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蓮佛美沙子&永作博美が夜ドラ「バニラな毎日」で甘い癒やしを届ける2024/10/17

蓮佛美沙子&永作博美が夜ドラ「バニラな毎日」で甘い癒やしを届ける

 NHK総合は、2025年1月に放送する夜ドラ「バニラな毎日」(月〜木曜午後10:45=NHK大阪放送局)の制作が始まったことを発表した。

 本作は、賀十つばさ氏の「バニラな毎日」「バニラなバカンス」を原作に、倉光泰子氏が脚本を担当。パティシエとしての修業を積み、大阪で夢だったこだわりの洋菓子店を開いた白井葵だが、経営がうまくいかず、店を閉じることになってしまう。そこにクセの強い料理研究家、佐渡谷真奈美が現れ、閉店した白井の店の厨房(ちゅうぼう)で、“たった一人のためのお菓子教室”を開くという。白井が渋々協力するなか、不思議なお菓子教室にやって来る生徒は、それぞれに心に痛みを抱えた人たちだった。お菓子を作り、味わう時間が、孤独な心を優しく包み込んでいく。

 パティシエとして洋菓子作り一筋に生きてきた白井葵は、本格フランス菓子への強いこだわりと、他人に頼らず自分に厳しい性格から、近寄りがたい印象を与えてしまうところがある。佐渡谷に巻き込まれて始まったお菓子教室で、心に痛みを抱えた人たちと出会い、自分自身を見つめ直していく葵を演じるのは蓮佛美沙子

 蓮佛は「友達でも知り合いでもない人と、一緒にお菓子を作る。そこから生まれるセラピーのような、はたまた“独り”を感じるような不思議で心地よい時間は、心の奥底にしまった宝箱をそっと開けるように、いとおしい感覚をたくさん届けてくれます。否が応でも頑張り続けなくてはならない、立ち止まることが許されにくい現代で、ほんの少しでも、甘いバニラの香りと共に“誰でもない自分”になれたら。そこから得られるパワーって、実はすごいんじゃないかな、と思う日々です。永作さんと共に、誠心誠意向き合っていけたらと思います」と本作が持つ“癒やし”に向き合っていく決意を語る。

蓮佛美沙子&永作博美が夜ドラ「バニラな毎日」で甘い癒やしを届ける

 閉店した葵の店でお菓子教室を開く佐渡谷真奈美役に永作博美。佐渡谷は図々しくて陽気な性格の料理研究家。おおざっぱで強引な面と、他人の心の痛みに寄り添える繊細な面の両方がある。とある事情から、白井を巻き込んで、たった一人のためのお菓子教室を始める。

 永作は「自然に泣いたり笑ったりする日常…自然に涙がじわっとしたり、不意打ちにフッと笑ってしまってなんだか恥ずかしいような、心が軽くなるようなそんな時間が流れるように、このドラマを届けられたらなぁと思っています。最初のあいさつであまり甘いものは好きではありませんが…などと無礼な言葉を発していた私ですが、撮影が始まり、次から次へと出てくる穏やかな香りや美しいお菓子たちに、舌はもちろん、全体的にいい感じにとろけてきています(笑)。皆さんの固くなってしまったモヤモヤも溶け出すのは必至だと思います。ぜいたくな時間をどうぞ楽しみにしていてください」と、“甘いもの”がもたらす魔法を約束する。

 そんな2人が紡ぐドラマへの期待を、原作者の賀十氏は「洋菓子店が舞台の『バニラな毎日』は、孤独な環境にあっても頑張っている人たちを描きたい、という思いで書いた小説です。書き始めたら孤独な人がどんどん集まってきて、にぎやかな話になってしまいました。このたび、ドラマ化されることになり、さらに大騒ぎになりそうです!」と語る。「洋菓子の歴史が古い関西で映像化されることも楽しみです。小説とはまた味わいが少し違う『バニラな毎日』、どちらもおいしいので食べ比べてみてください!」とさらなる期待を込めた。

 脚本を手掛ける倉光氏は、「悲しい時、つらい時、甘いお菓子を食べると痛みが和らぐ。そんな体験したことありませんか? 私は何度もあります。実感があるからこそ原作に共感しました。この作品は、傷を負った繊細で優しい人たちが、お菓子作りを通して、癒やされてちょっと前向きになる、そんなお話です。五感を研ぎ澄ましてドラマを見てください。画面からお菓子の力を感じるはずです。猛烈にお菓子を食べたくなるかも。夜中のお菓子は気をつけてください」と原作が持つ癒やしの力に共感しながら台本を執筆したことを明かす。

 また、劇中音楽を2006年結成で京都を拠点に活動するインストゥルメンタルバンド・jizue(ジズー)が担当することも発表された。メンバーの片木希依は、「制作チームの皆さんの作品への愛情と熱意に感銘を受けました。主人公と同年代の女性として、悩みや葛藤に共感できる部分がたくさんありましたし、現代を生きるすべての人にそっと寄り添い、優しく肯定してくれるような作品だと思います。バニラの香りやお菓子のおいしさが、目に見えないけれど心をほぐしてくれるように、jizueらしい音楽で作品に彩りを添えられたらうれしいです」と、音楽で物語を彩ることを約束。

 そんな強力なキャスト、制作陣とともに始める撮影について、制作統括の熊野律時氏からも「真面目に一生懸命生きている。それなのに、うまくいかないことやしんどい思いをする日ってありますよね。疲れて固くなった心をときほぐしてくれるおいしいお菓子はいかがでしょうか? 美しい形、甘い香りとさまざまな味、繊細な食感で至福の瞬間を感じさせてくれるお菓子。疲れた心を癒やすスイーツ・ヒューマンドラマを大阪からお届けします!」と力強いコメントが届いた。

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