「日本一の最低男」舞台あいさつで抱負。香取慎吾「2025年は笑顔でいたい！」2025/01/07
フジテレビ系で1月9日スタートの、木曜劇場「日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった」（木曜午後10：00。初回15分拡大）の完成披露試写＆舞台あいさつが行われ、主演の香取慎吾と、共演の志尊淳、増田梨沙、千葉惣二朗、向里祐香が登壇した。
香取が11年ぶりにフジテレビ制作の連続ドラマで主演を務める本作は、選挙で当選するためにイメージアップを狙う大森一平（香取）が、シングルファーザーの義弟・小原正助（志尊）とその子どもたちと暮らすことになった主人公が、次第に家族の問題と真剣に向き合うようになり、やがて本気で社会を変えようと立ち上がる姿を描く完全オリジナル作品。
香取自身が手がけた主題歌「Circus Funk（feat. Chevon）」にのって、会場に集まったファンからの大きな拍手で迎えられた一同。香取は、第1話の試写を終えたことを聞くと「見てくれたんですね！」と満面の笑みを浮かべ「ちゃんとうざくて、圧のある男でよかった。僕も見ながら『あいつ最低だな』と思えたので良かったし、やっていても気持ちいいですよ」というと、司会の伊藤利尋アナウンサーから「最低をやっていて、気持ちいい？」と突っ込まれ、「最低を演じることはあまりないので。これまで、正義で真っすぐ進む男は結構やってきましたけど、なかなかこう圧のあるうざい“一平おじさん”を気に入っています」と言って笑わせた。
そんなうざさを感じることなく、撮影に挑んでいるという志尊。「僕が一緒にいる時は最低男感があんまりなくて、真面目に僕が抱えている問題を一緒にひもといてくれるような感覚があるんですけど、僕がいないシーンを見た時に『子どもうぜぇ〜』みたいなことを言っていてびっくりしました。でも、そんなギャップが今後どうなっていくかという面では、皆さんに楽しんでいただけるのかなと思います」と見どころを話した。
今回、志尊は、シングルファーザーで心優しい性格の正助を演じているが、「もどかしいです。本当はこういうふうに思っているのだけど、それを言わずにして自分で抱え込むというキャラクターなので、その苦悩などをしっかりと演じていけたらいいなと思います」と意欲をのぞかせる。
一平のめいとおい役で出演している、増田と千葉は、香取と志尊について聞かれると「（2人とも）とっても優しいです。（撮影現場は）めちゃくちゃ楽しいです」と声をそろえた。しかし、一平については「嫌いです！」とはっきり回答し、香取もショックを受けている様子。
続けて、一平の妹で正助の妻だった陽菜役で出演している向里は、撮影現場について「子どもたちのパワーもありますし、私自身も遊びに行っているような感覚で、いつも子どもたちに『じゃあね！』と言って帰るっている感じ。（このドラマの）SNSを見ながら、皆さんが子どもたちと遊んでいるのを見て『いいな』と思っています」と、うらやましそうに話した。
そして、私利私欲のために子どもたちを利用する一平の二面性について話をしていく。香取は、「一平にはいろいろな顔があって、1人で自分の部屋にいる時も違う。でも、人間は、いろいろな顔を持っているかなと。今回演じていて、一平はその場その場で違う人になるから、本当の『大森一平』はどこにいるんだろうとか、いつか本当の『大森一平』が見えてくるのかどうかについても楽しみにしてます」と話し、役を楽しんでいる様子。
以前、最低男を演じている香取がハマっていると話していた志尊は、香取との共演について「僕はずっと香取さんを見て育ったと言っても過言じゃないぐらい見ていたので不思議な感覚でした。香取さんって、僕が今まで仕事をしてきた中で一番スターだなというのを、もちろんお芝居でもそうですけど、それ以外のところでも感じさせていただいています」と話し、現場でのスターらしいエピソードも明かした。すると、向里も「香取さんと初めてお会いした時、『どうも』と言って握手をしてくれたのですが、手の出し方がスターで星が見えました！」と興奮ぎみに語り、握手するときの角度がスターだったことを話した。
次に、現場のオフショットを見ながら、その時のエピソードを話すコーナーヘ。初めて“家族写真”を撮った時の話になると、一平がSNSにアップしている写真は実際に香取が自撮りしていることが明らかになったり、現場では子どもたちの間ではやっているという「見えないじゃんけん」の説明をしたり、仲の良さそうな雰囲気が伝わって来た。
さらに、第1話のゲストとして草彅剛が登場することも発表され、香取とのツーショットも公開された。2023年1月期のフジテレビ系ドラマ「罠の戦争」（関西テレビ制作）で、民政党の議員秘書・鷲津亨を演じていた草彅は、その時の役名で登場し、政治家を目指す一平とパーティーで顔を合わせる。香取は「友情出演してくれて本当にうれしかった。草彅くんは、友というか家族のような存在。これが本当の友情出演！」と喜んだ。草彅に、フジテレビで11年ぶりにドラマ主演が決まったことを伝えたら、「マジで！」と言って喜んでくれたらしいが、草彅が第1話のゲストに出ることを話をしたら「えぇ？ 知らないけど」と言っていてびっくりしたと振り返った。
また、番組のヒット祈願をかけて新年に頑張りたいことを書き初めで発表していく。「花開け」（志尊）、「仕事で有名になる」（千葉）、「免許」（向里）と、現実的な目標を書いた3人に対し、香取と増田は「笑顔」と同じ言葉を挙げた。劇中では敵対している2人だが、現実では同じことを考えて、共鳴していることが発覚した。
本番組には、昨年他界した、中山美穂さんが出演している。実際に同じシーンはなかったそうだが、中山さんへの思いを聞かれた香取は、一緒に撮影することがかなわず残念と話しつつ、「美穂さんのこのドラマにかける熱い思いを持って、キャストスタッフ含めみんなで最後まで頑張ります！」と、天国に向けて決意を新たにした。
最後に、香取が座長として「2025年始まりの時に、『日本一の最低男』というドラマをやることを本当に幸せに思っています。でも、もっと幸せになるには、（ドラマを）たくさんの人に見てもらうことだと思います。皆さんが生活している中で、ちょっと気になっているけどその先まで考える時間がなかったり、ちょっと触れづらいことも、このドラマの中にヒントというか、考えるきっかけが詰まってると思うので、多くの方に見てもらって、ずっと胸に残るドラマになったらいいなと思っております」とあいさつした後、会場のファンと共にフォトセッションをしてイベントは終了した。
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