髙石あかりが25年後期朝ドラ「ばけばけ」ヒロインに! 「夢がかなった」会見で感涙2024/10/29
NHK総合ほかで、2025年度後期に放送される連続テレビ小説「ばけばけ」(日時未定)のヒロイン発表会が行われ、ヒロイン・松野トキを髙石あかりが演じることが発表。脚本を担当するふじきみつ彦氏、制作統括の橋爪國臣氏と共に登壇した。
「ばけばけ」は、松江の没落士族の娘・小泉セツをモデルに、外国人の夫、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)との物語。「怪談」を愛し、急速に西洋化が進む明治の日本で埋もれてきた名もなき人々の心の物語に光を当て、代弁者として語り継いだ小泉夫婦の物語が展開。実在の人物をモデルにしているが、大胆に再構成し、登場人物名や団体名などは一部改称してフィクションとして描いていく。
脚本を務めるふじき氏は、第30回橋田賞受賞を受賞した「阿佐ヶ谷姉妹ののほほん2人暮らし」(同局)や「きょうの猫村さん」(テレビ東京)、「撮休シリーズ」(WOWOW)などを手掛け、「日常のささいな出来事を独特の笑いをまじえて描く会話劇が得意」と評されている脚本家だ。
2002年12月19日生まれ、宮崎県出身の髙石は、19年から俳優活動を本格化し、21年の映画「ベイビーわるきゅーれ」の主演を務め注目を集めた。23年には「第15回TAMA映画賞」で「最優秀新進女優賞」を受賞。主な出演作として、「ベイビーわるきゅーれ」シリーズのほか、映画「わたしの幸せな結婚」、ドラマ「墜落JKと廃人教師」などがあり、NHKの作品では、夜ドラ「わたしの一番最悪なともだち」に出演している。
幼少期から朝ドラのヒロインになるのが夢だったと話す髙石は、会見の冒頭から涙を浮かべ、「大阪での撮影も含め、この作品に携わる方々と一緒にお仕事ができることがとてもうれしいです」と語り、会場の温かな雰囲気に胸がいっぱいになったと感謝。そして、「ヒロインとして視聴者の皆さんに寄り添える存在になれるよう、精一杯頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします」と意気込んだ。
また、「普段は涙を見せない方ですが、今回は自然に涙がこぼれてしまいました」と話し、明治時代が舞台の作品に合わせて着用した着物に込めた思いを解説。「着物にはハナミズキと忘れな草が描かれています。忘れな草には『私を忘れないで』という花言葉があり、何者でもない私自身が皆さんに覚えていただける存在になれたらという願いを込めました。また、ハナミズキの花言葉には『感謝と返礼』の意味があり、これまで支えてくださった皆さんへの感謝の気持ちを少しでもお返しできたらと思って選びました」と伝えた。
2892人が参加した本作のヒロインオーディション。3度目の挑戦で見事ヒロインの座を射止めた髙石は、「『舞いあがれ!』や『あんぱん』のオーディションを経ての挑戦でしたが、まさか自分がヒロインに選ばれるとは思いもよらず、驚きとうれしさでいっぱいです」と喜びを伝え、「今回、こうしてご縁があって本当にうれしいです。発表までは誰にも言えなかったので、家族には会見直前に(会見の)URLを送って知らせました」と笑顔で明かした。
「ばけばけ」で髙石が演じるトキは、日常の中にある小さな幸せを大切にし、人に対して温かな接し方が魅力の女性。髙石は「小泉八雲さんの書かれた『雪女』や『おしどり』といった、ただ怖いだけでなく人間の絆を描いた物語が好き。セツさんが持つ、ハーンに対する愛情や思いやりを、繊細に丁寧に演じていきたいです」と、キャラクターの内面に深く寄り添うことを誓った。
そんな髙石にとって朝ドラヒロインは、子どもの頃からの憧れの存在。大好きな小学校の先生に「あなたの朝ドラヒロインになった姿を見てみたい」と言われたことで夢が芽生えたと明かし、「その言葉が今でも私の中に生きています。こうして夢がかなって本当に感謝しかありません」としみじみ。また、朝ドラのヒロインが持つ「前向きな明るさや、困難に立ち向かう強さ」に魅力を感じてきたといい、「自分もそんな姿を見せることで、視聴者の皆さんが一日の始まりに元気を感じられるような作品にしたい」と決意を述べた。
長期間にわたる朝ドラの撮影に向けた体力面にも自信を見せる髙石。「これまでの作品も楽しく終えることができました。『ばけばけ』でも最後まで『楽しかった』と感じられるように精いっぱい頑張りたいです」と前向きな姿勢を示す。体力が落ちた時には「たこ焼きやお好み焼きなどジャンクフードが食べたくなる」と言い、「オーディションでは大阪の皆さんの明るいエネルギーに救われました」と笑顔。また、宮崎出身の彼女にとって、本作の舞台の一つである熊本はなじみある場所で、「熊本城で甲冑(かっちゅう)を着たこともあります」と振り返り、「(物語の中心となる)島根は初めてなので、おいしいものが楽しみです」と新しい環境への期待も膨らませた。
脚本のふじき氏は、「髙石さんはオーディションでハーンと話すシーンを演じたのですが、まるでその時代をのぞき見るような錯覚を覚えるほど、自然にその場に溶け込んでいました」と、その演技にひかれた理由を語る。「僕には小泉セツさんの具体的なイメージがあったわけではなく、髙石さんが演じるトキを見てみたいと思って彼女を選んだので、この役をどう成長させてくれるのか、どう化けるのか、とても楽しみです」と期待を込めた。また、「朝ドラは俳優にとっても代表作になる作品。髙石さんに『ばけばけ』で良かったと感じてもらえるような物語にしたい」と、本作への熱い意欲を表明した。
最後に髙石は、「私はまだ何者でもない人間ですが、『ばけばけ』という作品と、松野トキという一人の女性を通して、多くの学びや出会いを得て、“化けていく”姿を皆さんに届けることができたら」と、物語と共に自分自身も成長していきたいと力を込めた。
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