羽村仁成が「秘密～THE TOP SECRET～」の第6話に藤間爽子、橋本淳らと共にゲスト出演2025/03/03 08:00
フジテレビ系で本日3月3日放送の、板垣李光人と中島裕翔（Hey! Say! JUMP）がダブル主演を務める、フジテレビ系の連続ドラマ「秘密～THE TOP SECRET～」（月曜午後10：00＝関西テレビ制作）の第6話に、藤間爽子、橋本淳、Go!Go!kidsの羽村仁成がゲスト出演。3人が第6話の見どころを語った。
「秘密～THE TOP SECRET～」は、科学警察研究所の法医第九研究室、通称“第九”を舞台に、死者の生前記憶を映像で再現できる特殊なMRI技術を用いて、室長の薪剛（板垣）と、新米捜査員の青木一行（中島）のバディが、解決不可能とされていた事件の真相を解き明かしていくヒューマンサスペンス。中島は、青木役に加えて、かつての第九メンバーで薪の親友以上の存在だった鈴木克洋役の一人二役を演じる。
第5話では第4話から続く、通勤電車内で起きた薬剤師の刺殺事件と沿線連続殺人事件の後編が描かれた。解剖医の三好雪子（門脇麦）の感染を知った青木（中島二役）は、自らも感染者を装い危険を顧みずに電車に乗り込むと、ついに現れた犯人に声を震わせて怒りをぶつけ、犯人が初めて心情を吐露した。一方、薪は、“殺人を見て見ぬフリをした”もう一人の重要人物を捕らえ、事件の悲しき真相が明らかになった。
青木が犯人に激情をほとばしらせ語るシーンは大きな反響を呼び、無事回復した雪子が青木を引き寄せてキスした後、颯爽と去っていくラストシーンでは、2人が急接近することで、薪、青木、雪子の微妙な三角関係が複雑になっていった。
第6話は、団地跡から屍蝋化（しろうか）死体が見つかったことから物語が始まる。20年以上も経過していたが死体は原型をとどめていたため、MRI捜査で記憶を調べることに。その結果、思わぬ事件の真相が明らかになっていき…。今回は薪が、雪子の親友の過去を暴いてしまうことで、初めて薪と雪子がぶつかり合い人間関係が大きく変わっていく。また、容疑者が犯行に至るまでの、悲しい過去が明らかになっていく様子にも注目だ。
雪子の友人・浜田葵役を担う藤間は「普段は気丈に明るく振る舞う葵は、表の姿とは反対に実は日々何かにおびえながら孤独に生きてきたのではないかと想像します。暗い過去を決して怒りに変換しなかったのが葵の優しさと強さであり、気付けば身体だけ大人になっただけで、心のうちはまだ親の愛を求める子どものまま成長が止まってしまっているような、そんな純粋さが葵の中にあるような気がしていました。どこかまだあどけない様子が葵から感じられたらいいなと思い、意識して演じました」と説明した。
共演者の印象を聞かれると「李光人くんとはドラマ『silent』（2022年）で共演して以来でした。スーツ姿がとても似合っていて、薪そのものになっていました。門脇さんとは今回初めて共演させていただいたのですが、とてもフランクで明るく、お芝居もご一緒できてとてもうれしかったです」と語った。
そして「心の傷というものは、克服することはできても、傷そのものは一生消えることなく、その人の人生を狂わせてしまうことがあると、演じていていろいろと考えさせられるものがありました。第6話をお楽しみいただけるとうれしいです」とコメントを寄せた。
橋本は、葵の兄・尚役に扮（ふん）する。尚を演じるにあたり気を付けていることを問われ、「とにかく葵のことを思うということ。過去の“ある一点”から常にそこを意識して生きてきたこと。妹のために全てを犠牲にしてきて、これからもどんなことになっても守ると自戒しているが、どこかそういったことも抱えきれなくなってギリギリの状態であるということをもう終わりにしたい、と深層心理では思っていること。ということを表には出さずに、心の奥底に常に流れていることを意識していました」と答えた。
撮影現場でのエピソードについて「脳内映像の撮影シーンは、きっと今後経験することはないであろう珍しい撮影方法でした。まさか自分の眉間に小さいカメラを付けて、カメラマンとして相手役を撮影し、画角に気を配りながら芝居をし、主観なのか客観なのか脳内バランスがおかしなことになる不思議な時間でした。狭い部屋の中でスタッフさんが誰もおらず役者3人だけの密な空間で撮影をするという経験は、とても新鮮で刺激的でした。中島裕翔さんとは現場で久しぶりの再会で、撮影の合間のわずかな時間にお話しできたことが癒やしでした」と明かした。
さらに「自分でさえ自身のことを全て分かるなんてことはなく、ましてや他人のことなんて分かることのほうが少ない、例えそれが血のつながった家族だとしても。良かれと思ってやったことが、相手にとっては良くないことかもしれない。もちろんその逆も。断片だけではそれが本当の真実かは分からない。ただ残された者はそこから想像するしかなく、そうあってほしいと願ってしまう。そんな欠落している記憶の隙間は、見ている方それぞれの想像が埋めていく。僕が尚さんと歩いた道とは違う景色が、見る人の数だけある作品だと思います。ぜひそれぞれの感受のままに楽しんでいただけたら幸いです」とコメントした。
尚の少年時代を演じた羽村は「台本を読んだ時、まずそのストーリーの深さに圧倒されました。単なるミステリーとしてではなく、人間の心の闇や葛藤、そして家族の絆といった普遍的なテーマが織り込まれており、非常に考えさせられる内容だと感じました。特に、MRI映像から過去の記憶や感情を読み取るという設定は、SF的な要素を持ちながらも、人間の脳という未知の領域に触れることで、倫理的な問題も提起している点が興味深かったです」と振り返った。
尚という人物については「私にとって非常に複雑で多面的なキャラクターでした。優しい兄であると同時に、過去のトラウマに苦しみ、葛藤を抱える青年でもあります。妹を守るためならどんなことでもするという強い意志を持つ一方で、自分の過去と向き合うことを恐れる脆（もろ）さも持ち合わせています」と話した。
そんな尚を演じるにあたり「彼の心の葛藤や変化を丁寧に表現することを心がけました。そして、彼の抱えるトラウマを理解することを最も意識しました。過去の出来事が彼にどのような影響を与え、どのように妹と向き合ってきたのかを深く掘り下げていくことで、彼の行動原理や感情の動きが見えてきました。また、妹に対する愛情を表現することも重要だと考えました。優しいまなざしやしぐさ、さまざまな角度から彼の愛情を表現することに努めました」と回顧した。
第6話。法医第一研究室に、団地跡から見つかったという屍蝋化した死体が運び込まれてくる。低温で高湿度など特殊な環境下だったため、ミイラ化せず原型をとどめているその死体は、雪子の見立てによると、20～25年前に埋められたものだという。下腹部に刺し傷が集中しており、その残虐な手口から、雪子は、第九で捜査すべきだと薪に進言するが、薪は頑なに拒否する。結局、「どうして拒否するのか」と薪に食い下がった青木が1人で捜査することになる。
そんな中、雪子は久しぶりに会った友人の浜田葵（藤間）から、結婚式の招待状を渡される。聞けば、婚約者の早瀬翔（木田佳介）とはすでに一緒に暮らしているものの、男手一つで育ててくれた兄・尚（橋本）は翔のことを快く思っていないという。
それでも、幸せそうな葵の姿に笑みがこぼれる雪子。そこへ突然薪が現れ、初対面の葵に「この結婚は考え直したほうがいい」と告げるとともに、葵が隠していたあることを指摘する。耐えきれずその場から去った葵。雪子は、薪のあまりにデリカシーのない言動に憤慨し第九に乗り込んでくるが、薪は無礼をわびるどころか、雪子が友人の異変に気付かなかったことを責める。
一方、屍蝋化死体のMRI映像再現に苦戦していた青木は、ようやく画面に映ったある人物に驚愕（きょうがく）して…。
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