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田中圭が三谷幸喜のワンシーンワンカットドラマ「おい、太宰」に出演決定!2025/03/14 12:00

田中圭が三谷幸喜のワンシーンワンカットドラマ「おい、太宰」に出演決定!

 WOWOWでは6月より、三谷幸喜氏が脚本・監督を務め、田中圭を主演に迎えて送る「ドラマW 三谷幸喜『おい、太宰』」(詳細未定)の放送が決定した。

 舞台、映画、ドラマなど常に大ヒット作品を放ち続ける三谷氏が、オリジナル脚本と自ら監督を務める“完全ワンシーンワンカットドラマ”シリーズとなる「おい、太宰」。平凡な男が歴史を変える(!?)ノンストップ・タイムスリップコメディーだ。

 三谷氏の長年の夢であった、一度もカメラを止めずに全編を撮影する“完全ワンシーンワンカット”。それは、2011年、初のテレビドラマ監督作「short cut」(WOWOW)で実現した。山道に迷い込んだ中井貴一と鈴木京香が演じる夫婦が、口げんかをする中で互いを理解していく物語を見事にワンカットで描き切り、平成24年日本民間放送連盟賞(テレビドラマ番組)最優秀賞を受賞した。

 第2弾は、2013年放送の「大空港2013」(WOWOW)。竹内結子がグランドスタッフに扮して、生瀬勝久、戸田恵梨香、オダギリジョー、香川照之らが演じる個性豊かな登場人物たちと大騒動を巻き起こす群像コメディーだ。信州まつもと空港を貸し切り、ヘリコプターまで飛ぶ大掛かりな舞台は話題を呼んだ。

 そして、構想に約10年の月日をかけ、昨年秋に撮影された、待望の第3弾がいよいよ登場する。三谷が「山」「空」の次に選んだのは「海」。海辺を舞台に、太宰治を敬愛する男が時代を超えて奮闘する姿を描く。

 主人公・小室健作を演じる田中は、2019年公開の映画「記憶にございません!」以来、6年ぶりの三谷組への参加となる。もともと本シリーズの大ファンだった田中は三谷に熱いラブコールを送っていた。ついに念願がかなうも、待ち受けていたのは過酷な撮影だった。というのも、本作で田中が演じるのは約100分間出ずっぱりという役柄。膨大なセリフと一度もカメラが止まらないという“NG”が許されない極限の緊張感のなか、演じきった田中に注目だ。

 健作は太宰治を敬愛する平凡な会社員。妻の美代子と一緒に出席した披露宴の帰り道、偶然、太宰が心中未遂を起こした海辺に迷い込む。太宰ゆかりの地に興奮した健作は、止められたにも関わらず暗い洞窟を進んでいく。その先にいたのは、なんとあの太宰治にうり二つの男。健作は太宰の生きた時代にタイムスリップしてしまったのか!? 登場人物たちが海辺を舞台に繰り広げる物語の意外な結末とは。

 後日、追加発表される太宰役や彼を取り巻く豪華共演陣に期待が高まる。

 待望の作品への出演が決定した田中は「三谷さんとは、プライベートで偶然お会いすることがあります。以前作品でもご一緒していることもあり、会うたびにごあいさつをさせていただいておりました。元々僕はこのシリーズが大好きで、『とても好きです』とお伝えしておりました。三谷さんからも、『次こんな作品をやるのですがオファーしてもいいですか?』と何度かおっしゃっていただいたことがあります。『ぜひ!』と返すのですが、なかなか実現はかなわずでした。なので今回、本当にお話をいただいて『本当!?』とすごく驚きました。最初はうれしさとプレッシャーが半端じゃなかったです」と喜んでいる。

 三谷流の演出を実際に体感した感想を聞かれると「大胆なのにじわじわくる。繊細なのに吹き出しちゃう。というような波状攻撃です。台本はとても面白かったです。ただ、ワンカットの撮影でタイムスリップってどう撮るのだろう。三谷さん、ワンカットでの撮影というの忘れちゃったのかなと思いながら読み進めていました(笑)。稽古中の演出も、セリフ変更や動きの修正もすぐその場で細かく丁寧にしてくださり、そういう瞬間瞬間で変わると前より面白くなっていて、さすがだなと感じました。そして“役者に委ねます。”という最終的なスタンスは潔くてかっこいいなと思いました。だからこそ、『応えたい!』という気持ちでやっていました。楽しかったです!」と振り返った。

 完全ワンシーンワンカット撮影の難しさや楽しさについては「難しさは、まず膨大なセリフを覚えなくてはいけないこと。役者がNGを出しても、出していないように見せなければならないチームワーク。スタッフさんの体力と臨機応変な対応。全体が一つにならないと約100分走りきれないところでした。もちろん緊張や、自分達ではどうすることもできない天候とも戦わないといけないところもあります。今回は海辺ということで、日によってアクティングエリアが変わるのも大変だったと思います。でもだからこそ、その全てが楽しかったですし、一日一回しか撮影できない緊張感はなかなかでした」と回顧した。

 そして「ワンカット撮影のドラマなのにタイムスリップを描きます。お芝居はもちろん、脚本の楽しさも。演じた僕らは楽しみました! 皆さまにも楽しんでもらえると信じています。そして、ワンカットということを途中から忘れていただけたらうれしいですが、僕自身が感じた、『これワンカットなんだ』という感動が、皆さまにも届いたらいいなと思っています。ぜひ楽しんでください!」とメッセージを寄せている。


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