「探偵!ナイトスクープ」愛が濃すぎるほどに詰まったSPドラマ「あの夜をすくいに」が完成!2025/03/14 07:00

ABCテレビでは、3月28日に「スペシャルドラマ あの夜をすくいに」(深夜0:24、関西ローカル)を放送する。
村川絵梨が主演を務め、大東駿介、細川岳、小林きな子らが共演する本作は、「探偵!ナイトスクープ」(金曜午後11:17、関西ローカル。TVer、ABEMAで見逃し配信あり)をきっかけに、バラバラだったある家族が奇跡の夜を過ごすヒューマンドラマとして描かれるオリジナルストーリー。本家「ナイトスクープ」あるあるも登場し、番組ロゴにも本家の「knight scoop」をオマージュした「THE NIGHT SCOOP」が。ナイトスクープファンが細部まで楽しめる工夫がちりばめられている。

村川が演じる和田朝子は、小学生の頃、「探偵!ナイトスクープ」に出した「夜の学校に行ってみたい」という依頼が採用され、幼ななじみの隼人(大東)と翔太(細川)と共に番組出演をした経験を持つ。その後、隼人と結婚して娘の琴音を授かるが、現在は離婚を考えている。デザイナーとして東京で働こうと引っ越しの準備をしているという役柄だ。

大阪府出身の村川は「関西人として、このようなわくわくするドラマに参加できたこと、本当に光栄でしたし終始楽しく撮影させていただきました。バチバチの関西弁でのお芝居も久しぶりでしたし!」と関西魂を爆発できる現場を楽しんだ様子。また、物語については「台本を読んだ時、何とも言えない甘酸っぱい気持ちと切なさと清々しさを感じました」と言い、「親近感を持って、私達家族の物語を見守っていただけたらうれしいです」と視聴者へとメッセージを送る。
大東が演じる朝子の夫・和田隼人は、放送作家を目指していたが、家族のために市役所で働くことを選んだ男性。勢いに任せて離婚届を書いてしまったが、離婚はしたくないと思っており、朝子に何も言わず勝手に捨ててしまう。

大東も大阪府の出身で「大阪に生まれ育った人間として、『探偵!ナイトスクープ』は自分の身体に流れる血液のようなものです。脚本からも現場からもナイトスクープ愛があふれていました」と“ナイトスクープ愛”を吐露。「そんな番組に育てられた私たちが作る一つの愛の物語、ぜひご覧ください」と熱い思いを明かした。
朝子と隼人の小学校時代の幼ななじみの中野翔太に扮(ふん)するのは細川。将太は後に夫婦となる朝子と隼人と一緒に「探偵!ナイトスクープ」に出演したが、家族の事情で転校。そのまま音信不通となり、27年の時を経てある目的をもって再び2人の前に姿を現す。しかし、その突然さと様変わりしてしまった風貌で朝子と隼人を驚かせる。

同じく大阪府出身の細川は、子どもの頃に不思議なことや面白いことがあると「『探偵!ナイトスクープ』応募しようや!」と何度も口にした記憶があると振り返る。また、「深夜に放送されていた『ナイトスクープ』を、両親にバレぬよう寝たふりをしながら薄目で見ていた。泣きそうになったり、笑いそうになったり」とも。そんな思い入れの深い番組から派生したドラマに出演し、「そんなあの頃に戻れたような気がして胸が躍りました。ただ夜を過ごすだけでもわくわくしていたあの頃を忘れかけている人に届くといいなと思います」と希望を語る。
小林が演じる安藤みつ子は、朝子の娘・琴音の友人の悟の母親。夫と離婚、シングルマザーとして悟を育てているみつ子は、息子がいたずらをすると必要以上に感情的に叱ってしまう一面もあるが、実は心配性。最近、保護者メールで話題となっている「野球お化け」と呼ばれる不審者の存在を気にかけている。

小林は東京都出身だが、「探偵!ナイトスクープ」のファンだったそうで、「関東出身で『探偵!ナイトスクープ』を見ることができなかった私は、DVDを購入して宝物にしていました。母乳が出すぎるお母さんからの『もったいないからケーキが作れないか』という依頼が特に好きでした」と自身の思い出を語る。それだけに、自身が出演する本作を「『探偵!ナイトスクープ』に登場する人はみんなとってもチャーミング。そして、このドラマに登場するメンバーも愛すべきキャラクターばかりです。みんなの未来を応援したくなりました」と、愛情を持ってアピールする。
キャスト陣が強い思い入れを持って参加したこのドラマで演出を務めたのは、Netflixドラマ「阿修羅のごとく」などを手がけた映像制作者集団「分福」の気鋭クリエーター・森本晶監督と佐藤快磨監督によるタッグ。

森本監督は「このドラマは夫婦の物語でもあり、子どもたちの物語でもあります。演じてくれた子どもたちが、いつか大人になった時に見たら何を思うだろうか、そんなことを考えながらつくりました。ひと晩の小さなお話ですが、見てくださった方の記憶に残るようなドラマになったらいいなと思います」とコメント。

佐藤監督は「撮影の1週間前に俳優部の皆さんとリハーサルをできたことがとても大きかったです。撮影現場でもたくさんのアイデアをいただき、会話を重ねた時間がちゃんと映っていると思います。4月から新しい生活が始まる人、送り出す人、そういった方々に優しく寄り添えるドラマになっているとうれしいです」と作品に込めた思いを伝える。

脚本は、NHK総合の土曜ドラマ「3000万」の第1・8話の脚本を務めた弥重早希子氏が執筆。本作の企画の種が生まれた昨年秋にさかのぼり、「以前から親交があった佐藤快磨監督と森本晶一監督から、ABCテレビのプロデューサーの皆さんをご紹介いただくことになりました。初めましてとは思えないほどに盛り上がり、このチームでドラマの企画を立ち上げられないか、という話になった時、“ABCテレビといえば、『探偵!ナイトスクープ』”と思った私は、『ナイトスクープを絡めたドラマを作りませんか?』とその場でご提案をさせていただきました」と経緯を語る。
そして提案した理由として、「何を隠そう、私は子どもの頃から『探偵!ナイトスクープ』の大ファンで、毎週…だけでは飽き足らず、語弊を恐れずに言うと、暇さえあれば『ナイトスクープ』を見てきた人間だったのです。この日はひたすら『ナイトスクープ愛』を語っただけの私でしたが、皆さまのお力のおかげで企画が実現することになり、そうして生まれたのが、ドラマ『あの夜をすくいに』です」と打ち明ける。
続けて「『ナイトスクープ』を見ている時、私は“事実は小説より奇なり”という言葉をよく思い出します。感動する回、ただただアホな回など、いろいろありますが、そのほとんどの回に『そんなことある!?』という仰天な展開があります。まさに“事実は小説より奇なり”。少し飛躍にはなりますが、私なりの解釈で言うとすれば、『意味はなくても、ただあるだけで、人生は十分にいとおしい』。『探偵!ナイトスクープ』への愛から生まれた、ちょっと不思議な人間讃歌を楽しんでいただけたらうれしいです」とメッセージを寄せた。
キャスト、監督、脚本家と、関わるすべての人に「探偵!ナイトスクープ」への愛がある。関西圏出身で「ナイトスクープ」が当たり前のように日常にあった人々はもちろん、関西外の人たちの心にも訴える“何か”があるはずだ。関西外の視聴者は、ぜひ、放送終了後に見逃し配信があるTVer・ABEMAをチェックしてほしい。
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