橋本環奈&三浦翔平が医療版シャーロック・ホームズ「天久鷹央の推理カルテ」で初バディ2025/03/04

テレビ朝日系は、橋本環奈の“朝ドラ後初作品”となる主演ドラマの放送を発表した。4月22日スタートの「天久鷹央の推理カルテ」(火曜午後9:00)で、異色の天才ドクター・天久鷹央を演じる。橋本にとって、テレビ朝日系の連続ドラマで主演を務めるのは今作が初。また、医師役も初の挑戦となる。
本作は、刑事でも探偵でもない“医師”が、医学的な知見と診断能力を武器に、謎多き事件や現象を鮮やかに解決していく新感覚の本格医療ミステリー。「医療版シャーロック・ホームズ」ともいうべき画期的なドラマは、ベストセラー作家で現役の医師でもある知念実希人が上梓した「天久鷹央の推理カルテ」シリーズが原作。映画「仮面病棟」(2020年)、連続ドラマ「祈りのカルテ 研修医の謎解き診察記録」(22年/日本テレビ系)や「となりのナースエイド」(24年/日本テレビ系)など、自著が次々と実写化されている知念が“ライフワーク”と公言する自身最大のシリーズ小説で、累計360万部を突破する大ヒット作だ。
そんな傑作シリーズを初めて実写化するにあたり、精鋭スタッフが集結。脚本を担当するのは、「ブルーモーメント」(24年/フジテレビ系)などの浜田秀哉氏。演出は「99.9-刑事専門弁護士-」シリーズ(2016年~/TBS系)や「TRICK」シリーズ(2000年~/TBS系)などで異彩を放ってきた鬼才・木村ひさし氏。
橋本演じる鷹央は、超人的な知能や記憶力をもつ天才ドクター。天久一族が経営する天医会総合病院の副院長であり、統括診断部部長。身の周りで起こる説明不可能な非科学的現象への興味が抑えられず、“診断”と称して謎を解き明かし、何度も難事件を解決してきた。自閉スペクトラム症を抱えており、人の気持ちを読み取れきれず、歯に衣(きぬ)着せぬ物言いもしばしば。
大の偏食家でカレー味のものと甘いものしか食べないという特性を持っていて、ほかの医師たちとのトラブルも絶えないが、新しく統括診断部に配属された内科医・小鳥遊優との出会いを経て、徐々に周囲にも心を開き始める。事務長の姉・真鶴には唯一頭が上がらず、姿を見つけると一目散に逃げ出す。
個性的な役柄に挑戦する橋本は、原作小説が好きだったと言い、「ドラマ版のお話をいただいた時からずっと、楽しみにしていました!」と鷹央役を快諾。「第一段階としてビジュアルから鷹央先生に近づけたらいいなと思い、髪も久々にレイヤーを入れつつバッサリと切りました」と役作りに余念がない。そして、「天才ドクターという役柄は初挑戦ですし、難しい医療用語や長ゼリフも多いので、ちょっと怖い気持ちもありますが(笑)、何よりも『やっと撮影に入れるな!』とワクワクしています」と鷹央になれることを心待ちにしていた。
鷹央をどう演じるか、現段階でのプランを聞くと「鷹央先生はさまざまな謎など、自分が興味を持ったことに向かって突っ走っていくんです。そのワクワクした感じや、オタク気質がかわいらしいなって思います。一方で、実は内面に不安を抱えているところもあって、そのギャップがすごくすてき。そこを大事にしながら演じたいと思います」と話す。
なかでも力を入れたいのは「演じる上で重点的に頑張りたい難関は…やっぱりセリフです! 覚えるだけでも今までで一番時間がかかりそうですし、今日から滑舌の練習をしようかなって思うくらい、今は9割以上セリフのことしか考えていないです(笑)」とのこと。というのには理由があり、「自分のセリフだけでいっぱいいっぱいになって、休憩中にスタッフや共演者の皆さんとワイワイできる楽しい時間を共有できなかったら、もったいないですから!」とポジティブなのは明るい橋本らしい。続けて「また、今回みたいに温度感がなく、つらつら重ねていく感じのセリフ回しは初めて。どんなテンション感でやるかも含めて、現場でつかんでいくことになるとは思いますけど、どこへどう着地するか楽しみです」と、天久の口から出てくる“言葉”をどう操るか、試行錯誤することを楽しみにしていると明かした。
そんな鷹央の相棒となる、シャーロック・ホームズでいうところの“ワトソン”的存在となる謎多き内科医・小鳥遊優には三浦翔平をキャスティング。橋本とは「警視庁いきもの係」(17年/フジテレビ系)以来の共演で、バディを組むのは今回が初となる。
天医会総合病院の統括診断部に赴任してきた内科医で、通称・小鳥と呼ばれる小鳥遊は、もともとは外科医として大学病院の外科医局に5年間勤めていた経歴を持つ。しかしあることがキッカケで内科医に転向、天医会総合病院に派遣される。仕事のほとんどは患者の愚痴を聞くことだが、週に2日ほど救急部に出向し、元外科医の能力を生かしている。また、人の気持ちを巧みに読み取る能力に長けており、傍若無人な鷹央の物言いをフォロー、周囲との緩衝材となる。しかし、柔らかい物腰とは裏腹に、大学時代は空手部だったため、暴力で対抗する相手には容赦なく鉄拳を打ち下ろす一面も。
橋本は三浦との共演を、「翔平さんと前回ご一緒したのは『警視庁いきもの係』。私はまだ10代で、ドラマの経験もほぼない状態だったんですけど、翔平さんは誰に対しても分け隔てなくラフな感じで、明るく接してくださって…! 今も変わらず、とても温かい翔平さんとまたご一緒できてうれしいです」と楽しみにしている。「翔平さんは、当時の打ち上げで披露してくださった数々の物まねも全部似ていたくらい、本当に器用な方! 『何でもできちゃう』という言葉は、翔平さんにピッタリな言葉だなって思います。今回は、そんな翔平さんと“全然違うキャラクターのバディ”を演じるということで、どんな掛け合いのテンポ感や空気になるか楽しみです」と期待を膨らませる。
一方の三浦も、「しっかりとバディを組むのは初めてですが、環奈さんは天才なので安心しきっています!! 自分はセリフ覚えが悪いし、数回NGを出したらメンタルがボキッと折れる人間ですが…(笑)、環奈さんはセリフ覚えも早いし、本当に何でもできる! これから3カ月、助けて下さい!!(笑)」と、橋本に絶大な信頼を寄せる。
本作への出演については、「原作小説を読ませていただき、“医療×ミステリー”という2つの要素が交わった骨太で面白い内容を読者としてすごく楽しませていただきました。ただ、これを自分たちが実写でやるんだ…と別目線から見た瞬間、ちょっとしんどかったです(笑)」とプレッシャーを感じたことを打ち明ける。理由として「僕が演じる小鳥遊は鷹央先生にこき使われ、あちこち休む間もなく出ずっぱり! しかも、セリフが本当に長いし、専門用語も多いんです…!」と言うが、その重圧を「プレッシャーを感じると同時に、楽しみでもあります」とポジティブマインドに変換しているよう。
そんな難役・小鳥遊を「芯があって真面目な先生。過去にはいろいろあったようですが、それを経て鷹央先生とバディになることで、彼の良さがさらに出てくるのかなとイメージしています」と分析。そのうえで「そんな小鳥遊は、基本的に“受け”の役どころ。周りの登場人物全員の受け芝居をしなきゃいけないので、大変ではありますが、とにかく受けて受けて全部拾えれば良いなと思います。あとはセリフですね。医療用語の意味もちゃんと調べて理解しておかないと、動きがリアルにならないと思うので…。ちゃんと落とし込むまでに、いつもの倍の時間がかかるかもしれない。大変な3カ月になるかと思いますが、全力を尽くしたいと思います」という覚悟を決めていることを明かす。
最後に、「どんでん返し続きのドラマなので、視聴者の皆さんで犯人を予想し合うのも面白いんじゃないかと思います。また、このドラマは病気のこともちゃんと詳しく描き、またミステリー要素も詰まっています。笑いあり、涙あり、たくさんの感情を動かせるドラマになると思いますので、皆さまぜひご覧ください」と、見どころに触れつつ視聴者へメッセージを送った。

橋本、三浦を迎えて自身の“ライフワーク”作が実写化されるにあたり、原作者の知念氏は、「橋本環奈さん、三浦翔平さんという素晴らしい俳優に主人公たちを演じていただけることになり、心からうれしく思っています。私が生み出した『天久鷹央の推理カルテ』という小説の世界を、俳優や制作陣の皆さまがさらに素晴らしい映像作品へと昇華してくださるのを原作者として、そして一人の視聴者として心から楽しみにしています」とエールを送る。
メインキャスト、そして原作者からの熱い声を受け、浜田壮瑛プロデューサーは「原作・知念先生の温かなエールを胸に、多様な魅力(とセリフ量!)をぎっしり詰めこんだ幕の内ドラマを、この春新たにお届けします。ぜひご期待ください」とその期待をしっかり受け止めることを決意。「ミステリー、医療、サスペンス、ヒューマン、コメディー、ラブストーリー。お好きなジャンルがどれか一つでもあれば、存分にお楽しみいただけること間違いなしです」と作品の魅力を“幕の内弁当”に例えてアピールした。
第1話。天医会総合病院の統括診断部に、元外科医の内科医・小鳥遊優(三浦)が派遣されてきた。各科で「診断困難」と判断された患者が集められる統括診断部の部長を務めるのは、同院の院長・天久大鷲のめいで、副院長でもある天久鷹央(橋本)。唯一無二の個性を持つ鷹央の言動は、姉である事務長・天久真鶴を除いて誰も制御できず、研修医の鴻ノ池舞も「天久鷹央劇場」と評するほど。この日も小鳥遊のことを初対面にも関わらず“小鳥”呼ばわりし、無邪気にぞんざいな態度を取る鷹央に小鳥遊はあぜんとするが、同時にその能力に舌を巻くことになる。何を隠そう鷹央は、驚異の診断能力を誇る天才ドクターだった。
小鳥遊の赴任後、間もなく、トラック運転手・香川昌平が交通事故を起こして救急搬送されてくる。ドーナツを食べた直後に手が震え、意識を失ったという香川が口にしたのは、このところ農薬混入事件や、消費者の集団嘔吐事件が相次ぐ会社のドーナツだった。しかし、いくら検査しても体に異常は見当たらないどころか、事故車内で回収したドーナツからも毒物は検出されない。この難攻不落の病状の原因究明に、鷹央と小鳥遊が挑むが…?
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