“水族表現家”二木あい、玄界灘へ。 福岡の海でプラスチックごみ問題の実態に迫る2020/09/11
RKB毎日放送は9月12日に、特別番組「人類VSプラスチック 2 ~今、海で何が起きているのか~」(午後4:00)を放送する。プラスチックごみによる地球環境汚染を伝えるシリーズの第2弾。今回は、実際に自身が水中へ潜り、自然と共存して環境問題を訴える“水族表現家”の二木あい氏が登場し、世界遺産である沖ノ島を抱える福岡の玄界灘に潜行する。
二木氏は1980年6月30日生まれで、石川県出身。タンクを背負わないフリーダイビング、いわゆる素潜りのギネス記録保持者だ。現在、神奈川県葉山町を拠点に活動している。今回のダイビングでも海中の生き物と出合うが「私たちも地球に暮らしている一員。共に生きるものとして何ができるか考えたい」と語る。あふれるプラスチックごみで生き物が犠牲になり、陸でごみの回収に追われる漁師たち。専門家によると、近年頻発する豪雨などの異常気象も、海の異変が原因の一つと考えられている。身近な福岡の海で何が起きているのか、その実態に迫る。
4月18日に放送した前作の「人類VSプラスチック」では、プラスチックごみ問題に関連してドイツの取り組みやベトナムの実態などをリポート。お笑いタレント・土居祥平が3日間の脱プラ生活にも挑戦し、第61回科学技術映像祭「内閣総理大臣賞」を受賞している。
【高藤秋子プロデューサー コメント】
――科学技術映像祭の内閣総理大臣賞とは?
「優れた科学技術映像を選奨することで科学技術への関心を喚起するとともに、その普及と向上を図り、社会一般の科学技術教養の向上に資することを目的として開催されるものです。内閣総理大臣賞はグランプリにあたります。『今最もホットなプラスチックごみ問題を、あの手この手のユニークな演出で軽妙に見せた点が高く評価された。海外取材もツボを押さえており、この問題を多面的にとらえる機会を提供してくれる』と(評価されたと)聞いています。弊社では2009年度(第50回)に『黒い樹氷~自然からの警告~』でも同賞を受賞しています」
――前作と異なる部分は?
「前回は『そもそもプラスチック問題とは何か』が分かることを意識し、関心のない視聴者にも『自分のこと』として感じてもらえる構成や内容を目指しました。今回は『豊かな海を未来に残す』がテーマです。海で今起きていることを見つめると、自然とプラスチックごみの問題にたどりつきます。美しく感動的な映像も楽しんでいただけると思います」
――太陽光パネルに覆われた船が登場します。
「スイスのレースフォーウォーター財団が所有する船で、すべて再生可能エネルギーで動きます。世界各地の海を回り、プラスチックごみによる海洋汚染状況を調査しているほか、寄港地では小学性を船に招待し啓発活動も行っています。残念ながら今回は、新型コロナウイルスの影響で、日本の子どもたちを招待できませんでしたが、番組ではプラスチック問題への取り組みについて、世界から日本がどう映るのか尋ねています」
――現段階で第3回の構想は?
「環境5部作を目指しています。期待してください」
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