「光る君へ」一条天皇の人生を演じ切った塩野瑛久「感謝の気持ちでいっぱい」2024/10/20

NHK総合ほかで放送中の吉高由里子主演の大河ドラマ「光る君へ」(日曜午後8:00ほか)の10月20日放送で、塩野瑛久が演じた一条天皇が32年の生涯を閉じた。
「光る君へ」は、貴族文化が花開いた平安時代を舞台に、世界最古の女性文学と言われる「源氏物語」を生み出した紫式部の人生を描くもの。脚本は、同局の大河ドラマ「功名が辻」や連続テレビ小説「ふたりっ子」、「セカンドバージン」など、数多くのヒット作を放ってきた大石静氏が手掛けている。
一条天皇は、道長(柄本佑)のおいで、幼くして即位した66代天皇。入内した道隆(井浦新)の長女・定子(高畑充希)を寵愛するが、のちに道長の長女・彰子(見上愛)も入内し、世継ぎをめぐる政争に巻き込まれる。

10月20日放送の第40回「君を置きて」では、一条天皇(塩野)が体調を崩し、次期皇位を巡る公卿たちの動きが加速。その後、居貞親王(木村達成)に譲位をすることを決めた一条天皇の唯一の望みは、定子の忘れ形見・敦康親王(片岡千之助)を東宮にすることだったが、それも許されず、失意の中、この世を去った。

一条天皇を演じきった塩野は「定子の前で笛を奏で、共に雪を眺めて笑い合っていた華やかな日々は思ったよりもあっという間に過ぎてしまい、それからは眉間に皺を寄せ苦悩する時間の方が長かったように思います。帝という立場にあるにも関わらず、政をはじめ思い通りにならないことばかりで最後は悔しささえ覚えました」と振り返り、続けて「そんな一条を心から慕ってくれた彰子、そして一条の愛を一身に受け止めてくれた定子には感謝の気持ちでいっぱいです。定子や彰子、そして母上とのつながりの中で徐々に成長していくさまを感じていただけたなら、それは一緒にお芝居を組み立ててくれたキャスト、スタッフ皆さんのおかげだと思っています。本当にありがとうございました」と感謝を述べる。

また、印象的なエピソードを挙げ、「自分の笛の音を劇中で使っていただけた時、芸能考証・指導の友吉鶴心さん、雅楽指導の稲葉明徳さんがとても喜んでくださった時はすごくうれしかったです。とても丁寧に優しく教えてくださったおかげだと思っています。そして彰子に会いに藤壺に渡る一条天皇のシーンで雪の演出を加えてくださった中泉(慧)監督のおかげで定子に対する思いに、より解像度が上がり印象的なシーンになったことも思い出深いです」と撮影現場を回顧。

「光る君へ」の出演については「同じ役を長い期間かけて演じられる作品というのはそう多いものではありません。その中でも天皇という立場に身を置く人物の半生を生きられたことは、僕の俳優人生においても深く心に刻まれたものとなりました。『続けてきてよかった』と、今まで積み上げてきたものを肯定してあげられる機会になりました」と手応えを感じた様子。

最後に視聴者へ「この『光る君へ』で一条天皇という役を演じられたこと、とても幸せに思います。皆さまからのたくさんの愛も受け取っています。この作品を通して塩野瑛久を知ってくれた方も多く、感想や反響などをいただくたびにとても心強い活力となり、無事に役を全うできました。どうかこの作品が、一条天皇にとっての『枕草子』や『源氏物語』のような、皆さまにとって心に深く刻まれる物語でありますように」とメッセージを寄せた。

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