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「誰かがこの町で」江口洋介×蒔田彩珠「忍びの家」以来2度目の共演2024/10/17

「誰かがこの町で」江口洋介×蒔田彩珠「忍びの家」以来2度目の共演

 WOWOWでは12月8日から、主演・江口洋介×共演・蒔田彩珠で送る「連続ドラマW 誰かがこの町で」(日曜午後10:00、第1話無料放送)を放送・配信する。江口と蒔田がタッグを組むのは、Netflix「忍びの家 House of Ninjas」(2024年)で、忍び(忍者)の親子として共演後、2度目となる。

 「誰かがこの町で」は、20年に江戸川乱歩賞を受賞した佐野広実氏の受賞後第一作目である同名小説が原作。とある新興住宅地を舞台に、住民たちの間に渦巻く“同調圧力”が引き起こす恐怖を、生々しく、鮮烈に描いた社会派ミステリーだ。佐野氏の小説が連続ドラマ化されるのは、本作が初。脚本は、「連続ドラマW 華麗なる一族」(21年)や「連続ドラマW 沈まぬ太陽」(16年)の前川洋一氏が手掛け、監督を務めるのは、「シティハンター」(24年Netflix)や「ストロベリーナイト」(13年、フジテレビ系)などで知られる佐藤祐市氏。

 江口が演じるのは、法律事務所の調査員の主人公・真崎雄一。以前は政治家秘書として働いていたが、裏金作りに加担させられ苦悩していた最中に娘を自殺で亡くしたことで、大きな心の傷と後悔を抱えている役どころだ。過去を乗り越えられず、未来に希望を見いだせずに生きる真崎が、懸命に家族を探す真っすぐな少女と出会い、彼女のために真実を追う中で、どのように変化していくのかに注目だ。

 そして、真崎のバディとして“ある町”に隠された恐ろしい真実に迫っていく少女・望月麻希を蒔田が演じる。赤ん坊の頃に両親と離れ児童養護施設で育った麻希は、ある一枚のメモを頼りに、真崎が勤める法律事務所を訪れ「家族を探してほしい」と依頼を持ち掛ける。そして真崎とともに、かつて家族と暮らしていたある町を訪れるが、その町で過去に起こった男子児童誘拐殺人事件を知る…。

 「安全で安心な町」をモットーに、仲間意識も防犯意識も高い住民が集う平和な新興住宅地で、かつて起こった残忍な誘拐殺人事件。果たしてそれは、麻希の家族の失踪とどのような関わりがあるのか。幸せだったはずの家族は、なぜ麻希一人を残して姿を消したのか。人間という魔物が生み出す衝撃の結末は必見だ。

 WOWOW連続ドラマへの出演は、20年の「連続ドラマW コールドケース3~真実の扉~」以来となる江口は、「力のある台本と、佐藤監督や青木(泰憲)プロデューサーの熱意から出演を決めました。この作品は、集団と忖度(そんたく)の恐怖を描いた社会派ミステリーです。社会が抱えている問題が殺人につながってしまう人間の脆(もろ)さを感じてもらえたら面白いかなと思います」と、コメント。

 演じる真崎については、「娘を亡くしたというつらい経験をしている中でも、必死に生きようと努力している人なので、自分の個性やこだわりは消して演じました」と話し、「小説としてもしっかりと描かれた作品なので、長ゼリフに苦労しましたが、視聴者の方を飽きさせない芝居を心掛けて表現しています。最後までご覧いただけるとうれしいです」と呼び掛けている。

 14年の「連続ドラマW 血の轍」に子役として出演していた蒔田。「連続ドラマWには、小学生の頃に一度出演させていただいて、今回このお話をいただいた時には私も大人になったのだなと、うれしく思うと同時に身が引き締まる思いになりました。初めて脚本を読んだ時、事件の謎を推理する面白さの裏側に登場人物たちの葛藤が描かれていて、『あなたならどうする?』と常に問い掛けられているような感情を揺さぶられる怖さがあり夢中で読み進めました。“この町”で起きる出来事は、誰かの住む町や職場、学校など身近で起こることかもしれません。主人公たちの思いが視聴者の方々の勇気につながればうれしいなと思います」とメッセージを寄せている。

 また、原作の佐野氏は「自分の作品がドラマ化されるのは初めてです。活字と映像は別物なので、すべてお任せというつもりでした。楽しみ半分、不安半分で完パケを拝見し、文句のつけようがない出来に感服しました。実はすでに七、八回ほどは通しで見ています」と話し、気に入っている様子。

 続けて、「江口さん、蒔田さんはじめ、出演された皆さんもまったく違和感なく、その演技に後半うるっときてしまったのは、原作を越えた映像の力でしょう。スタッフの皆さんが一体となっていい作品にしてくださり、その熱意が伝わってきました。日常の中で、誰もがうっかりすると同じような立場に置かれてしまうかもしれない。その時どうするか。そんなことを思いつつ作品を楽しんでいただければと思います」とアピールしている。

 そして、監督の佐藤氏は「僕はWOWOW作品が大好きなので、今回撮ることができてとてもありがたいです。しかもこの『誰かがこの町で』は、人間の集団心理の怖さを描くチャレンジングなストーリーで、とてもやりがいがありました」と喜んでいる。

 加えて、「江口さんは、兄貴・大人の男というイメージがありますが、今回は父親と言う側面の強さや弱さを見せていただき、とても新鮮に感じすてきでした。蒔田さんとは初めてご一緒しましたが、物静かでありながら力強い感情表現が、とても魅力的でした。これから楽しみな女優さんです。ともに心に傷を背負いながら真相を追い求めて行く2人。時に分かり合い、反発し合う微妙な距離感を素晴らしく演じきっていただきました。ぜひご期待ください」と2人を絶賛し、「たくさんの共演者の方々の濃いキャラクターもお楽しみに」と期待をあおった。

https://youtu.be/1AnwnsV2nCM

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