西畑大吾&及川光博を迎えて「ドクターY~外科医・加地秀樹~」の新作完成!2024/10/31
12月6日に公開される劇場版をもって、シリーズ完結となることが発表された米倉涼子主演の大ヒット作「ドクターX~外科医・大門未知子~」。テレビ朝日系では、11月30日にスピンオフドラマとして人気を集めている「ドクターY~外科医・加地秀樹~」(午後9:00)が3年ぶりに放送されることとなった。
本作は、東帝大学病院外科リーダー・加地秀樹(勝村政信)が主人公のスピンオフドラマで、2016年に第1弾を放送。以後、毎年着実にシリーズを重ね、19年の第4弾からは地上波のプライム帯で放送される2時間スペシャルドラマへと進化。21年10月に放送した第6弾以来、待望の第7弾となる今回は、「ドクターY」初出演となる西畑大吾(なにわ男子)、及川光博を加えた布陣で加地を襲う“かつてない受難の日々”を描く。
“腹腔鏡の魔術師”とあがめられるほど腕はいいが、人としては何だか残念…いや、非常に人間らしい人気キャラの加地。群れを好み、金を愛し、腹腔鏡のスキルと要領の良さだけを武器に突き進むが、「ドクターY」では毎回、自由自在にジャンルの垣根を越えながら、バラエティーに富んだ悲喜こもごものドラマを紡いできた。第2弾では当直中に幽霊騒動に巻き込まれてビビりまくり、第3弾では教授選で見事に大敗。続く第4弾以降も、まさかの隠し子騒動や手術ミス(および失恋)で窮地に追い込まれるものの、不死鳥のごとく何度もはい上がっている。
しかし、そんな加地が今回、本気で崖っぷちに追い込まれる。というのも、自身が所属する東帝大学病院のお使いでシンガポールを訪れるも、うっかりギャンブルで一世一代の大ばくちに出てしまい、鮮やかなまでにボロ負けを喫してしまうのだ。さらにあろうことか、病院の資金もまるっと溶かしてしまい、借金地獄に突き落とされるハメに…。しかも、ある人物から多額の借金を肩代わりする条件として、「東村練を医者にしないでください」という真意不明の依頼を受ける。
東村練とは、西畑が『劇場版ドクターX』でも演じている研修医で、「ドクターY」での彼はスチューデントドクターの時代。東帝大学病院で臨床実習を行っている半人前の医学生なのだが、とんでもないモンスターで…!? というのも、成績はトップだが、態度は史上最悪。演じる西畑も「自信過剰かつ自分中心のイマドキっ子で、一言で表すと“ヤバい子”。正直、僕自身は彼のことが嫌いでした」と身震いする。そんな傍若無人な医学生に、依頼を遂行すべく指導医として近づく加地だが、ボロクソにされてしまう。
さらにもう一人、物語のカギを握る人物が、及川が演じる練の父・楠田永吾。その事実を知った瞬間、加地の脳裏に封印していた18年前の記憶がよみがえる。どういうわけか名字の違う父と子。及川が「ズッシリと哀愁を背負った人生」と評する楠田のバックグラウンドに隠された練の悲しき過去とは? そして、彼らと交わることで初めて明かされる加地の知られざる過去とは一体…!?
「ドクターX」シリーズが完結する今年、自身が主演を務めるスピンオフの新作が完成したことを勝村は、「『ドクターX』が誕生してから10年以上がたち、僕も昨年、還暦を迎えました。還暦を迎えた後も『ドクターY』をやらせていただけるなんて感慨深いですし、夢のようで、とても興奮しました」と感慨深げ。また、米倉を筆頭に、内田有紀、鈴木浩介、岸部一徳、遠藤憲一、先日この世を去った名優・西田敏行ら、おなじみのキャラクターが大集結していることに触れ「実家に帰って来たような安定のホーム感がありました。『ドクターX』のおなじみのメンバーとはしょっちゅうグループLINEでやりとりをしたり、ちょこちょこ一緒に食事をしたりして、みんなで集まっています。撮影中も本番直前までずーっと話をしているんです(笑)。こんな座組はなかなかありません」とかけがえのない信頼関係が築かれていることを明かす。
だからこそ、加地という役も世間に浸透していると感じることが多々あるそうで、「レギュラーキャスト全員の体の中に各キャラクターが定着しちゃっています。この間も別のドラマで青森にお邪魔したら、出会った人たち全員が『加地先生!』って呼んでくれたんですよ。本名よりも役名の方が理解されています(笑)。視聴者の方にキャラクターが定着して、役名で呼んでいただけるのは役者冥利(みょうり)に尽きます。本当にありがたいです」と感謝の言葉をつづる。
また、今回、「ドクターY」に初参加する西畑と及川についても言及。西畑については、「西畑くんとは2021年にドラマ『ジモトに帰れないワケあり男子の14の事情』(テレビ朝日系)で二人芝居をさせていただきましたが、器用で芝居が上手だし、人当たりもいいし、好青年だし…もう言うことがない人です。実は今回、西畑くんが演じる東村練は『劇場版ドクターX FINAL』と『ドクターY』で、描かれるキャラクターがまったく違うんです。本人は大変だったと思いますが、微妙に違うスタッフともすぐになじんで楽しそうにしていました。経験も十分だし、度胸もあるし、これから俳優としてどんどん伸びていくんだろうなと思っています」と太鼓判。
及川に対しても同じく「ミッチーも、もう何も言うことがないです(笑)」と断言。「本人は『おじさまだ!』と言っていましたが、本当に美しくて華のある王子様で、ミッチーにできないことはないですから。ミッチーが撮影現場に来ると、知らない間にみんながミッチーの世界に入り込んで、幸せな気分になるんですよ。今回はそんなミッチーが少し影のある役を演じているのですが、現在の活躍からも分かるように芝居がめちゃくちゃうまくて魅力的です! ビジュアルの点でも“今までに見たことのないミッチー”が見られると思います」と及川の活躍に期待を持たせる。
本作への意気込みを聞くと「今回は脚本を読んだキャストの皆さんが口をそろえて『感動した』とおっしゃっていました。僕も監督と2人で『ドクターY』で人を感動させていいのかな? と心配したほどです(笑)。コメディー色が圧倒的に強かった過去作とはまたテイストの違う素晴らしいお話で、正直驚いています! 皆さんにもぜひ、今までにない『ドクターY』を楽しんでいただけたらなと思います」との回答。7作目にして新たな見どころを備えた作品であることを伝えた。
さらに、勝村が絶賛する西畑と及川からもコメントが到着した。
「またいつかご一緒したいと思っていた」と、勝村との再共演を望んでいた西畑は「初日に『久しぶり!』と力強くハグされてうれしかったです! 現場でもことあるごとに勝村さんがいじってくださって、すごく心地よかったですし、心から頼りにさせていただいています。ちなみに、僕と勝村さんは童顔仲間でもあるんです。勝村さんから撮影合間に『たぶんわれわれは(見た目が)いくつになっても“坊や”だね』と言われ、確かに…と思い、『お互いに頑張ろうね』と励まし合いました」と今回の再会を喜ぶ。
また、勝村の現場での様子を「現場を盛り上げるため、スタッフさんを愛情たっぷりにいじったり、めっちゃツッコミを入れたりされているので『関西人としては負けてられへんな』と思い、僕もちょくちょくツッコミを入れるようにしていました!」と楽しそうに振り返る。そんな和気あいあいとした現場で演じた役・練は「彼のことは嫌いだった」と言う西畑だが、「でも実は、彼にも人間らしい部分があって…。イヤな奴だけど、年相応のかわいらしさも作っていければなと思い、監督と相談しながらお芝居を構築していきました。演じていてすごく面白い役でした」とも。そんな練はドクターの卵。医療ドラマ初挑戦の西畑は、「専門用語もほぼ漢字なので、中国語を読んでいる感覚になるくらい覚えるのが大変ですし、医療技術の手順や手さばきもすごく難しい! 改めて『本当にお医者さんってすごいな!』と感じました」という発見もあったようだ。
また、親子役で共演した及川とは今回が初対面。「お会いした瞬間に『お、キミが西畑くんか!』と声を掛けてくださったんです。その瞬間に『この人、絶対に優しい!』と確信しました。2人のシーンでも思わずキュンとしました(笑)。『僕のお父さんがミッチーだよ』って、まず親に自慢しようと思います」と楽しい共演だったことを笑顔で語る。そして、そんなメンバーと一緒に作り上げた本作を「ドタバタ劇の中に考えさせられる場面もあり、“笑えてホロッと泣けるドラマ”になっていると思います。加地先生と練くんがどうやって交流を深め、どう物語を広げていくか楽しみにしていただきたいです」とアピールした。
及川は、本作に出演が決まった時に「いよいよ来たか!」と思ったと言う。「『ドクターX』および『ドクターY』は大人気のロングセラー作品。出来上がった座組みの中にススッと入っていくことができるのか…。少々の不安はありましたが、高校時代から憧れていた勝村先輩と映画『七つの会議』(19年)以来の共演、しかも初めてガッツリとお芝居でご一緒できるせっかくのチャンスですし、ぜひ参加したいと思いました」と待ってましたの心境だったと話す。
少々の不安があったという現場については、「想像した通り、出来上がっていました! 久しぶりの『ドクターY』で、みんなが再会を喜んで盛り上がっているなか、僕は“常連客の集まるスナックに訪れた一見さん”のような感じでしたね(笑)」と笑い、「でもそこで、プライベートで何度か一緒に飲ませていただいたこともある勝村先輩がまろやかに受け止めてくださって…。勝村さんは優しいし気配り上手。僕がポツンとしているとジョーク交じりにからかってきて、一人ぼっちにさせないんです。そんな勝村さんとお話しながら現場のムードをつかんでいきました」と、座長に助けられたエピソードを披露。
思い出深いエピソードを挙げてもらうと、「ドクターX」名物・麻雀(マージャン)シーンとのこと。「光栄至極に存じました。まさか米倉さんと初共演にして麻雀を打つことになるとは…! あの豪華レギュラーメンバーと麻雀を打てただけでも、このシリーズに参加した感がすごくて楽しかったです」と振り返る。ちなみに、この麻雀シーンでは、未知子と晶、楠田の意外過ぎる過去の接点が明かされる。
さらに、別の見どころを、「楠田と僕自身には本当に共通点がない」ことも挙げられるようだ。「扮装(ふんそう)も通常営業のミッチーとはまったく異なり、もはやコスプレ(笑)。着慣れないファッション、普段は絶対履かないスニーカー、日焼けメークをまとった自分を鏡で見るたび『うわっ!』と驚いていました」という秘話を交えて教えてくれた。なぜならば、楠田はある悲しい出来事がきっかけでエリート街道からドロップアウトしてしまった人物。「印象としては“哀愁漂う男”。ズッシリと哀愁を背負った人生だなという印象ですね。ですから、演じる上でも哀愁を意識しています」と彼を演じるうえで考えていたと及川は言う。
息子役を演じた、初対面の西畑については「魅力的な人! 目がすごく印象的な子だなと思いました。撮影初日はあいさつをしてすぐに撮影に入ったので、それほど多くは会話できなかったのですが、『進撃の巨人』について語り合いました」と共通の話題もあって楽しい共演だったようだ。
そして「台本を読んで『これは痛快エンターテインメントになるな』と確信しました。撮影をしていても、すごく楽しかったです。何はなくとも、勝村さんの泣けて笑える柔軟なお芝居がとても魅力的ですし、ラストシーンはきっと圧巻でしょうね! ぜひ注目していただきたいです。あとは…日焼けのミッチーですね(笑)。もしかしたら、こんな僕を見ることができるのはラストチャンスかもしれないと思っています」と本作の見どころを話してコメントを締めくくった。
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