加藤シゲアキ主演のドタバタコメディー「エドモン」再演!「地獄へようこそ」2025/04/08 04:00

東京・シアタートラムで、舞台「エドモン~『シラノ・ド・ベルジュラック』を書いた男~」の開幕前会見が行われ、主演を務める加藤シゲアキ(NEWS)、共演の村田雄浩、瀧七海、安蘭けい、演出家のマキノノゾミが登壇した。
本作は、1897年に初演され世界で最も上演されている戯曲と言われている「シラノ・ド・ベルジュラック」の誕生秘話を描くドタバタ幕内コメディー。日本では2023年に新国立劇場にて、マキノ演出、加藤主演で初演。今回が再演となる。
主人公で劇作家のエドモンを再び演じる加藤は、会見に登場すると「初演の時も内容さながらのドタバタで。今回も、『ドタバタをまたやるのか…』という楽しさと不安が同時に押し寄せていますが、この勢いが逆に面白く皆さんに伝わるんじゃないかな。楽しみです」と前向きな表情を浮かべた。

大御所俳優のコクランを務める村田は、「顔合わせの時に、みんなに『地獄へようこそ』と言われたんです。『映画の台本なのかな』と思うぐらいテンポもシーンの展開も早くて。加藤くんも僕もセリフの量がめちゃくちゃ多いので地獄です(笑)。でも、思い通りにはまったらめちゃくちゃ面白いので、ぜひいろいろな方に見ていただきたいです」と“地獄”の意味を笑いながら話し、本作の魅力を述べる。

衣装係のジャンヌを担当する瀧は、今回が舞台初出演。「稽古前は不安でいっぱいでしたが、稽古で芝居と向き合うことができたので自信につながっています。本番は共演者の皆さんと思いっきり楽しみたい」と堂々とした表情を見せると、共演者たちから「素晴らしい」と称賛が。

訳あり主演女優のマリアを担う安蘭は、加藤とともに2度目の出演。「前回よりもパワーアップして、笑いが多くなっていると思います。今回の劇場はお客さんとの距離が近いので、より質が上がって、いい作品になっています。ぜひお客さまも笑いと拍手で参加していただきたい」と前回以上の作品を届けることを誓う。

マキノは、「出演者の地獄は、お客さまの天国だと思っています。エドモンがひどい目に遭うほど面白い作品なので。村田さんの言うとおり、映画のシナリオのような台本なので、『本来そんな転換は無理だろう』というものを生の人間の力でやってのける珍しい作品だと思います。(出演者たちは)体力勝負ではありますが、ぜひ見に来ていただきたい」と“地獄”の意図を説明し、見どころを語った。

続いて、稽古の雰囲気を問われた加藤は、「7割くらいが前回と同じチームなので、同窓会のような空気もありつつ、初舞台の七海さんが成長していく姿にみんなが引っ張られていく部分もたくさんありました。稽古はすごく疲れるので、ずっとみんなマッサージをしているんですよ。『どこのストレッチがいい』『そのマッサージ器具貸して』という話をみんなでしています」と、共演者同士で健康情報を共有して乗り越えていることを告白。
さらに、この作品の再演について聞いたのは“初演時の東京千秋楽の日”だったそうで、「みんな出し尽くした日だったので、『うそだろ! そんなばかな!?』と。でも仲の良いチームだったので、また集まることができるのが楽しみでした。でも、今は2割くらい後悔しています。昨日のゲネプロで大変だったことを思い出したので…(笑)。人間は、楽しかった記憶が残るんだなと思いました。きっとまた楽しい日々が待っていると思いますが、今回の千秋楽はプロデューサーと会わないように逃げていきたい…かな」と弱音を吐きつつも笑顔を見せた。

NEWSのメンバーと何かやりとりがあったかと質問されると、「メンバーの増田貴久が出演する舞台(ミュージカル『ホリデイ・イン』)もすぐ近くでやっているので、差し入れをしたいなと思っているのですが、なかなかお互いのことを話すタイミングがなくて。心の中ではお互いエールを贈り合っています。増田の舞台を見に行きたい気持ちはあるんですけど、下手したら(見ながら)寝てしまう可能性もあるので、万全な体調で行けるようにスケジュールを見直さないと」と同じく東京・渋谷で公演中の増田に思いをはせた。
最後に、加藤は「エドモンのみならず、多くの方が上司や先輩からむちゃぶりをされている日々だと思います。この舞台を見れば、憂さ晴らしもできるし、きっと励みにもなるんじゃないかなと。初演以上のパワーが出ていると思います。そして、チケット代以上の価値は間違いなくあると断言しますので、見に来ていただけるとうれしいです」と呼びかけた。
あらすじ
1897年12月、パリ。もうすぐ30歳になる劇作家エドモン・ロスタン(加藤)はスランプに陥っている。家には、妻と2人の子供を抱えながら、2年間も全く書けない。


必死になって、彼は偉大な喜劇王コクラン(村田)に、新作劇・しかも英雄的なコメディ詩劇を書くことを約束してしまう…。ところが、まったく書けない…。大女優の気まぐれ、スポンサーの要求、妻の嫉妬、親友の恋愛、そして彼の周りのすべてを巻き込んで、エドモンは一世一代の新作劇に取り組む…。

本作は4月7日~4月30日まで東京・PARCO劇場、5月9~10日に大阪・東大阪市文化創造館 Dream House 大ホール、5月17~18日に福岡・福岡市民ホール 大ホール、5月24日に愛知・豊田市民文化会館 大ホールにて上演される。
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