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「ウイングマン」藤岡真威人、加藤小夏、宮野真守が自身の“ヒーロー”を熱弁2024/10/21

「ウイングマン」藤岡真威人、加藤小夏、宮野真守が自身の“ヒーロー”を熱弁

 藤岡真威人が主演を務めるドラマチューズ!「ウイングマン」(火曜深夜0:30)が、テレ東ほかで10月22日からスタート。それに先駆けて記者会見が開催され、主演の藤岡、加藤小夏宮野真守、原作者の桂正和氏、坂本浩一監督が登壇した。

 原作は、「電影少女」や「I”s」で知られる漫画家・桂氏の連載デビュー作で、1983年から85年まで「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載された代表作。80年代の特撮ヒーローの影響を大きく受けた作風が男女問わず人気を集め、アニメ、ゲームなどさまざまなジャンルで魅了し続けてきた。今作では、主人公で「ウイングマン」へ変身する高校生・広野健太役を藤岡が、健太の前に突然現れる異次元世界・ポドリムスから三次元(地球)世界へやってきた謎の少女・アオイ役を加藤が、健太の通う高校に赴任してくるイケメン新任教師・北倉役を宮野が演じる。

「ウイングマン」藤岡真威人、加藤小夏、宮野真守が自身の“ヒーロー”を熱弁

 会見で藤岡は「原作を読ませていただいた時に、コミカルで面白い! と思いつつ、実写としてどこまでやればいいのだろうと不安もありました。特に、桂先生ならではの色っぽいシーンは、これどうするんだろう…って(笑)。最初は困惑したのですが、健太を演じる上で一番大切にしなくちゃいけないのは、ヒーローに対する憧れや好きすぎるが故に周りから変に見られてしまうところかなと。演じる上で、その部分はどんな時でもブレずに持っておこうっていうのが強くあって」と役作りについて告白。

 続けて、「“ヒーロー好き”のレベルが周りより頭一つ抜けていないと健太が立たないなと思い、僕自身、今まで触れていなかった戦隊シリーズも東映さんのYouTubeチャンネルなどでいろいろチェックしました。健太を演じる上でさりげなくぶっ込めるように、所作やポーズ、技などをストックしておこうと。他愛ないシーンの中でも、“こいつヒーロー好きなんだな”と分かるような要素を入れたかったんです。分かる方にはきっと届くであろうと思ってやっているので、そういう部分にも注目していただけたら」と、裏話を明かした。

「ウイングマン」藤岡真威人、加藤小夏、宮野真守が自身の“ヒーロー”を熱弁

 一方、加藤は「私も、アオイを演じるに当たってもちろん原作を読んだのですが、撮影に入る前に桂先生が『(原作を)全部忘れてやってくれ』とおっしゃって…。原作を重要視するよりも、アオイが三次元に来た意味やドリムノートへの思いを大切に演じてほしい、と語ってくださり、その言葉を思い浮かべながら演じました。あと、なにより真威人くんが健太でしかなくて、真っすぐなヒーローばかなんです。おかげで楽しくやらせていただきました」と、達成感に満ちた表情を浮かべた。

 そして、宮野は自身演じる北倉を「ひと言で言うなら謎」とまとめつつ、「物語における重要な人物なのですが、どういうふうに何を信じて演じたらいいのか悩み、試行錯誤していた時に、桂先生が現場に来てくださったんです。今回、ドラマにも桂先生が携わっていて加筆などをしてくださっているのですが、その時にお話できたことで信じるものが一つできて、僕の中ではそれがすごく大きかったです」と桂氏に感謝を伝える。

 次いで、「お芝居における“謎ムーブ”を坂本監督が面白がってくださり、そこにもこだわっていて…不思議な人になっています(笑)」と語ると、藤岡から「それが大好き!」との言葉が。「取材で“印象に残っているシーンは?”と聞かれた際に、何度か宮野さん(北倉)のシーンを挙げました(笑)」と明かすも、司会から「具体的にどのシーン?」と聞かれると、「謎が多いためあまり言えないとのことで…」と言葉を濁すと、桂氏から藤岡と宮野に対し、「そんなに謎なやつだったっけ!?(笑)」とツッコミが入り、会場の笑いを誘った。

「ウイングマン」藤岡真威人、加藤小夏、宮野真守が自身の“ヒーロー”を熱弁

 なお、桂氏は今作の実写化を聞いた時の心境について、「うれしかったのですが、一瞬どうしようかなと思いました。大切な作品すぎて、もう少しタイミングを待った方がいいかな…と考えたりもしたのですが、そろそろ僕も寿命が尽きそうなので(笑)、やっておいた方がいいかなと。これまで何度かお話はいただいていたのですが、ずっとスルーしていて、今がちょうどタイミングだったのかなと思います」と振り返る。

 完成した映像を見ての感想を問われると、桂氏は「この作品を書いていた当時の僕が見たらたぶん号泣していました。僕と健太ってすごく似ているところがあって、当時の編集にも『健太はお前だよ』とよく言われていたんです。そんな当時の僕のノリがまさに再現されていて、この上ない喜び」と感慨を。さらに「僕、こういうお話をいただくたびにワクワクしちゃうんですよ。新しいもの作れるなっていう。なので、ただ完成を待っているのではなく参加したくなっちゃうんですよね。媒体によって表現方法が違いますし、どうしたらいい具合にできるか考えるのがすごく楽しくて。現場の皆さんには迷惑をかけたと思うのですが、今回もめちゃめちゃ口を出しました(笑)」と満足げに語った。

 さらに会見中には、記者から「皆さんにとってのヒーローは?」という質問が。これに対し、藤岡は「やはり父(藤岡弘、)の存在は確固たるものだなと。ヒーローと聞くと、父の姿がくっきり浮かび上がるくらい。僕にとっても、世界中の人たちにとってもヒーローだと思います」と述べ、加藤は「安室奈美恵さんです。ずっとダンスを習っていて、当時はいつも安室さんの髪型や衣装をまねしていました。今でも元気がない時は安室さんの曲を聴いたり、DVDを見ています」と、それぞれ愛あふれる回答を。

「ウイングマン」藤岡真威人、加藤小夏、宮野真守が自身の“ヒーロー”を熱弁

 一方の宮野は「ちょっとここでは言いづらいのですが…(笑)、『ウルトラマンゼロ』(宮野がCVを担当)はとても大きな存在です」と。「日本に大きな危機があった時というのは、エンタメは二の次で、まさに不要不急に入ってしまう。僕も当時何ができるのか分からず、無力さを感じていたのですが、ゼロとしては『大丈夫だ』と、子どもたちにメッセージを届けられたんです。『ゼロとして声を入れてください』と言われた時に、ヒーローってこういうことなんだなと。みんながつらい時に声を掛けてあげられるのがヒーローなんだ、やっぱりヒーローはこの世に必要不可欠なんだっていうのを身をもって体感させていただきました。なので、自分がヒーローとして何を伝えていけるのかっていうのを、これからもゼロと一緒に考えていけたら」と前を見据えた。

 最後は、藤岡が「この作品を僕の俳優人生の中における代表作にしたいと思い、本気でぶつかり、毎日その思いを胸にへこたれず突っ走ってきました。桂先生をはじめ、坂本監督、共演者、スタッフの皆さんと一丸となって取り組んだので、皆さんにお届けできるのがすごく楽しみです。原作を読んだことがない方も、そして原作ファンの方にも、絶対に響く何かがあると信じているので、ぜひ放送を見てくださるとうれしいです」と呼び掛け、会見を締めくくった。

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