阿部サダヲがテレビ朝日連続ドラマ初主演を飾る！ 「しあわせな結婚」囲み取材会2025/02/26 19:00
テレビ朝日系で7月より木曜ドラマ「しあわせな結婚」（テレビ朝日系。木曜午後9:00）がスタート。それに先駆け、囲み取材会が行われ、主演を務める阿部サダヲ、脚本の大石静氏が登壇した。
本作は、50年間独身主義を貫く人気弁護士・原田幸太郎が、ある日突然“運命の出会い”を機に電撃結婚を果たす。しかし妻は大きな秘密を抱えていて、幸太郎の運命はとんでもない方向へ…。大きな秘密を前にしたときに問われる夫婦の愛にスポットを当てる令和のマリッジ・サスペンス。
冒頭に登壇者からのあいさつがあり、大河ドラマ「光る君へ」（2024年／NHK総合ほか）以来の連続ドラマの脚本を手がける大石氏から「言えないことばかりなので、何を言ってあいさつしていいか分からないんですけれども、盛り上げていただきたいと思います。皆さんの盛り上げ次第でどうにでもなっちゃう感じです」と大石節で記者へプレッシャーをかける。
原田幸太郎を演じる阿部も「こういう囲み取材は初めてだっておっしゃっていて、どういうことになるのか、ちょっと僕も分かっていないんですけど、ぜひいろいろ取り上げて面白い記事にしてください」と熱い要望が寄せられた。
ドラマのタイトルに関しては、事前に記者に対しても告知されておらず、このたびの取材会で初解禁となった。会見で阿部により除幕が行われ、タイトル「しあわせな結婚」が発表された。
その後、どんな作品になるのかとの聞かれた大石氏は「マリッジサスペンスもあるけれど、私は自宅で妻と語らう、家族と語らうところも見せ場となるような、一風変わったホームドラマにしたいなと思っています」と作品のイメージを答えた。
一方、ドラマの印象を尋ねられた阿部は、「内容を聞いたら、コメンテーターもやる男。コメンテーターって多分僕一生やれないじゃないですか、役ではできるからそれは楽しみ。ドラマの宣伝とかで行く時に、いらっしゃるじゃないですか。その人が冷たい顔してるとちょっと悲しい時があるかな。そういうのを演じてみたい」と自身の役どころで楽しみにしている部分を語った。
また、作品に対する抱負を問われた大石氏は「新しいことをやるということの緊張感が大きいですね。もちろん視聴者の方に喜んでいただくのは大事ですけど、俳優さんたちがこれを見てよかったなって思ってもらえるものを書きたいし、スタッフもこれに関わってよかったなって思ってもらえるものを書きたいと思っていて。今も阿部さんに聞いてもらいたいと思ってやっています」と脚本を書いていく上での心構えを述べる。
それに対し阿部は「台本も準備段階のものしか読んでいないので、どうなっていくかっていうのは分からないですけど、今のところタイムスリップとかしないし…」と阿部が主演を務めた「不適切にもほどがある！」（2024年／TBS系）に触れると会場から笑いが起きた。続けて「相手役の方もまだ分からないので、楽しみが多いですね。謎な感じです。まだ教えてもらっていないんですけど、でもすごく面白そう」と作品を待ち望んでいる様子がうかがえた。
続いて、「幸太郎という役を通してどのような阿部が見たいか」といった質問が投げかけられた大石氏は、「坂元裕二さんの脚本の『スイッチ』（2020系／テレビ朝日系）で阿部さんが演じていらっしゃった役がセクシーだったので、そんな阿部さんを見たいですし、“ふてほど”よりもすてきな楽しい阿部さんを描いてみたいと思っています」とセクシーな阿部に期待しているという大石氏の言葉を受けて、阿部がひと言、「肌の方は結構ケアしていますね」と発し、再び会場の笑いを誘った。
そして、“50年間独身を貫いた男性が運命の出会いで結婚する”という作品の内容に掛けた、2人にとって今のキャリアにつながる運命の出会いがあったか、という記者からの質問に対して阿部は「大人計画っていう劇団に入れたことですよね。そこで出られたのはすごく大きなことだと思います」と自らがオーディションを経て入団した劇団との出合いだと語る。
大石氏はこの質問が出ることを事前に予想しており、最初「ない」と答えようと思っていたとのこと。しかし、朝ドラ「ふたりっ子」（1996年／NHK総合）で脚本を務めた際、監督から「あなたのエッセイを読むと非常に毒があった。だけどドラマはすごくおとなしい。もっと毒を出せ」との言葉を受けて、ドラマの書き方を変えたことを告白。
加えて「いつも人間一人の心の中には、天使の心も悪魔の心も同居していて、天使の心だけで描いていく方が、視聴者の方が安心したりする場合もあるけれど、毒の部分に突っ込んでいくのが、私の脚本家としての特徴だと思うので、そこはえぐくやりたいと思います」と宣言。本ドラマでも大石氏が紡ぎだす毒のある脚本に目が離せなさそうだ。
さらに大石氏は、「しあわせな結婚」というシンプルなタイトルに込めた思いについて「本当は、私が出したのは“ネルラという妻”っていうタイトルだったのですが、全員に反対されました。そんなわけ分かんないのは駄目だって言われまして（笑）。これになりました。これが無難でいいのかなぐらいな感じ。中身で勝負」とタイトル決定までの裏話を明かした。
最後に阿部が「テレビ朝日の木曜9時、初めて主演をやらせていただきます。視聴者の方を楽しませられるように頑張ります」と意気込み、締めくくった。
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