「ザ・トラベルナース」天然さく烈の岡田将生に中井貴一が愛のダメ出し連発！2024/10/14
岡田将生主演、中井貴一共演の木曜ドラマ「ザ・トラベルナース」（木曜午後9：00、初回は拡大スペシャル）が、テレビ朝日系で10月17日にスタート。それに先駆け、制作発表記者会見が開催された。
今作は、中園ミホ氏が脚本を手掛ける痛快医療ヒューマンドラマの2年ぶりの続編。主人公は、手術場で医師を補助し、一定の医療行為を実施できる看護資格「NP（ナース・プラクティショナー）」を持つ、一見感じが悪いけれど、アメリカ仕込みの優秀なトラベルナース・那須田歩（岡田）で、柔らかすぎるほどの物腰なのに、ここぞという場面では痛烈な一言で理不尽な体制や思想を一刀両断する謎多きうそつき（!?）スーパーナース・九鬼静（中井）とタッグを組む。卓越したスキル＆熱き哲学を持った“最強くせ者ナース・コンビ”が、患者ファーストで医療現場を改革していく。
今週10月17日から待望の続編をスタートさせる今作が、テレビ朝日本社にて制作発表記者会見を開催。視聴者からも愛された最強ナース・コンビを演じる岡田＆中井、最大の敵となるクリーンな院長・薬師丸卓を演じる山崎育三郎、個性的なナース仲間を演じる森田望智（中村柚子・役）、野呂佳代（森田福美・役）、安達祐実（金谷吉子・役）、寺島しのぶ（愛川塔子・役）という総勢7名の豪華出演者が登壇し、息ぴったりの軽快なトークを展開した。
出演者のあいさつでスタートした会見。当日はあいにくの雨模様だったため、トップバッターの岡田は「足元が悪い中、来ていただいてありがとうございます」と切り出したのだが…なんと、これが思わぬ事件に発展。なぜか大焦りで謝り始める岡田。それもそのはず、実はこのあいさつコメント、もともとは野呂が言う約束だったのだ。
野呂がすかさず「一生忘れません！」とにらみをきかせる中、ほかの出演者たちも喜々として「足元が悪い中…」とボケまくり、会場は爆笑の渦に。さらには、ようやく自分のターンが回ってきた野呂が「前から後ろから横から雨が降りしきる中、お越しいただきましてありがとうございます」と、斜め上を行く新フレーズで逆襲。鮮やかな連携プレーにキャスト陣も取材陣も大ウケ、笑いの絶えないにぎやかな幕開けとなった。
会見だけでなく、撮影現場でもキャスト陣のチームワークはバッチリのようで、岡田は「続編で帰ってくることができて、とてもうれしい。日々楽しく撮影しています」とニッコリ。中井からも「岡田将生という俳優がものすごく成長しているのを感じ、楽しみながらお芝居させていただいています」と、充実感にあふれたコメントが飛び出した。
一方、途中参加となる新キャストの山崎＆森田も、最初こそ「すごく緊張していた」と言うが、瞬く間にチームに溶け込んだそう。山崎が「岡田くんや貴一さんのことを前からよく知っていたこともあり、今はリラックスした状態で、楽しみながら演じることができています」と笑みをこぼせば、森田もしみじみと「本番前に貴一さんから『間違えてもいいから、この現場ではどんどん挑戦していこうね』と声を掛けていただき、一気にリラックスできました」と回想。森田との共演シーンが多い安達も「すごくなじんでくれている」と、頬を緩めた。
さらにこの日は、岡田が言葉のチョイスを間違え、中井に「言ってることが分からない（笑）」とツッコまれるなど、愛すべき天然っぷりを次々と発揮。ナースにとって大切な観察力の高さを試すべく行われたクイズでも、破壊力抜群の岡田イズムがさく裂することに。
「岡田さんが今気になっていることは？」というクイズでは、森田が「少しヒントがほしい」と懇願したにも関わらず、正解をフリップに記入するのに夢中で、うっかりガン無視。さらに、「リアリティーショー」（山崎）や「ゴルフ」（寺島）、「大丈夫大丈夫、ウケてるウケてる」（野呂）など多種多様な解答が飛び出す中、「番組の成功」と解答した中井が「これじゃなきゃ駄目でしょ！ この場でそう言える主役じゃないと、僕たちはついていけない」と力説したのだが…。なんと、岡田がしたためていた正解は、「今この部屋にいる皆さんが楽しんでくれているか」という、真摯（しんし）な思い。
その誠実さを内心しっかり受け止めつつも、サービス精神旺盛な中井は「答えが中途半端でしょ！ ここで“リアリティーショー”だったら面白いのよ！」と、ビシッと駄目出し。ドラマの中で歩＆静が繰り広げる丁々発止の掛け合いさながら、大先輩の愛と笑いに満ちた駄目出しに、岡田もうれしそうに応戦。2人のやりとりをたっぷり堪能した取材陣からも、拍手喝采が起こった。
クイズコーナーではさらに、劇中でおにぎり店が登場することにちなみ、「中井さんが今食べたい、おにぎりの具は？」というクイズも出題。一緒に中華を食べるシーンを撮影した山崎は、「貴一さんが『辛いなぁ、辛いなぁ！』とずっとおっしゃっていたので、ちょっと甘めがいいのかと考えました」と、目の当たりにしたエピソードを基軸に「みそ」と解答。
一方、岡田は「しゃけ」をチョイス。「貴一さんはすごく周りを見ている方なので、皆さんの解答に合わせるよう、シンプルな答えを出してくれるんじゃないか」と、中井の人間性に基づいた壮大な推理を展開したのだが…。この分析に、いつもは落ち着いている大人の男・中井も思わず「おにぎりの具でこれだけ語られるとは…！ ストーリーをつけられると逆に、僕にものすごいプレッシャーがかかります。（正解を）変えてもいいですか!?」と、オロオロ。名優・中井の貴重なかわいらしい姿に、取材陣もほっこり笑いが止まらず…。
そんな中井が用意していた正解は、海外に行った時も必ず食べるという「スパム」。誰も想像し得なかった答えに、キャスト陣も驚きを隠せない様子だった。
次々と爆笑をかっさらい、会見を盛り上げた岡田＆中井。その根底にあるのは、「ザ・トラベルナース」をより多くの人に届けたいという、切なる思いだろう。会見でも「『医療のシーンでは真剣に、うそがないよう、患者さんに寄り添っていこう』と、皆さんと同じ目標を共有しながら、集中して撮影をしています」（岡田）、「このドラマでは実際にあったことを題材に、物語を創造しています。大きなうそと小さな真を楽しんでいただけるドラマになれば」（中井）と、真っすぐな眼差しで強調。
また、初回の見どころとして、岡田は「クランクインの日にいきなり撮影した歩と静の長尺会話」、中井は「タガログ語での心肺蘇生法の説明」をピックアップ。緩急自在なトークで取材陣の興味を大いにあおり、会場を後にした。
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