「べらぼう」ファンミーティングにクセつよキャラが集結! 鉄拳は約3年ぶりにネタ披露!!2025/03/24

NHK総合ほかにて、放送中の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(日曜午後8:00ほか)のファンミーティングが開催され、平賀源内役の安田顕、長谷川平蔵宣以役の中村隼人、鶴屋喜右衛門役の風間俊介、いね役の水野美紀が登場した。
今作は、日本のメディア産業、ポップカルチャーの礎を築いた蔦屋重三郎の波瀾(はらん)万丈の生涯を描く、笑いと涙と謎に満ちた痛快エンターテインメントドラマだ。横浜流星が演じる“蔦重”こと蔦屋重三郎は、幼くして両親と生き別れ、吉原の引手茶屋(遊郭の案内所のようなところ)の養子となる。吉原の、人のつながりの中で育った蔦重は、とある思いから書籍の編集・出版業を始め、後に“江戸の出版王”へと成り上がっていく。
今回のファンミーティングでは、そんな「べらぼう」で、ちょっとクセが強いキャラクターを演じる俳優たちが登場。ここまで3か月をまとめたVTRが流れると、水野が瀬川(小芝風花)の花嫁衣裳での花魁道中姿を振り返り「瀬川のアップが美しいでしょ~」とわが子を自慢する母の表情。一方で、結ばれなかった蔦重と瀬川に対して口々に「せつない…」と吉原の厳しい現実に対して思いを述べた。
最初のトークテーマは、“主演・横浜さんの魅力について”。安田が「背筋がすごい!」と肉体美を挙げると、中村も「胸筋もすごい!」と続けたため、観客は爆笑。水野は「発するエネルギーが澄んでいて、スポーツマンのようなオーラがある」、風間も「まさに江戸っ子というか、カラッとした笑い方で、話すと風が吹くんですよね」と横浜のさわやかを絶賛。
公私ともに仲の良い中村は「普段は寡黙なんです。先日アカデミー賞をとった時に『おめでとう』と連絡したら、『おう』と一言だけ返ってきて(笑)。それぐらい物静かなのですが、真逆のような蔦重を演じているのがすごい」とギャップを明かした。
次に、トークショーに出演している俳優たちが演じるキャラクターの魅力を紹介。平賀源内は、早口でちょっと適当だが、蔦重にヒントとなる言葉をかけてくれる重要な人物。自身と似ているところを問われた安田は、「僕も、何考えているか分からないと言われます。あと、せっかちですね」と回答。、一方、似ていないところを聞かれると、カンペをのぞき込みながら「僕は、落ち込みやすいですし、落ち込んでいる時は明るい歌を聞きたくないタイプなので源内とは違います。源内は悲劇を喜劇と捉えられるような人間で、『放屁論』を書くなどユーモアのある人物です」と源内の魅力に触れた。さらに、一番好きなシーンについては「脚本家の森下佳子さんが描いてくれたセリフで、自らの思いに由(よ)ってのみ、わが心のままに生きる。わがままに生きることが自由に生きること」と、源内の名ゼリフを挙げると、観客からはアツい拍手が。


その後、中村が担当する平蔵の髪のおくれ毛である“しけ”を吹くシーンや、花の井にカモにされていたシーン、どや顔のシーン…と愛されキャラの名場面が流れると観客は笑顔に。「しけを吹くのはアドリブなのか」と質問された中村は、チーフ演出の大原拓さんに「しけ、どうしますか?」と言われて自身で提案したことを告白。「仕事の時はしけをしまっているのがかわいい」「人間くさいところがいい」と褒められた中村は、「人間としての隙を作りつつ、最終的にはみんなのイメージにあるしっかりとした長谷川平蔵にしたい」と今後の注目ポイントを語った。

そして、礒田湖龍斎役を演じ、大反響を呼んだ鉄拳がステージに登場。「ネタを披露するのは3年ぶりです」と、少し緊張の面持ちで現れた鉄拳はおなじみ「こんな○○は嫌だ!」シリーズのべらぼうバージョンを披露。




「源内に『まあ、座んなよ』と言われて座ったら、ビリビリする。そして、スタジオのはじっこでTEAM NACSのメンバーが『大河いいなぁ~』とのぞいている!」というイラストには、風間から「エレキテルを発明した源内が本当にやりかねない」と納得の声が。

「平蔵が“しけ”がないことを忘れて、フーってしてしまう」というネタには、中村が「撮影でも実際にやってしまったことがある」と告白し、会場が笑いの渦に。

「田沼意次(渡辺謙)が、松平武元(石坂浩二)のまゆげを切ってしまう!」という、視聴者も気になっていた“白眉毛”こと武元の長すぎるまゆげに触れるネタも含め、たくさんのイラスト&ネタを披露した鉄拳に客席からは称賛の拍手が。


ドラマ出演時の鉄拳の素顔の役写真がスクリーンに映し出されると、「見ないで!」と照れる一面もありながら、出演に当たって猛特訓したという浮世絵の手法で描いた今回のトークショーメンバーのイラストをお披露目。その完成度の高さに一同感激したところで、再びトークに。
水野演じるいねは、松葉谷の女将。当時の既婚女性の習慣でまゆげがなく、一見すると怖いが、強い言葉の裏にある親心が垣間見えるキャラクター。水野は、「森下先生に、深いところで女郎たちのことを思って、愛情を持っていると伺いました。いねも元花魁で、吉原の世界やつらさを知りつくしている中で、松葉屋を切り盛りして女郎たちの食事や寝床を無事に確保してあげることがいねにできる最大限のことなのではないかなと思って役作りをしていました」と厳しい表情の裏にある心情部分の役作りを打ち明ける。

風間が演じる喜右衛門は、蔦重の地本問屋参入を阻むためにいろいろなことをたくらみ、にやりと笑う姿が印象的。風間は、「たおやかに、しなやかに動ければ動くほど腹立たしく見えるかなと思って意識して演じています。僕の感覚ですが、喜右衛門は誰よりも蔦重の才能を認めているからこそ、自分たちの仲間に入れるわけにはいかないと思っているんです。自分は大店の店主として背負っているものが大きいからこそ、軽やかに動き回る蔦重のことをうらやましく思っていると思うし、逆に蔦重もそうだと思うんです。お互いうらやましく思う関係だからこそ、時にバチバチするけどお互いをほしがってるんじゃないかな」と今後の展開を匂わせた。

なお、このトークショーの模様はNHK BSプレミアム4Kで3月30日(日曜午後5:00)に、NHK総合では4月12日(土曜午後5:10)に放送される予定だ。
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