仲村宗悟、畠中祐、古川慎が集結! Lantis MENS GIG “A・C・E” 2024で魅せたステージ2024/10/15
仲村宗悟、畠中祐、古川慎。ランティスレーベル所属の3人の男性声優アーティストによるライブイベント「Lantis MENS GIG “A・C・E” 2024」が10月13日に東京・Zepp Shinjukuで開催された。2020年にも企画されたものの、鋭意準備中に新型コロナウイルスの影響により中止になってしまった同ライブイベントが開催を
求める多くの声に応えた。A=ATTRACTIVE(魅力的)、C=CURIOUS(好奇心)、E=ENERGY(エネルギー)を意味する“A・C・E”の名の下に集った彼らの音楽に込められた熱を、満員の会場が受け止めた。
仲村、畠中、古川による楽し気な開演前アナウンスで早くも会場を笑顔にしたところでライブが開演。最初に登場したのはダンサーを率いた畠中。特撮ドラマ「ウルトラマン Z」(2020年/テレ東系)後期エンディングテーマである鋭いエレクトロサウンドとハードなビートで紡がれる「Promise for the future」を高らかに歌い上げると続いたのは軽やかに躍る「It’s time to fly!」。セルフプロデュースで肩の力の抜けた柔らかな一曲を歌うと、あいさつを挟み“A・C・E”にはホームズがいるよね。それならこの曲をやらなきゃだよね」と言う畠中。会場が湧くなか、TVアニメ「憂国のモリアーティ」(20年、21年/MBSほか)のオープニング主題歌「DYING WISH」のゴシックサウンドを散りばめたダンスチューンで再び会場の空気を変えた。
次に畠中がステージに呼び込んだのは仲村。ステージに並び立つと畠中の「風を作る」を二人の歌声で響かせるスペシャルコラボステージで魅せた。「一緒に歌うならと想像していたけど、ライブではそれ以上になったね」と笑顔の仲村がステージを降りると改めてダンサーを呼び込んだ畠中。ラストは「夏を取り戻せー!」と灼熱(しゃくねつ)の季節のキラーチューンでもあるダンスナンバー「真夏 BEAT」で、秋の匂いに包まれ始めた新宿を真夏のギラギラとした熱で席捲した。
続いてステージに姿を現したのは古川。ドラマティックなストリングスが奏でる「カレイドスコープ」で会場を鮮やかな音色で彩っていく。続く「incomplete」はアーバンなグルーヴで響かせるダンスチューン。華やぎと軽やかさと艶めく甘さとを内包した一曲にオーディエンスも体を揺らす。歌のあとに「遠足の前ってなんであんなに眠れなくなっちゃうんだろうね」とライブが楽しみすぎて眠れなかったと話した古川。その言葉のあとには本領発揮のナンバーへ。ホーンの音で彩るきらめくジャズチューンで聴かせる「“Place your bets”」でフロアを熱狂の渦へと誘った。
ここで畠中が登場。ピアノの音とビッグバンド的なサウンドとで艶めく音が印象的な「道化師と♠」をまるで会話を楽しむように掛け合いで歌い上げる古川と畠中のスペシャルコラボステージで会場を沸かせる。「最高!」「気持ちいい!」と声を掛け合う2人。興奮さめやらぬ畠中がステージを降りると、哀愁あるギターの旋律が躍るリズムと絡み合い、ドラマティックに広がっていく「灰硝子」を歌い上げ、会場を古川のサウンドワールドで染め上げた。
仲村がステージへ。TVアニメ「ブルーロック」(22年、24年/テレビ朝日系)のエンディング主題歌であるカラフルなロックンロール「WINNER」を歌い出せば、爽快な空気でフロアを“ライブハウス”然とした空間へと変え、会場の歌声も重なっていく。「ランティスの同世代のメンツでライブが出来るのは最高!」と声を跳ねさせると、軽快なホーンの音と躍るように響くビートが印象的な「Oh No!!」でソウルフルな歌声を放ち、オーディエンスも手を挙げて情熱宿る楽曲に応えるようにステージへと熱気を向けていく。
コラボコーナーで古川を呼び込む仲村。二人で歌うのは「チョコレート」。艶めくサウンドで甘くもありビターでもある、そんな掛け合いを響かせる。同じく歌うようなギターやベースと共に、大人なコラボステージを繰り広げた。「どうでした? エロかったよね、俺たち」と笑顔の仲村。「最高だった。いい曲だよね!」と語り掛ける古川と共に互いを賞賛する。その古川がステージを降り、ライブは再び仲村一人に。ギターを手にした仲村が掻き鳴らすリフから「imitation」が響きだす。ストレートな感情をそのままに放つような、ロックンロールで、フロアを熱で圧倒していくと、ラストはTVアニメ「スケートリーディング☆スターズ」(21年/TOKYO MXほか)のエンディング主題歌「JUMP」を鳴らす。ピアノロックで熱のままに音をたたき出すようなエモーショナルな一曲が沸き上がらせる熱はオーディエンスの歌声をも呼び、フロアを一体にしていった。
畠中、古川がそろってステージに登場し、グッズ紹介のあとには仲村も登場。互いのコラボステージの感想を伝え合うと、アニソンの金字塔でありTVアニメ「デジモンアドベンチャー」(1999年ほか/フジテレビ系)の主題歌「Butter-Fly」をカバー。会場の歌声も重なって、一体となったZepp Shinjuku。躍動するサウンドで3色のパワフルなボーカルを響かせると、オーディエンスも腕をあげて応えた。ライブのラストを飾ったのは「Lantis MENS GIG “A・C・E” 2024」のテーマソング「Never-ending」だ。広がりあるギターが爽快な音でメロディを誘うのはきらめきと希望とが息づくロックナンバー。卓越した歌唱力を誇る彼らのユニゾンの力強さと、声が持つポジティヴな色合いがフロアを浸食していく。“A・C・E”の可能性を感じさせるテーマソングが見せる彼らの未来へと思いをはせ、笑顔いっぱいの時間は幕を閉じた。それぞれに自身の音を響かせ、鳴らし、奏でた先に、またいつか3人が集まる日を楽しみにしたい。
【SETLIST】
01.Never-ending/仲村宗悟&畠中祐&古川慎
02.Promise for the future/畠中祐
03.It’s time to fly!/畠中祐
04.DYING WISH/畠中祐
05.風を作る/畠中祐&仲村宗悟
06.真夏BEAT/畠中祐
07.カレイドスコープ/古川慎
08.incomplete/古川慎
09.“Place your bets” /古川慎
10.道化師と♠/古川慎&畠中祐
11.灰硝子/古川慎
12.WINNER/仲村宗悟
13.Oh No!!/仲村宗悟
14.チョコレート/仲村宗悟&古川慎
15.imitation/仲村宗悟
16.JUMP/仲村宗悟
17.Butter-Fly (Cover)/仲村宗悟&畠中祐&古川慎
オフィシャルライター:えびさわなち
オフィシャルカメラマン:江藤はんな(SHERPA+)
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