松坂桃李が日曜劇場初主演! 「御上先生」でエリート官僚から高校教師に2024/12/08
松坂桃李が、TBS系では2025年1月スタートの日曜劇場「御上先生」(日曜午後9:00、開始日未定)で主演を務めることが決定。本作のティザー映像が12月8日に放送の「海に眠るダイヤモンド」内で初公開された。
主演を務める松坂は、映画「孤狼の血」(2018年)や「新聞記者」(19年)で日本アカデミー賞を受賞するなど、数々の受賞歴を誇り、「離婚しようよ」(Netflix)や本作と同じく「日曜劇場」枠の「VIVANT」など、幅広い役柄を見事に演じ分けてきた。そんな松坂が、ついに日曜劇場で初の主演を果たす。
演じるのは、東大卒のエリート文科省官僚・御上孝。とある出来事を機に「日本の教育を変えてやろう」と文科省官僚になった御上だが、現実はほど遠いものだと気付く。「考える」力を身に付けるための教育改革も名ばかりで、日本の中枢は改革どころか、自分たちの保身ばかりを考えている。さらには子どもたちが未来を夢見る教育現場までも、大人の権力争いの道具に成り下がっていることに気付いていく。そんな中、新たに設けられた官僚派遣制度によって御上に私立高校への出向が命じられる。実質、エリート官僚にくだされた左遷人事…。しかし御上は、制度を作っている側にいても変えられない、ならば現場から声を上げ、制度の内部からぶっ壊せばいいと自ら教壇に立ち、令和の時代を生きる18歳の高校生を導きながら、権力に立ち向かっていく。
本作は、御上先生が、生徒たちとともに教育現場の現実に立ち向かい、大人社会の理不尽と対峙(たいじ)する姿を描いた大逆転の教育再生ストーリー。子どもが生きる「学校」、大人がもがく「省庁」という一見別次元にあるこの2つを中心に物語は展開。未来を夢見る子どもたちが汚い大人たちの権力によって犠牲になっている現実、そんな現実に一人の官僚教師と、令和の高校生たちが共に立ち向かう、教育のあるべき真の姿を描く。これまでとは一線を画した新たな学園ドラマとなっている。
完全オリジナルストーリーである今作の脚本を担当するのは、第28回読売演劇大賞優秀演出家賞を受賞するなど演劇界に主軸を置く詩森ろば氏。詩森氏は松坂が主演した映画「新聞記者」で、第43回日本アカデミー賞優秀脚本賞を受賞するなど近年映像作品にも挑戦し、今作で初めてゴールデン帯連続ドラマの脚本を担当。また、「アンチヒーロー」(24年)「VIVANT」(23年)、「マイファミリー」(22年)、「ドラゴン桜」(21年)など、近年話題となった「日曜劇場」作品を担当してきた飯田和孝氏がプロデューサーを務める。
松坂は、「今、時代の流れと共に学校や教育が抱える問題は大きく変化していると思います。『御上先生』は、学校で起きる問題が社会全体の問題につながっていることを強く打ち出しているドラマです。起きたことにちゃんと向き合い、切り取り、伝えていこうとする、そんな挑戦的な姿勢に僕は強くひかれました」と、本作のテーマに共感を寄せる。
自身が演じる御上孝については、「文科省のエリート官僚でありながら、左遷され私立高校の教師となる役柄で、教師として現場に立ちながら改革に挑む姿が描かれます。誰か一人が解決するのではなく、みんなで向き合い、考えるという点が、このキャラクターの魅力だと感じています」と、社会と教育現場の橋渡しとなる役柄の重要性を強調。
さらに、「脚本の詩森ろばさんとは『新聞記者』以来の再タッグで、あの作品で僕自身大きな刺激を受けました。詩森さんの書く脚本は非常に攻めていて、読んでいて引き込まれます。今回は連続ドラマという形で、さらなる挑戦を皆さんに届けられることを願っています」と、詩森氏との再共演への期待も語った。
飯田プロデューサーは、「詩森さんと企画を考え始めたのは2020年のコロナ禍でした。あるアーティストの動画に触発され、『最近の若者は』などと言われる中で、自分を精一杯表現し輝く若者たちを見て、そんな彼らがもっと輝けるドラマを作りたいと思いました」と制作の背景を振り返る。さらに、「この5年で目まぐるしく変化した社会において、若い世代の躍進は目覚ましい一方、大人たちはそれを受け入れず、見ようともしていないのではないか。保身や認めたくないという感情が背景にあるのでは、と感じました」と、現状への問題意識を示した。
また、「松坂さん演じる御上先生を通じて、既存の社会に一石を投じるような作品を届けたいという思いを込めました。このドラマが多くの人々にとって、社会や教育について考えるきっかけになればうれしいです」と、作品を通じたメッセージを明かした。
同局がこれまで手がけてきた「3年B組金八先生」や「ドラゴン桜」など、学園ドラマの伝統を受け継ぎつつ、教育現場と大人社会の問題に鋭く切り込む本作。松坂と詩森氏、飯田プロデューサーのタッグがどのような新たな化学反応を生むのか期待が高まる。
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