「Ｄ＆Ｄ」記者会見で寺島節さく裂！ 藤木直人、早見あかり、前田拳太郎は特技も披露2024/10/17 06:00
10月18日にスタートするテレ東系ドラマ9「Ｄ＆Ｄ 〜医者と刑事の捜査線〜」（金曜午後9：00、初回は10分拡大）の記者会見が行われ、主演の藤木直人、共演の寺島進、早見あかり、前田拳太郎、大塚寧々が登壇。ドラマの見どころや、撮影現場のエピソードなどを語った。
「Ｄ＆Ｄ 〜医者と刑事の捜査線〜」は、地域医療が破綻の危機にひんしている街を舞台に、病院再建を期待された医者（“D”octor）・紙子良（藤木）と組織に忖度（そんたく）しないベテラン刑事（“D”etective）・弓削文平（寺島）が異色のバディを組み、社会のセーフティーネットからこぼれ落ちてしまった人々の起こす事件と、その背景にある人間ドラマに医者と刑事それぞれの立場で向き合って難事件を解き明かしていく、完全オリジナル脚本のヒューマンミステリードラマだ。
会見冒頭で藤木は「今回の作品が医者役として9作品目になりました。他局で申し訳ないのですが、某“ナースのお仕事”では、研修医から始まりましたが、（今回は）院長まで上り詰めました。代理ですけど（笑）。その病院は経営破綻しそうで、テレビ東京さんということで、事件もありますが、病院の抱えている問題も描いていけたらいいなと思います」とあいさつ。
自身が演じる役柄について「紙子という医者は『一応医者なんで』っていうのが口癖みたいで。最初に三流大学出身の三流医者っていうふうにツッコまれているシーンがあるので、『一応医者』っていうことなのかもしれないですけど。それが第1話で6回も出てきて、どういうふうに違いを出していくか、表現するか、そこに紙子の思いをのせようと思って頑張って演じていたのですが、第1話を見たら3つカットされていて非常に残念でした（笑）」と明かした。
紙子の同僚で看護師・石川咲良役の早見は「昨今医療ドラマがたくさんある中で、初の看護師役で初めて医療ものに触れるので、初めてのセリフやシーンがいっぱいありますが、頑張っています」と意気込みを述べ、「まずは初めての看護師ということで、どういう役割で立ち回るのかなということに対してドキドキと不安がありました。咲良という人間は上の人にも物おじせず、言いたいことは言う。紙子先生にも弓削さんにも言うので、その強い意思、ちゃんと真ん中にある信念が伝われば、わがままにならないかなと。ただのわがままに聞こえないようにしなければいけないと思っています」と役づくりに触れた。
昭和の刑事（デカ）に憧れている交番勤務の警官・牧野真二役の前田は「出演が決まった時に、皆さんと共演できるということで、学ぶこともたくさんあるだろうなと思ったし、プレッシャーもあったので、最初はドキドキしながらの撮影でした。ですが、皆さんすごくフランクに話しかけてくださって、現場の雰囲気もとても明るくて、今は楽しんで撮影させていただいています」と出演を喜び、「僕は刑事役2回目なのですが、今回、寺島さんと一緒にいる時間が多い役です。牧野も弓削さんに必死についていきながらやっているのですが、僕も寺島さんに必死にしがみつきながら撮影を頑張っております。僕の演じてる牧野という役は、すごく素直で真っすぐな、昭和のデカに憧れてる役です。いろいろな事件が起きますが、牧野のキャラクターで、ちょっと明るくできればいいなと思いながらやっております」と役どころを伝えた。
紙子の先輩で助っ人的存在の法医学者・譜久村聖子役の大塚は「法医学者ということで、大変最初は緊張しましたが、法医学者の大変さをしっかり伝えられればいいなと思いつつ、先生にも付いていただいて現場ではやっております。法医学者ということで、すごく気が引き締まるというか、本当にきちんと向き合わなければいけないという思いでした。また、紙子くんとは先輩後輩という仲なので、そこらへんが出ればいいなと。共演も初めてではないので」と語った。
紙子のバディとなる刑事・弓削役の寺島は「私も刑事役、かれこれ120本目でございます。今回はテレ東さん夜9時ってことで、今までにない、もう寺島進しかできない刑事像を作っていきたいと思ってますので、皆さん楽しみに待っていてください」とアピール。今作への出演について「もうそれはもう、来年、『駐在刑事』が復活するんだなと（笑）。とりあえずチャンスだなと思います。そのためにはね、今回答えを出さなきゃいけないと思って全力投球しています」といい、笑いを誘った。
続けて、演じるキャラクターに関して「自由。うん、もう自由人でやってます。現場でもオフの時間でもオンの時間でも、もう自由に好き勝手に行動してます。今も好き勝手に。しつけの悪い子どもみたいに（笑）。テーマはエンジョイなので、楽しんでやれば皆さんが気持ちよくいれるんじゃないかなと思って、気持ちよく皆さんとチームワーク良くやってます」と笑顔で語った。
撮影現場での印象的なエピソードとして、前田が「僕は寺島さんとご一緒するシーンが多いので、寺島さんとのエピソードがいっぱいあるんですが、寺島さん、多分、僕のこと好きなんですよ（笑）。何種類かあるお弁当を、僕はどれにしようかなって悩んでいるふりして、いつも肉を選ぶんです。そうするといつも寺島さんが『なんだ、また肉か』みたいなことを言って。『肉です。若いので』と言って食べていると、『あれだとカルシウム足りなくなんだろ。魚やるよ』って。だから僕、寺島さんの分のお弁当もつつきながら、ご飯を食べているんです（笑）。僕の健康まで気遣ってくれているので、多分、僕のこと好きなんじゃないかなって思っているんです」と話すと、寺島は「恋は勘違いっつうの（笑）」と返して会場を沸かせた。
大塚は「手術シーンが私は多いので、とにかく目が曇っちゃうんですね。ゴーグルとかしなくてはいけないので。マスクもしているし、とにかく汗だくなのと、曇って曇って見えないとの戦いで。そこに苦労しています」と話し、それを受けて藤木も「僕も解剖シーンは初めてなので、普通のオペよりもいろんな装着が多くて」と明かした。
早見は「印象的なエピソードではないんですけど、第1話のあるシーンのお二方がすごくかっこいいシーンがあって、ネタバレになっちゃうから言えないのですが。第1話で起きる事件を解決するまでの間に、結構撮影が、朝から夜、夕方ぐらいまで撮っていたんですけど、その夕方に向けて、その夕日をバックにお二人がドアップになるシーンがあるんですけど、そのシーンがめちゃくちゃかっこいいので、ぜひ見てもらいたい」と熱く紹介すると、寺島が「あかり、もっと褒めろ（笑）。あれさ、散々スポットで流れてるから。言っていいところだから」とツッコんで、さらに会場を笑いに包んだ。
バディ役で初共演となる寺島の印象について、藤木は「お芝居を一緒にするのは初めてなんですけれども、以前やっていたトーク番組にゲストでいらっしゃって。その時の印象がありました。厳しい中にも優しさがある方なのかなっていうふうに勝手に思っていたんですが、ご一緒したら優しさしかなかったです」と語ると、藤木に対して寺島は「『ほんとかっこいいな。二枚目だな。二枚目ってこういう人なんだなと思ってね』。で、これで違う意味でかっこいい寺島が加わったら、もうこれ最強だなと思って（笑）。だから大変ですよ。目標はフランス、イタリア合作の（映画）『ボルサリーノ』（1970年）です。アラン・ドロンとジャン=ポール・ベルモンドで。もうその辺の民放の『相棒』（テレビ朝日系）とか関係ないですから。そんなバディ観じゃないですから、レベルは。目標はもうヨーロッパ行っていますから（笑）」と豪語した。
また、今作から金曜午後8時から午後9時への枠移動することに関して、藤木が「テレ東ならではということで、現場は台本をいかにいいものにして作り上げていくかということしか考えてないので、あまり、枠が変わったことは…。ただね、日テレさんが『金曜ロードショー』（金曜午後9：00）なので、強い映画が来ませんようにと祈るばかりです（笑）」と答えると、寺島が「そんな弱気な発言してもらっちゃ困るな（笑）」とくぎを刺し、前田も「逆に強い映画を当ててきた時は、こっちに恐怖を覚えているという（笑）」と重ね、爆笑となった。
さらに、テレ東ならではと感じることを問われた寺島は「明るいね。もうプロデューサーから照明部からみんな明るい。だから、もう目が痛いよ（笑）。もうみんな優しいし、厳しいし、メリハリあるし。あと台本の作り方も、社会問題になっていることや政治家の問題など、いろんなご法度なところをギリギリの前で攻めてくるから大したもんですよ。だから、やりがいがあるっていうか。さすがテレ東。これぐらい褒めておけばいいかな（笑）」とおどける場面も。
会見終盤では、藤木が得意なルービックキューブを高速で整える技、早見はキックボクシング、空手有段者の前田がそれぞれ実演を披露するなどで会見を盛り上げた。
最後に藤木は「僕はスポーツがすごく好きで、スポーツのラジオやっていることもあり、よく見るのですが、筋書きのないドラマ、思いがけない展開で。一方、僕たちは筋書きのあるドラマを作っていて、スポーツには勝てないのかなと思うこともいっぱいあるんですが、今回の作品は筋書きがあるからこそ面白いドラマだと思っています。そこにいかに僕たちが立体化するというか、肉付けするかっていうことがテーマだと思って、日々頑張って撮影しています。少しでも多くの人に届く作品になってくれたらいいなって思います」と語り、会見を締めくくった。
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