日系)などを手がけた八津弘幸氏が紡ぎ出す。
秀長の腹心 藤堂高虎(とうどう たかとら)/佳久創
佳久が演じるのは文武両道に秀でた、秀長(仲野)の腹心・藤堂高虎。藤堂は秀長の重臣の一人。巨漢で知られ、武勇だけでなく学問も重視し、算術・鉄砲・築城など多くを学んだ知勇兼備の武将だ。1990年生まれ、愛知県出身の佳久は、元ラグビー選手で日本選抜メンバーにも選ばれた経歴を持つ。大河ドラマは「鎌倉殿の13人」の武蔵坊弁慶役に続き2回目の出演となる。

佳久は「オーディションでは普段以上に緊張しており、正直覚えていることは少なく、手応えなども感じる暇もなくあっという間に終わってしまった印象でした。数日後にマネージャーから直々に『大河ドラマ無事決まりました』と言われた時は、思わず『よっしゃー!』とガッツポーズをしました」と喜びを語る。「続けてマネージャーから『役は藤堂高虎です』と言われた時、『え、あの知る人ぞ知る、あの高虎!?』と、さらにうれしかったです。まさか藤堂高虎を演じられるとは思いもしてなかったので、その日は一日中興奮が収まらなかったです」と、当時の心境を明かした。
高虎については、「元々、主人をコロコロ変えていたという、少しネガティブな印象を持っていました。しかしいろいろと調べてみると、自分を正しく評価してくれて、仕えるに値する主人に精いっぱいを尽くしていたという、むしろ情に熱く有能な武将であったという印象に変化しました」と語る。「秀長に対しても、その人柄にほれ込み、そして自分自身を評価してくれていたからこそ、精いっぱい努力し、結果的に右腕と呼ばれる存在になれたのではないかと想像しています」と、役に深い理解を寄せた。
そして、「高虎は戦に出陣すれば、必ず戦果をあげると言って良いほど、屈強な武将であると同時に、築城の名人ともいわれるほどの頭脳も持ち合わせる人物です。『力強さ』だけではなく『知性』も感じられる高虎を演じられるように挑んでいきたいです」と意気込む。
また、佳久は高虎ゆかりの奈良県へのメッセージも寄せた。「藤堂高虎が秀長とともに過ごした最後の地が、奈良・大和の地だったのではないかと思っています。秀長に寄り添い、多くを託された高虎にとって、大和納言と呼ばれるようになった秀長の領地は、主君との忘れがたい時間がたくさん詰まった場所だったんだろうと思います。近いうちに、秀長に最も信用されていたであろう高虎の気持ちを感じながら、大和路を巡りたいと考えています」と、撮影への思いを伝えている。
秀吉の忠実なる家臣 石田三成(いしだ みつなり)/松本怜生
松本は、豊臣政権を支えた秀吉(池松壮亮)の忠実なる家臣・石田三成役で登場。石田は、賤ヶ岳の戦いで活躍し、数字に強く太閤検地でその力を発揮。秀吉の晩年には25歳の若さで五奉行の一人となった。2000年生まれ、愛媛県出身の松本は、2024年度後期連続テレビ小説「おむすび」に出演し話題を呼んだ。大河ドラマは初出演となる。

大河ドラマ初主演に、「夢かと思いました。昨年から毎日紙に書いていることがあり、それが『大河ドラマの出演が決まった!』でした。出演する妄想はひそかにしていたのですが、いざ決まると実感が湧かなかったのが本音です」と感激を表現する松本。「石田三成という名だたる諸先輩方が演じてこられた大役を、自分が楽しみにしていた『豊臣兄弟!』で演じられること、俳優人生においてこれほどに名誉で、挑戦させていただける機会はありません」と、思いを打ち明けた。
三成については、「戦国の歴史が好きですが、石田三成は素性の知れない人物の一人です。“知的で冷酷、日本一の嫌われ者”なんてことも言われており、あまり良い印象を持たれていない武将ですが、歴史が勝者によってつくられる戦国の時代で関ヶ原の合戦に敗北した三成は一番の被害者な気もします」と松本は述べる。「“一人が万人のために、万人が一人のために尽くす”、石田三成が掲げた『大一大万大吉』の旗印の理念が僕は好きです」と、役への共感を示す。
続けて、「賛否分かれる武将だからこそ、近年数ある作品ごとに三成像が変化し、今回もまた『豊臣兄弟!』でどういう描かれ方をするのか、僕自身すごく楽しみです。秀吉のために最後まで戦い抜いた三成と共に『豊臣兄弟!』を最後まで戦い抜けるよう一心同体で頑張ります!!」と、熱意を表明した。
さらに、三成ゆかりの京都へのメッセージも。「『大義を思うものは、命を大切にするものだ』京都で処刑される直前に三成が残したこの言葉が、すごく印象的です。最期まで自分の信念を貫き通す三成の人間性と、豊臣家のために生涯をささげる忠義心、様々な発想を持つ天才ぶりを自分なりに精いっぱい表現したいと思いますので、最後まで見守っていただけたらうれしいです」と、期待を込めた。
美濃・斎藤道三の孫 斎藤龍興(さいとう たつおき)/濱田龍臣
信長に徹底抗戦した美濃・斎藤道三の孫・斎藤龍興役を濱田が担当。龍興は、美濃国の大名。父・義龍が急逝し、14歳の若さで美濃斎藤氏の家督を継ぐ。織田信長の攻勢に対し徹底抗戦した。2000年生まれ、千葉県出身の濱田は、大河ドラマ「龍馬伝」で坂本龍馬の幼少期を演じ、注目を集めた。大河ドラマは2回目の出演となる。

濱田は、「『龍馬伝』以来、大河ドラマにまた出演出来る機会をいただけたのがとてもうれしい限りです」と素直な喜びを伝える。そして、「織田勢から見ると敵、となるとは思いますが、覚悟と信念を持った、視聴者の皆さまの心に残るようなお芝居をお届けしたいと思っています」と、抱負を語った。
龍興ゆかりの岐阜へのメッセージも寄せ、「斎藤道三の孫、そして美濃に密接に関わっている龍興役を本作にて、これぞ齋藤龍興! 織田軍の相手として不足なし! と思っていただけるよう、龍興なりの覚悟や美濃への思い入れを抱え、精いっぱい演じて行きたいと思っています」と、覚悟を固めている。
浅井三姉妹の長女 茶々(ちゃちゃ)/井上和
井上は、浅井長政(中島歩)と織田信長(小栗旬)の妹・お市(宮﨑あおい)の間に生まれた“浅井三姉妹”の長女・茶々役を務める。茶々は、父の死後、母が柴田勝家(山口馬木也)と再婚し越前に移るが、賤ヶ岳の戦いで勝家が敗れると、仇である秀吉の側室となる。2005年生まれ、神奈川出身の井上は、22年、アイドルグループ「乃木坂46」の5期生としてデビュー。25年ドラマ「スプリング!」(テレビ朝日系)で地上波ドラマ初主演を務めた。大河ドラマは初出演となる。

出演決定に井上は、「とても驚きましたし、まだ信じられない気持ちです。私の所属する乃木坂46の先輩、久保史緒里さんの出演されていた『どうする家康』を視聴者として見ていて、画面の中で生きる先輩の姿に、いつか私も同じように活躍したいなと思っていました」と興奮を隠せない様子。「今回、オーディションを受けさせていただけることがまずはうれしくて、とにかくオーディションに真摯(しんし)に向き合おうという気持ちで挑みました」と当時を振り返った。
そんな中、「こうして選んでいただけたことが本当に光栄ですし、刺激的な日々を過ごせるのではないかと今からとてもわくわくしています。新たな挑戦への不安もありますが、それ以上に選んでいただけたことへの感謝や、それに応えられるようにがんばりたいという気持ちが大きいです」と前向きな姿勢を見せた。
茶々については、「私は最初、茶々という人物に対して、気の強い女性という印象が強かったです。しかし調べていくうちに、実は自分の大切な人のために最善の策を取ろうと強く立ち続けた女性なのだと知りました」と語る。「そんな茶々を過去にたくさんの素晴らしい役者さんが演じられてきた結果、より魅力的で印象の強い人物となったんだと思います」と尊敬の念を表す。
そして、「私はまだ演技経験も浅く、茶々という人物を演じることに対して不安もあるのですが、同時にこのような機会に胸が躍る私もいます。激動の時代を激しく生きたこの茶々という女性の魅力を私なりに引き出せるよう、精いっぱい演じたいと思います」と気を引き締めた。
茶々ゆかりの福井県へのメッセージでは、「織田信長を伯父にもつ浅井三姉妹の中で、最も母・市に似ていたのが茶々ではないかと言われていると聞きました。特に越前での時間は、茶々の過酷な人生の中でも、とても強く関係している気がします。茶々の心情の変化や思いを福井県の皆さまに見守っていただけたら心強いです!」と呼びかけた。
夫・前田利家を支え続けた賢妻 まつ/菅井友香
菅井は、夫・前田利家(大東駿介)とともに歩み、支え続けた賢妻・まつ役を務める。まつは、学問や武芸に長け、夫・利家を支え、家を守るために尽力。豊臣兄弟やその家族とも深い関わりを持った。1995年生まれ、東京出身の菅井は、「欅坂46」の初代キャプテンを務め、2022年にグループを卒業後、俳優として活動している。大河ドラマは初出演となる。

菅井は「夢であった大河ドラマへの出演のチャンスに、胸の高鳴りを感じつつ、当日は夢中でオーディションに臨みました。お話をいただいた際は、素晴らしいチームの皆さまとご一緒できること、そして戦国時代を力強く聡明に生き抜いたまつ役を託していただけることに心から感謝し、万感胸に迫る思いでした」と感謝の言葉を述べ、「台本をいただくまではまるで夢のように感じていましたが、現実であることを実感した今、安堵の気持ちと共に、新たな挑戦への高揚と緊張が入り交じった思いです」と複雑な心境を吐露。
まつについては、「まつは、夫・前田利家の名声を支えながら、家族や家臣を守り抜いた力強い女性です。同じ女性としても尊敬するまつとして生きられることに喜びを感じる一方で、歴代の大河ドラマにおいて主人公として描かれるなど、錚々たる役者の皆さまが演じてこられた重責に、身を律する思いでおります」と菅井は話す。「人生の全てを注ぎ、学びを深めながら、芯の強いまつを真っすぐ演じさせていただき、『豊臣兄弟!』の世界をまつとして盛り上げられるよう、全身全霊で挑みたいと思います!」と気迫を込めた。
まつゆかりの石川県へは「昨年の能登半島地震にてお亡くなりになられた方のご冥福をお祈りするとともに、被災された全ての皆さまに心よりお見舞い申し上げます」と哀悼の意を表した上で、「北陸に生きたまつさんは、ただ前田利家の正室というだけではなく、お互い協力し合って戦国を生き抜いた最強のパートナーだったと伺いました。大東駿介さんが演じられる利家と共に、たくましく生き、現在においても大変な思いをされている石川県の皆さまにとっても、少しでも楽しいひとときに感じていただけるよう、心を込めて演じさせていただきます」と、エールを送る。そして、「個人的にも石川県に足を運び、豊かな自然や伝統工芸、美味しい食等、数え切れない程の魅力を存分に堪能させていただきたいです。皆さまと直接お会いできる日を楽しみにしております」と、親しみを込めて締めくくった。
番組ロゴも決定
2026年大河ドラマ「豊臣兄弟!」の番組ロゴも今回公開された。デザインを担当したNHK映像デザイン部の田中伽奈芽氏は「このロゴデザインは兄弟が共に築き上げた偉業、そして『陰の立役者』としての弟の重要性を強調する新たな視点を表しています」と説明。
また、「『!』は弟の存在に対する注目を示すシンボルとして使用しています。弟が隠れた力を持ち、世間の期待を超えて活躍する重要な役割を担っていることを強調するため『弟』に注意を向けロゴ全体に活気とインパクトを与えることを意識しました」と、デザインコンセプトを披露した。
さらに、「築城に長けていた兄弟のイメージから石垣が積み重なっていく様子を文字の組み方に取り入れ、時間と努力を重ねた功績の象徴として用いています。またロゴの中に用いている石目模様は秀長の代表的な城、大和郡山城天守から取ったものです。下から上へと順に積み上げられた石垣が、農民から天下に這い上がっていく豊臣家と重なるのではないかと考えました」と、細部へのこだわりを語った。

本作を手がける高橋優香子プロデューサーは、「戦国時代を舞台に、波瀾(はらん)万丈のエンターテインメントとしてお届けする大河ドラマ『豊臣兄弟!』。本作の見どころの一つが、若い世代の活躍です。主人公をはじめ、まだ何者でもなかった若者たちが乱世の中で出会い、共に成長し、やがて歴史に名を残す人物となっていく」と見どころを紹介した上で、「そうした世代のキャスティングを進めるにあたって、20~30代の俳優さんたちを中心に大規模なオーディションを行いました。1600人以上のご応募をいただき、約400人とお会いした中から、今回は5人のキャストを発表します」と、選考過程を明かす。
そして、「藤堂高虎は、圧倒的な体格と雰囲気が印象的だった佳久創さん。石田三成は、繊細なお芝居が素晴らしかった松本怜生さん。難役でも的確に演じてくださる濱田龍臣さんには斎藤龍興をお願いし、年齢以上の落ち着きと妖艶さを見せてくれた井上和さんには茶々を。かれんながらに芯のある菅井友香さんには、まつを演じていただきます」と、各キャストの印象を語り、「彼らの若いエネルギーや輝きが劇中でどのように発揮されるのか、ぜひご期待いただけますと幸いです。どうぞ応援のほど、よろしくお願いいたします」と、視聴者への期待を込めた。
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