山寺宏一、やなせたかし氏への感謝を込めて「あんぱん」で北村匠海の恩師役に挑む2024/11/18 19:45
NHK総合ほかで、2025年度前期に放送される連続テレビ小説「あんぱん」(日時未定)に、山寺宏一が出演することが決定した。
今田美桜がヒロインを務める本作は、“朝ドラ”第112作で、中園ミホ氏がアンパンマンを生み出した漫画家・やなせたかしさんをモデルとした柳井嵩(北村匠海)と、嵩の妻・のぶ(今田)の激動の人生を描く。
山寺は、ヒロイン・のぶ(今田)の夫となる人物で、漫画家・やなせたかし氏をモデルとする嵩(北村)の恩師という役どころ。嵩が通う芸術学校で教鞭をとり、嵩にとって生き方、人生の考え方の基本を教えてくれる存在だ。
36年前「それいけ!アンパンマン」のばいきんまんのオーディションには落ちたものの、めいけんチーズ役としてレギュラーになった山寺。今作では、作者・やなせ氏の恩師をモデルとした教師・座間晴斗を演じる。「型にとらわれず本質を見抜き、学生達に真の自由を説く、当時としては稀有(けう)な先生だと思います。ドラマでは、ひょうひょうとしながらもユニークでおちゃめな面が加わっているような…。やなせ先生への感謝を込めて、この役に全力で取り組みたいと思います!」と力を込めて、役への思いを明かす。
そんな山寺にとって、連続テレビ小説への出演は本作で4作目を数える。「初出演は『半分、青い。』(2018年)でワンシーンのみの医師役でした。初朝ドラの緊張を悟られないように必死だったことを記憶しています。2度目は『なつぞら』(19年)で活弁士で声優の豊富遊声役。ドラマは常に不安と緊張でいっぱいなんですが、アテレコシーンだけは楽しく演じられたと思います。3度目は『おかえりモネ』(21年)で気仙沼市観光課課長役。宮城が舞台の朝ドラで宮城弁で芝居がしたいという夢がかないました」と、これまでの出演を振り返る。
特に、宮城県塩竈市出身の山寺にとって、「おかえりモネ」への出演は心に残っているそうで、「震災を扱った作品ですので、本当にたくさんのことを考えさせられ、一生心に刻まれる作品となりました。小道具だった『課長 遠藤克敏』の名刺はいつも財布に入ってます」と生涯忘れられない作品であると言う。
今作「あんぱん」の舞台・高知県の思い出を聞くと、「1996年『アンパンマンミュージアム』オープンの際に高知県香美市を訪れました」というエピソードが。「自然あふれるすてきなところで、やなせ先生の郷土愛を強く感じました。パーティで振る舞われた大量のカツオのたたきに『これが本場の味かぁ! いくらでも食べられる!』とカバおばりに興奮したのを覚えています」と楽しい思い出を披露。
そして、縁の深い「アンパンマン」の好きなキャラクターを聞くと、出てくる出てくる…。「でんでん一座の花形『だいこんやくしゃ』、愛情深く育てた野菜を涙ながらに提供する『おくらちゃん』、考えてるのと逆の事を言う『ようせいバック』、接着剤の銃でなんでもくっ付ける『ザーマス・ボンド』、マナーに厳しい『ヨーカンマダム』、悩んだってしょうがないと歌う『ショウガナイさん』」と、作品をよく知る山寺ならではのキャラクターがズラリ。
加えて「やなせ先生がお亡くなりになってから生まれたキャラクターなんですが『ベンチさん』も大好きです。誰かが『座りたい』『休みたい』と思った時に、そっと寄り添い座ってもらうために旅をしているベンチさん。まさに“やなせイズム”の結晶のようなキャラクターだと思います」とやなせワールドへのリスペクトを教えてくれた。
そう語る山寺が演じる座間先生こそ、青春時代の嵩にとって、“やなせイズム”の結晶といっていいだろう。どんな先生として嵩の前に現れるのか、楽しみが尽きない。
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