大森靖子、魚豊ら大絶賛! 「フィクショナル」「カウンセラー」の本予告&場面写真公開2024/11/12
テレビ東京で「行方不明展」(展示会)、「イシナガキクエを探しています」(Tverほか)を手掛けた大森時生が、酒井善三監督とタッグを組み、11月15日より劇場公開が決定した「フィクショナル」の本予告&場面写真が公開された。併せてリバイバル上映される「カウンセラー」の本予告も解禁された。
「フィクショナル」は、動画プラットフォームBUMPで配信開始するや、BL作品としては異例の緊張感あふれる不穏さで大きな話題となり、各界を代表する著名人からも絶賛されている。
うだつの上がらない映像制作業者・神保のもとに、ある日、大学時代の先輩・及川から連絡が来る。憧れの先輩との共同業務に、気分が湧き立つ神保だったが、その仕事は怪しいディープフェイク映像制作の下請けであった。やがて迫り来る自身の「仕事」の影響と責任…神保は、徐々にリアルとフェイクの境目に堕ちていくのだった…。
主人公・神保を演じるのは、映画「若武者」(2024年)で坂東龍汰、髙橋里恩とともにトリプル主演を務め話題になった清水尚弥。大学時代の先輩・及川を若手注目俳優の木村文が演じる。
シンガーソングライターの超歌手・大森靖子は「身に覚えのある寒気。真実はいつだって自分の内側にしかない。だから本当は、世界でどんなことが起こっても、傷つく必要も傷つける必要もない。いくつもの陰謀論とうそでがんじがらめにされて、いつの間にか心まで侵食されませんように。本当に”創る”ことができるのは、その心だけなのだから」とコメント。
ホラー作家・梨氏は「痺れました。遍くフィクションを横断する、ささやかで壮大なナラティブ。『虚構』について誰よりも思索を深めてきた制作陣だからこそ至った、一つの答えなのだと受け取りました。フィクションという怪物を描ききるためには、きっとこうしなければならなったのでしょう。あ然としました」と賛辞を述べている。
「チ。ー地球の運動についてー」「ようこそ!FACT(東京S区第二支部)へ」の漫画家・魚豊氏は「『信じる』と『疑う』の間にある『緩衝地帯』こそが、ポストトゥルースにおいて最重要領域だ。真実を堅持する為に必要なのは、言い放ったパブリックな表明ではなく、むしろ、言わなかったプライベートな印象を保留させ続けることなのかもしれない。たき火をただ、何となく見つめる。その慕情こそが、テクノロジーに翻弄(ほんろう)される彼らの、そして私たちの、現代への反逆の根拠となり得る。ザワメキたい方はぜひ…!!」と薦めている。
また、酒井監督の前作である「カウンセラー」は、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭にて、短編映画では初のSKIPシティアワードを受賞。全国の劇場で公開されるなど、短編自主映画としては異例の反響を呼んだカルト的話題作だ。黒沢清監督が注目の若手監督として酒井監督の名前を挙げ、「Chime」(2024年)が「カウンセラー」の影響を受けたと語ったことでも有名な作品だ。
ある心理相談室に勤める心理カウンセラーの倉田真美(鈴木睦海)は、妊娠6カ月で産休前最後の出勤日だった。予定していた最後の相談者を見送った真美の前に、予約のなかった吉高アケミ(西山真来)という女性がやって来る。やむなく相談内容だけでも聞くことにした真美に対し、アケミは「妖怪が見える」と語り始める。謎めいたアケミの口から語られる昏(くら)い物語は、聞いている真美の妄想を駆り立て、真美は次第に不安の渦に飲み込まれていく。
なお、酒井、大森両氏によるトークイベントも開催決定。上映チケット及びトークイベント付きチケットは、K2のオフィシャルサイトで予約できる。
【「フィクショナル」本予告映像】
【「カウンセラー」本予告映像】
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