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約2年ぶりに「記憶捜査」復活! 北大路欣也、風間俊介、松島聡らおなじみのキャストが勢ぞろい2025/03/03

約2年ぶりに「記憶捜査」復活! 北大路欣也、風間俊介、松島聡らおなじみのキャストが勢ぞろい

 テレ東系では、3月10日に北大路欣也主演の月曜プレミア8「記憶捜査 SP3 新宿東署事件ファイル」(午後8:00)を放送することを発表した。

 本作は、新宿で生まれ、新宿で育ち、新宿で刑事生活を送った鬼塚一路(北大路)が、昭和・平成の記憶を武器に、新宿を舞台にした令和の事件の謎に挑む刑事ドラマ。これまで「金曜8時のドラマ」枠で2019年にシーズン1、20年にシーズン2、2022年にシーズン3を放送。スペシャルも2回オンエアされた人気シリーズだ。定年間近に起きた事件でけがを負い、車いす生活となった敏腕刑事・鬼塚が人並み外れた詳細な“街の記憶“を武器に、“昭和”と”平成”の二つの時代のイメージを呼び起こしながら、“令和”に起こる難事件を解決していく。

 今回のSP版に登場するのは、北大路をはじめ、風間俊介上白石萌音松島聡timelesz)、内田朝陽、白石隼也石黒賢余貴美子らとレギュラーキャストは健在。さらに、佐津川愛美袴田吉彦橋本マナミ、モロ師岡、村松利史、飯田基祐、秋山ゆずきらがゲストキャストとして名を連ねる。

 今回の捜査の発端は、平成に起きた殺人事件の冤罪(えんざい)疑惑。とある傷害事件をきっかけに、7年前に鬼塚の担当した事件が、間もなく出所する男の犯行ではなかった可能性が浮上。やがてその事件は昭和時代を巻き込む、思いもかけない展開に発展。また、前回、念願の刑事試験を受けた遠山咲(上白石)のその後も気になる…といった展開が予想される。

 北大路は「今回もどんな脚本が上がってくるかという楽しみがありました。このスタッフとメンバーに再会できる喜びと、こうやって楽しい仲間と仕事ができるというのがうれしいし、幸せですね」と、6年にわたるシリーズならではの新作誕生を喜ぶ。新作が完成するたび、「それぞれが成長していく段階で事件に向かっていくのだけれど、人と向き合う方向、それに向かって良い前進をしているんじゃないかと。それぞれ性格はあるし、モチベーションも違うのだけれど…」と感じると言い、今回については「特に署長の人間的な波動が遠山くんに伝わっていく。そして僕らにも返ってくる。素直に真っすぐ生きるということの難しさと、それに対する憧れは年齢に関係ないなと今回見ていて思いました。お互いがお互いの背中を見ながらやってきて、遠山は遠山で感じる。でも、鬼さんは鬼さんで感じる。ある意味の感動がありましたね。それぞれの人間性がプラスされたと思いますね」と見どころを話す。

 さらに北大路は、「人間というのは共に生きるんだ。悪い面が勝つと事件も起こるし事故も起こるんだけれど、人間それぞれが持っている内面は一面ではないので。事件を起こした人を憎むのではなくて、同じ人間として向き合って、一歩でも前進、少しでも目が覚めるような感じになってもらえればいいと…そのためにわれわれはわれわれの仕事として、それぞれが頑張っているんだと思います」と持論を語り、「そういう姿を感じていただきたいと思います」と本作には自身の思いが込められていると告白。「それはどの職業でも、どの時代でも僕は同じだと思っていて、『若いからこうだ』とか、『年寄りだからこう』ということはないような気がします。このシリーズはメンバーの連帯感があって、気持ちがよかった。そういう体感が画面から伝わればと思いますね」と、自身の思いを熱く伝えた。

 新宿東署・署長・警視の神啓太郎を演じる風間は、新作の制作が決まり、「『記憶捜査』が始まってからほぼ6年たって、ライフワーク的な部分がすごくあるので、『あそこに戻れる。あのメンバーに会える』という幸せを感じています」と、北大路と同じく、長く続くシリーズに関われる幸せを語る。

 さらに、本作ならではの持ち味を引き合いに出し「“時代”というのをキーワードにしている作品だと思うので、きっと何年か後にまた、『あっ、この時はこういう世の中だった』とこのスペシャルも思い出す作品になるだろうなって、撮影が始まる前から思っていました。現場の空気もそうですが、それぞれのキャラクターの理解度みたいなものも(回数を)重ねてきているからノッキングゼロ(=手詰まりなく)でみんな入っていくなと思います。なので、こんなに心地が良いことあるかっていうくらい幸せな現場だなと思っています」と感謝をしつつ、撮影に臨んだ。

 主演の北大路へは「どっしりと大木のように根を張っていてくれる鬼塚さん」、フレッシュな遠山を演じる上白石へは「物語の中で成長していく萌音ちゃんの遠山咲」とそれぞれへの思いがあり、「中身は変わらないけれど、立場が変わっていく啓太郎という、この3人のコントラストが、心地良いなと思いながら見ていました」と自身が演じる神とのバランスの良さを述べる。

 その上で、「今回は時代を描いてきた作品だからこそ、キャラクターたちの時間もちゃんと流れているというのが感じられるスペシャルになると思うので、そこはすごく楽しみにしてもらいたいなと思います。面白さそのままに、キャラクターたちが生き生きと今の時代を生きています。天才的な記憶を持つ鬼塚さんが、昭和・平成・令和と新宿の街を舞台に記憶を頼りに進んでいく今作。本当に過去が今につながっていることをひしひしと感じてもらえる作品だと思うので、ぜひ見ていただけたらと思っています」とSPの見どころを伝えた。

 さらなる成長が期待される遠山役の上白石は、「もはや、年に一度の記憶捜査の撮影がないと落ち着かない体になってきています。また大好きなチームの一員になれること、本当にありがたく、うれしいです!」と本シリーズが自分の一部になっていることを告白。そして「前回のラストで、ついに夢の刑事への大きな一歩を踏み出した遠山が、一体どんなふうに司法係に関わってくるのか、ぜひ楽しみにしていてください。演じながら、彼女の成長と変わらない部分をどちらも大切にしました。 長い年月を共にしてきたチームのあうんの呼吸がきっと伝わると思います」とアピールする。

 新宿東署・刑事課の捜査一係・巡査長・世条を演じる松島は、「一番初めにお話をいただいた時は緊張が勝っていましたが、今回はこのチームが集結する喜びの方が強かったです。皆さんと一緒に同じ環境でお芝居ができることと、先輩の風間くんと北大路さんのお芝居を特等席で見られる喜びがすごく強くありました」と新作に携われる喜びを語る。そんな作品について「毎回、事件の質が濃くて台本を何回も読むくらい難しいです。ただそこに人間ドラマもあって、いろいろなことを考えさせられます。平成、昭和と自分が関わってこなかったところに触れるということにすごく新鮮味を感じたりしました」と魅力に言及。

 新作については「今回は状況の変わり方が激しいなという印象がありました。感情的にも結構怒濤(どとう)でした」と目まぐるしかったようだが、だからこそ「これは以前、萌音ちゃんが僕に言ってくれたことなのですが、遠山も世条も捜査に前のめりなのは良いけれど、どこかで『やっぱり事件が起きてほしくない』という気持ちを持った上で捜査をしなきゃいけない。そこを今回は芝居を演じる上で一番に考えてやっていけたら良いなと思って演じました」といい、演技プランにつながった様子。

 そして「今回も難解な内容になっていると思いますが、コメディー要素もあり、アットホームな空気感も流れているので、ちゃんと見る時もあれば、肩の力を抜いてラフに見る時間もあったらうれしいなと思います。世条を含め、キャスト一人一人の気持ちに寄り添って見ていただけたらうれしいです」と期待を込めた。

 中川順平チーフプロデューサーは、「6年にわたるキャスト・スタッフのチームワークは今回も健在。再会した瞬間にブランクの時間はリセットされ、和気あいあいかつ心地よい緊張感の現場に戻ります」と現場のチームワークを讃える。そして「今回の見どころは、かつて鬼さんが逮捕した犯人の冤罪疑惑。鬼さん自身が追いつめられる最大のピンチを、新宿東署の面々はどうやって乗り越えるのか? そしてもう一つの見どころが、昭和、平成、令和すなわち鬼塚、神、咲と三つの世代にわたって継がれていく“思い”です。刑事として、人間として鬼塚が大切にしてきたものとは何か? それが、神へ、そして咲へとつながれていくさまは、シリーズの集大成ともいえる見どころです。どうぞお見逃しなく!」と、北大路演じる鬼塚の窮地に世代を超えた仲間たちがどう対峙(たいじ)していくか、シリーズ最大の見どころをプッシュした。

 令和6年3月。新宿東署・司法係の部屋に木地本淳子(余)らが現れ、鬼塚一路(北大路)と捜査した7年前の傷害致死事件について驚きの言葉を口にする。「もしかしたら…冤罪だったかもしれない」――。それは平成29年4月に新宿ゴールデン街の「四季の路」でタクシー運転手・才谷春雄(村松)の遺体が発見された事件。逮捕されたのは死亡推定時刻に靖国通りを歩いていた矢部優介(袴田)で、持っていた熊手守の飾りにある稲のもみが現場に散乱していたのが決め手となり本人も自白した。

 しかし、昨日発生した傷害事件の被害者の腕に、才谷に残された擦過傷と酷似する3本の傷があり、照合の結果合致したのだ。間もなく出所する優介の犯行ではなかったのか? 神啓太郎(風間)の指示の下、再捜査を始めるが、やがて新事実が浮き彫りに。令和の事件をきっかけに、平成の傷害致死は、鬼塚による冤罪の可能性が濃厚になっていく――。


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