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「連続ドラマW 災」の完成報告イベントに香川照之が登壇「セリフの少ない主役でした(笑)」2025/03/20

「連続ドラマW 災」の完成報告イベントに香川照之が登壇「セリフの少ない主役でした(笑)」

 WOWOWで4月6日から放送・配信する、「連続ドラマW 災」(日曜午後10:00)の完成報告イベントが開催され、主演を務める香川照之が登壇。本作で監督・脚本・編集を担った監督集団「5月」の関友太郎氏と平瀬謙太朗氏と共に、作品の見どころや制作秘話を語った。

 完全オリジナルの本作は、葛藤を抱えながら現代を生きる罪なき6人の登場人物のもとに、香川が演じる“男”が現れ、ある“災い”が無慈悲に降りかかるさまを描く。“男”は何者なのか、“災い”とは何なのか、いつ誰に“災い”が降りかかるのか…。多くの謎が鑑賞者の心理を揺さぶり、“男”の存在がこれまでにない恐怖をもたらす。

 香川は、人に“災い”をもたらす6人のある“男”を演じ分け、姿や口調、顔つきを変え、さらに性格や所作まで変えて、まったくの別人となって6人の登場人物たちの前に現われる男を怪演した。

「連続ドラマW 災」の完成報告イベントに香川照之が登壇「セリフの少ない主役でした(笑)」

 本作のオファーを受けた時の感想を聞かれた香川は「5月というユニットの作品は主役なのに、最もセリフが少ないんです。少ないセリフで主役をやらせていただいて、本当にありがとうございます(笑)。それだけに、この主人公が何を考えているか分からないという感覚が増幅するのだと思います。少ないセリフの中で僕が演じた今回の男がどのようなことを考えているのか、これが物語の大きな根幹となっていますので、その部分を楽しみにしていただきたいなと思いましたし、今回もその作品に触れた瞬間には、これも魅力があるな、確かにその通りだなと感じました」と心境を明かした。

「連続ドラマW 災」の完成報告イベントに香川照之が登壇「セリフの少ない主役でした(笑)」

 香川へオファーした理由を聞かれた関氏と平瀬氏。まず、関氏が「この作品は、味わったことのない気持ち悪さみたいなものを楽しめる作品が作れないかという目標で動き出しました。僕たちはいつも、最初に映像の企画やアイデアがあって、その後、新しいものを生み出していく作り方をしています。今回、最初に出たアイデアは、連続する舞台で毎回異なる主人公が出てきて、一見するとバラバラな話なのにそれぞれのストーリーを追っていくと、1人の男が出てくる。その男だけを見ていくと、ある災いが起きる物語はどうだろうというのが最初で、それを見つけた時にこれは面白いんじゃないかとなって…。その後、毎回出てくる男は誰が演じたら面白いんだろうと考えたら、そこは割と悩まず、香川さんが毎回違う口調とか癖とか表情で出てきたらそれだけでも面白いんじゃないかと思って、お声掛けしました」と起用理由を語った。

「連続ドラマW 災」の完成報告イベントに香川照之が登壇「セリフの少ない主役でした(笑)」

 続けて平瀬氏も「関が言ってくれたことが全てですが、一つだけ補足すると、香川さんと前作でご一緒させていただいているので、香川さんが得意なことやできることを全て分かった状態で考えることができたので、すごく難しいキャラクター役をたくさんお願いしなきゃいけないと思った時に、香川さんとなら落ち着いた気持ちで一緒に考えていくことができるなと思えたのでオファーさせていただきました」と振り返った。

「連続ドラマW 災」の完成報告イベントに香川照之が登壇「セリフの少ない主役でした(笑)」

 6役を演じ分けたことについて香川は「今回は、衣装合わせが1日で終わらず、2日間かかりました。それだけで、この作品がどれだけ力が入っているか分かりますよね。僕は、衣装と髪型が一番の役作りだと思っていますから、衣装を決めるだけに時間がかかっても仕方がない。当時、僕はすごく髪の毛を伸ばしていたのですが、その長い髪の毛を役ごとにいろいろといじりまして、このドラマをやるために伸ばしてたんじゃないかというぐらい役に立ちました。ヘアメークさんも大変だったと思います」と冗談を交えて説明した。

 印象に残っている撮影エピソードについては、現場に映画監督の西川美和氏が見学に来た際のことを挙げて、出演者とスタッフ全員で記念撮影をしたことがうれしかったと3人が口をそろえた。

「連続ドラマW 災」の完成報告イベントに香川照之が登壇「セリフの少ない主役でした(笑)」

 作品の見どころについて「カタルシスを感じさせないところが斬新」とべた褒めした香川。加えて「このドラマは歴史に残るドラマだと思っています」と2人の監督を絶賛した。

 最後に、平瀬氏が「香川さんがカタルシスがないとおっしゃいましたが、これはわれわれがこの作品でまさに表現したかったことの一つです。カタルシスがないということがわれわれからのメッセージや、この作品のテーマ性でもあるので、そこを存分に楽しんでいただきたいです。それが、世の中にどういうふうに受け入れられるのかということも非常に楽しみにしております」と、視聴者に向けてメッセージを発信。

 関氏も最後に「毎話ごと変わる登場人物を演じてくださった俳優さんたちの素晴らしい表現力と、各話のストーリー、一つ一つの舞台をぜひ楽しんでいただけたらなと思います。それを楽しんで見ていると不意に香川さんが演じるある男が現れるというドラマになっていまして、各話の主人公と香川さんがバチバチに芝居したり、あるいはドキドキするシーンがあったり、そこも楽しんでいただけると思うので、ぜひご覧になっていただけたらなと思います」とアピールした。

「連続ドラマW 災」の完成報告イベントに香川照之が登壇「セリフの少ない主役でした(笑)」

 そして、香川が「途中でトイレに行くなどで中断すると、ストーリーが分からなくなります。コマーシャルが入らないこともこのドラマにとってはWOWOWで放送されることがベストだったなと思っています。ぜひ続けて見ていただいて、全体の流れが分かった後に、もう一回見ていただいても、カタルシスとは何ぞやというものを見つけるという意味でも面白いと思います。僕自身、毎話あるシーンで仕掛けている不思議な行動があるんです。これをやることによって、そこを一つの取っ掛かりにして、これが起きたら何かが起きるという仕掛けもあるので、非常に見どころがたくさんでございます。ぜひ、リアルタイムで見ていただければ、そして6本つながった状態で必ず見ていただきたいと思います」と呼びかけて、イベントは終了した。

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